ひとつの村落に長期間住み込むこと。
これが文化人類学の分野におけるフィールドワークの基本形だった。もっともこれがずっと忠実に守られてきたわけではなく、実際には、都市での短期間の調査や、住み込まずに断続的に訪問するタイプの調査も行なわれてきた。また複数のフィールドを結びつける「多現場エスノグラフィー」というコンセプトも提起されている。
一所定住型の調査によって、そのフィールドの理解が深まる . . . 本文を読む
本日から札幌で「 ティンガティンガ原画展」が開催されます。
ティンガティンガとはタンザニアの現代アートのこと。カラフルな色彩が特徴です。
北大正門から歩いてすぐの会場(ギャラリー・エッセ)にさっそく行ってきました。
思ったよりもたくさんの作品が展示されています。タンザニア人アーティストの実演コーナー、カンガ(女性用衣装)やコーヒーなどの販売コーナーなどもあって、札幌に小さなタンザニア . . . 本文を読む
新しい本が刊行されました!
波平恵美子先生編集の『文化人類学(第3版)』(医学書院)です。
私は「第2章 文化人類学と質的研究」の担当です。
他に、「人間と文化」、「個人・家族・コミュニティ」、「人生と通過儀礼」、「宗教と世界観」、「健康・病気・医療」、「人間と死」の章が収録されています。
他の章の筆者の皆さんから、たくさんの刺激と学びをいただきました。
これが文化人類学に関 . . . 本文を読む
(北海道新聞夕刊<魚眼図>2011年10月28日掲載)
東アフリカのタンザニアを旅行中、中部の町の食堂で、「この辺のローカル・フードを食べたい」と尋ねた。「ウガリはどうでしょう」との答え。
出てきたのは大型の白い中華まんじゅうのようなもの。これは普通、手でいただく。その前に食堂の従業員が、液体せっけんと温水入りのポット、たらいをもってくる。まず手をきれいにするためだ。
適量のウガリを . . . 本文を読む