小田博志研究室

研究情報とブログを掲載

市民が都市を創る(9/1)

2005-09-01 | 暮らし
 五十嵐敬喜氏(法政大学教授・立法学)が、日本の景観破壊と公共事業との関係、ヨーロッパと日本の景観について述べられていることは傾聴に値すると思います。五十嵐氏は神奈川県真鶴町のまちづくり条例、いわゆる「美の条例」を作るために尽力された方です。(五十嵐氏には下に挙げる本の他に『美しい都市をつくる権利』という力強い題の本もあります。)この五十嵐氏のご意見をウェブページから少し引用させていただきます。  . . . 本文を読む

持続可能な住まい(8/29)

2005-08-29 | 暮らし
 マンション問題の続きです。 僕がハイデルベルク留学中に間借りしていた家は、1912年に建ったものでした。改修を重ねて大切に住まい続けられています。そのくらい古いのは普通でした。 よくヨーロッパは石の建築で、日本は木の建築だから、ヨーロッパの家は長持ちするのだと言われますが、それは単純化のしすぎです。ヒルデスハイムのような古都に行けば、16、17世紀ごろに建てられた木組みの家が、今日でも現役で使わ . . . 本文を読む

数字にならないもの(8/17)

2005-08-17 | 暮らし
 円山マンション問題の続き。 世の中には数字にできないものの、人間が生きていく上で大切なものがあります。 その一つが景観です。 しかし近代社会の物差しでは、数字になるものが確かとされ、数字にならないものはないがしろにされる傾向にありました。 それは札幌市が中高層建築物の紛争に関して作成したパンフレット(PDFファイル、最終ページ)にも表れています。 「建築に伴う影響については、・・・従来得られてい . . . 本文を読む

円山マンション問題:企業の景観責任について(8/8)

2005-08-08 | 暮らし
 札幌市の円山地区は市街地でありながら、森の風が吹いてくるような所です。手つかずの原始林に覆われた円山(アイヌの人々は”モイワ”と呼んだ)の麓にあり、南方には藻岩山が眺望できます。また札幌の中心部にありがちな、味気ない直線の道路ではなく、生活の中で作られていったような曲がった道や狭い路地もあります。由緒ある市場(”まるやまいちば”)とセンスのいいレス . . . 本文を読む

円山マンション問題:企業の景観責任について(8/8)

2005-08-08 | 暮らし
 札幌市の円山地区は市街地でありながら、森の風が吹いてくるような所です。手つかずの原始林に覆われた円山(アイヌの人々は”モイワ”と呼んだ)の麓にあり、南方には藻岩山が眺望できます。また札幌の中心部にありがちな、味気ない直線の道路ではなく、生活の中で作られていったような曲がった道や狭い路地もあります。由緒ある市場(”まるやまいちば”)とセンスのいいレス . . . 本文を読む

円山マンション問題:企業の景観責任について(8/8)

2005-08-08 | 暮らし
 札幌市の円山地区は市街地でありながら、森の風が吹いてくるような所です。手つかずの原始林に覆われた円山(アイヌの人々は”モイワ”と呼んだ)の麓にあり、南方には藻岩山が眺望できます。また札幌の中心部にありがちな、味気ない直線の道路ではなく、生活の中で作られていったような曲がった道や狭い路地もあります。由緒ある市場(”まるやまいちば”)とセンスのいいレス . . . 本文を読む