「“認罪”~中国 撫順戦犯管理所の6年」は見応えのあるドキュメンタリーだった。(NHKBSハイビジョン)
それは「撫順の奇蹟」と呼ばれる。
戦犯として中国・撫順の管理所に収監された約千名の元日本兵たちが、戦時中に犯した自らの罪を認め、中国の裁判では寛大な判決を受け、中国側職員と友情さえ育み、日本帰国後は「中国帰還者連絡会」を結成して加害の証言を続けてきた、これらの事実がである。
その . . . 本文を読む
DVDでドキュメンタリー映画「海女のリャンさん」を観た(2004年、監督・原村政樹、桜映画社)。これはかけがえのない映像遺産だと特筆したい。
済州島に生まれ、大阪生野に移り住んだ在日一世の女性リャンさんが主人公だ。
具体的な一人の人生を描いた90分の映画だが、その向こうに東アジアの大きな歴史が浮かび上がってくる。日本で制作された映画で、これだけのトランスナショナルなスケール感があるものは . . . 本文を読む
撫順方式
2008-11-28 | 平和
大河原孝一さんのお話を久しぶりにお聞きした。(「戦禍を語り継ぐ―日本軍と満蒙開拓団」念仏者九条の会北海道・12.8戦禍を語り継ぐ会 合同主催、本願寺札幌別院にて)
大河原さんは1922年に生まれ、43年に中国に陸軍兵士として渡った。日本敗戦後はソ連に、そして50年からは6年にわたって中国に身柄を拘束された。中国では撫順(ぶじゅん)戦犯管理所に収監された。帰国後、中国帰還者連絡会を立ち上げ、8 . . . 本文を読む
(北海道新聞夕刊<魚眼図>2008年10月2日)
ベルリン観光の穴場をお教えしよう。
アレクサンダー広場とそこにそびえ立つテレビ塔のことなら誰でも知っている。南西に少し歩くとニコライ地区に入る。ここにはベルリンでは珍しく古い石畳の街並みがある。中心にれんが造りの旧ニコライ教会が建っている。この正面からシュプレー川へと抜ける小路を歩こう。途中、左側の壁に「Zille Museum(ツィレ美 . . . 本文を読む
朝、雪が舞い始めました。
札幌の市街地で雪が降りました。
これから季節が変わります。暖房を焚き、車は冬用タイヤに履き換え、山がそして街が白い色になっていきます。
ここでは、雪が降り積もったら、人の歩き方も変わります。滑らないように重心を落として、小刻みに踏みしめるように歩くようになる。僕が札幌に来た最初の冬はよく転倒したものでした。北海道出身の友人によると、見ただけで雪道の歩き方がで . . . 本文を読む