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小田博志研究室

研究情報とブログを掲載

ロードムービー型調査

2011-11-26 | エスノグラフィー
 ひとつの村落に長期間住み込むこと。  これが文化人類学の分野におけるフィールドワークの基本形だった。もっともこれがずっと忠実に守られてきたわけではなく、実際には、都市での短期間の調査や、住み込まずに断続的に訪問するタイプの調査も行なわれてきた。また複数のフィールドを結びつける「多現場エスノグラフィー」というコンセプトも提起されている。  一所定住型の調査によって、そのフィールドの理解が深まる . . . 本文を読む

ティンガティンガ展

2011-11-11 | アート・文化
 本日から札幌で「 ティンガティンガ原画展」が開催されます。  ティンガティンガとはタンザニアの現代アートのこと。カラフルな色彩が特徴です。  北大正門から歩いてすぐの会場(ギャラリー・エッセ)にさっそく行ってきました。  思ったよりもたくさんの作品が展示されています。タンザニア人アーティストの実演コーナー、カンガ(女性用衣装)やコーヒーなどの販売コーナーなどもあって、札幌に小さなタンザニア . . . 本文を読む

『文化人類学(第3版)』刊行!

2011-11-09 | 学問
 新しい本が刊行されました!  波平恵美子先生編集の『文化人類学(第3版)』(医学書院)です。  私は「第2章 文化人類学と質的研究」の担当です。  他に、「人間と文化」、「個人・家族・コミュニティ」、「人生と通過儀礼」、「宗教と世界観」、「健康・病気・医療」、「人間と死」の章が収録されています。  他の章の筆者の皆さんから、たくさんの刺激と学びをいただきました。  これが文化人類学に関 . . . 本文を読む

ウガリの味

2011-11-01 | エスノグラフィー
 (北海道新聞夕刊<魚眼図>2011年10月28日掲載)  東アフリカのタンザニアを旅行中、中部の町の食堂で、「この辺のローカル・フードを食べたい」と尋ねた。「ウガリはどうでしょう」との答え。  出てきたのは大型の白い中華まんじゅうのようなもの。これは普通、手でいただく。その前に食堂の従業員が、液体せっけんと温水入りのポット、たらいをもってくる。まず手をきれいにするためだ。  適量のウガリを . . . 本文を読む