サマーキャンプでは参加者が交代で朝食と夕食を作りました。
僕はミュンスター大学の学生フリーデリケさんと組んで、ある日の夕食に「グラーシュスープ」を料理しました。ドイツやチェコのレストランに行くと、スープの定番のように「ハンガリー風グラーシュ」なるものがあります。しかし本場ハンガリーのものはそれとは全く違うのだと、ブダペストではじめて知りました。知らないことはたくさんあるものです・・・
本 . . . 本文を読む
連続して更新します。
ワークショップの中で特に良かったのが"from number to name"でした。「番号から名前へ」。
ナチの強制収容所で、「囚人」には番号がふられました。名前が剥奪され、髪はそられ、服は剥ぎ取られ、家族は切り離され、思い出が刻まれた写真も奪われました。人間から人間性が剥ぎ取られて、番号だけで呼ばれ、資源として搾り取られ(強制労働させられるだけでなく、髪の毛から . . . 本文を読む
テレジンでの力仕事について前回書きました。
これ以外に私たちはワークショップや記念施設見学などを通して過去について学んでいきました。
テレジンはもともと18世紀末、チェコがオーストリア帝国の支配下にあった頃、プロイセンに対する防衛目的で作られた要塞です。小と大があります。それをナチが収容所として使ったわけです。小の方には政治犯を収監。大の方にユダヤ人を集めたのでした。
当時「テレジエ . . . 本文を読む
サマーキャンプの活動の一つの柱は「仕事」です。
元強制収容所の敷地内で毎日なんらかの力仕事をします。それを通してささやかながらも何かのお役に立たせていただく、ということが「行動・償いの印・平和奉仕」の基本方針です。
参加者たちは庭の草抜き、雨どいに溜まったごみの清掃、塀の古いペンキの除去といった仕事をしています。
これは塀の古いペンキをハンマーで叩いて削り取り、新しいペンキを塗れ . . . 本文を読む
今、チェコのテレジンというところでサマーキャンプに参加しています。
ドイツのNGO「行動・償いの印・平和奉仕(ASF)」の主催。この町には18世紀に建設された要塞があり、そこをナチは強制収容所として利用しました。戦後はチェコ政府によって記念施設として残されることになりました。
ここでの2週間のサマーキャンプのために12人が集っています。参加者の出身国はドイツ、ベラルーシ、ウクライナ、リト . . . 本文を読む