小田博志研究室

研究情報とブログを掲載

『エスノグラフィー入門』を授業現場で使う 8

2010-07-29 | エスノグラフィー
 今日も3人の発表でした。  まず、「モエレ沼公園における市民団体の活動」という課題。  これを思いついたきっかけは、発表者がモエレ沼公園に行ってとても気に入ったことなのだそうです。モエレ沼公園は僕も大好きな場所です。そこに気軽に行けることは、札幌に住む幸せの一つだと思います。  この発表についてアドヴァイスしたことは、知らない人がわかるように(p.216)伝えるための、ヴィジュアル資料の活 . . . 本文を読む

『エスノグラフィー入門』を授業現場で使う 7

2010-07-22 | エスノグラフィー
 本日は3人の発表(3年生1人、2年生2人)と、期末課題の配布をしました。  研究計画の発表で1人30分というのは短すぎると改めて実感。45分ほしいところです。この授業は昼休み前なので、多少(今日などは20分近く)延長が効きますが、それでもきつきつで、十分に質疑応答ができません。  期末課題として、1.研究計画書の作成、2.項目別文献表の作成、3.授業と教科書へのフィードバックを求めました。 . . . 本文を読む

『エスノグラフィー入門』を授業現場で使う 6

2010-07-15 | エスノグラフィー
 今日から3人の発表。持ち時間が1人30分になりますから、結構タイトです。担当学生の発表と、僕からのコメントでほとんど30分が経ってしまって、他の学生からの質問を受けつける時間があまり取れません。それが残念。  ・・・・・  屋久島を事例に「世界遺産」について考察するという研究課題。  屋久島が世界自然遺産として登録されているといっても、例えば、その範囲は全島なのか、部分的なのかなど知らない . . . 本文を読む

『エスノグラフィー入門』を授業現場で使う 5

2010-07-08 | エスノグラフィー
 今日は発表の前に、「問いの扱い方」について説明。  まず、この前のブログの記事をディスプレイ(教室のプラズマテレビ)で見せて、先週の二人の発表にある「問い」に注意を向けてもらいました。そして、「問い」から、理論的テーマも、研究設問も育っていくので、調査の最初の段階では「問い」をみつけることに重点を置いてほしいと言いました。  さらに詳しく『エスノグラフィー入門』の関連項目を使って話をしました . . . 本文を読む

『エスノグラフィー入門』を授業現場で使う 4

2010-07-02 | エスノグラフィー
 ビギナーの人(はじめて授業をとっている人)から質問が出てきています。  ・ 先行研究がみつからないから研究対象を変えた方がいいのでしょうか?  ・ 行きたい所は決まっても、「理論的テーマ」というのがまだ決まりません。  こんな風に答えました――  エスノグラフィーは、具体と抽象、事実と理論とのあいだで形になっていきます。  順番としては、現場で事実を調べることを優先すべきです。初心者の . . . 本文を読む