映画『ダムネーション』を観てきた。
ダムを撤去する、というのは目から鱗の発想。
一旦できてしまえばあきらめるしかない、と思い込まされてきたから。
この映画では、アメリカの各地で実際にダムを撤去するまでのストーリーを知ることができる。ダムの壁面に真夜中ぶらさがって、ペンキで巨大な「ひびわれ」を落書きしたりするアーティストが登場。その機知あふれるやり方が面白い。なんとそれが大きく報道されて、ダム . . . 本文を読む
(北海道新聞夕刊 <魚眼図>2015年4月28日掲載)
ある出版社からの求めで、小池喜孝(きこう)という人物に関する原稿を書いた。小池氏は北見市で高校教師を務めるかたわら、民衆史掘りおこし運動を率いて、その影響は北海道のみならず全国に及んだ。民衆史運動と小池氏の思想は今日的意義を増している。
民衆史運動が掘りおこしたのは、社会の「底辺」で押さえつけられてきた人々の歴史だ。囚人、「タコ労働 . . . 本文を読む