お勧めの本 2018-07-18 | 本と雑誌 心からお勧めしたい本たちです。 『色を奏でる』志村ふくみ（文）、井上隆雄（写真）、ちくま文庫、1998年 これまで手にしたなかで、もっとも美しい文庫本かもしれない。たった２ページの「色をいただく」という文章は、草木染めに関するものでありながら、エスノグラフィーの本質にも通じる。 『森と氷河と鯨ーワタリガラスの伝説を求めて』星野道夫、世界文化社、1996年 ソフトカバー、文庫版も出ている . . . 本文を読む
学 恩 2018-07-05 | 魚眼図 これまで研究者として歩んできた中で、私は多くの先達から学恩を受けてきた。その中で最も本質的な影響を受けたのは木村敏先生だと思う。木村先生は精神医学者として、生き難さを抱える患者さんと臨床の場で関わりながら、思索を深められた。その言葉は、私のように分野を異にする者にも示唆を与えてくれる。 初めてお会いしたのは私が大学院生のころで、京都大学の先生の研究室をお訪ねした。垣根を感じさせず、温かく迎え . . . 本文を読む
