種のいのち 2018-05-08 | 魚眼図 北インドのほこりっぽい道路を、タクシーで猛然と走り抜ける。ひとつ曲がって、その敷地に入ったとき、空気が変わった。穏やかで、澄んでいる。耳に聞こえるのは、鳥たちのさえずり。大麦が実った畑の前に立つと、キラキラと輝いている。いるだけで心地いい場所。ここはナヴダーニャの農場だ。 ナヴダーニャとは九つの種という意味。多様な作物の種を守るために、その農場が22年前にデラドゥンという町の近郊に開かれた。 . . . 本文を読む