『新版 質的研究入門』の刊行に合わせ、このページもリニューアルいたします。
「日本語で読める質的研究の文献」はこれまで通り掲載し、随時、情報を補充していきます。
これに加えて、『新版 質的研究入門』に関する情報をここに掲載します。さしあたりは正誤・修正表です。
『新版 質的研究入門』に関するご感想、間違いのご指摘、それから文献の情報がありましたらこちらにお寄せください。
『新版 質的研究入門』 正誤・修正表
反映された刷数 | ページ/行(↑=下から)空行は数えない | 旧 | 新 |
3 | i/↑12 | 方針 | 指針 |
2 | ii/1 | 経験者 | 研究者 |
2 | vi/11 | ・・・知職社会学 | ・・・知識社会学 |
4 | 28/3 | 第2版の翻訳、 | (第2版の翻訳) |
4 | 40/6 | 量的方法が第一の、 | 量的方法が第1の、 |
3 | 49/↑11 | 研究参加者の幸福 | 研究参加者の保護 |
3 | 67/3 | ―質的研究のさまざまなアプローチ | ―質的研究のさまざまな視角 |
3 | 67/↑7 | 同上 | 同上 |
2 | 69/4 | 踏まえるものである。 | 踏まえる。 |
2 | 78/↑7 | おのおの視角 | おのおのの視角 |
2 | 87/10 | 『エスノメソドロジ | 『エスノメソドロジー |
2 | 87/15 | Sage: 88- | Sage: 81- |
2 | 92/↑2 | 構築するのである」 | 構築なのである」 |
2 | 106/11 | ・質的研究プロセス | ・質的研究のプロセス |
2 | 134/↑7 | 知見をする。 | 知見をえる。 |
4 | 138/7 | (第3巻)、 | (第3巻) (読点の削除) |
3 | 140/1 | 表11.1 …サンプリング | 表11.1 …サンプリングの決定 |
2 | 141/1 | 表11.2 …サンプリング構造 | 表11.2 …サンプル構造 |
3 | 163/9 | 家族、組織や | 家族、コミュニティー、組織や |
2 | 184/↑13 | …(囲み8.2) | …(囲み13.2) |
2 | 187/↑12 | …余地を与えるというものは、 | …余地を与えることは、 |
2 | 189/↑13 | 半構造化インタビュー | 半標準化インタビュー |
5 | 202/3 | 知職 | 知識 |
6 | 202/6 | 知職 | 知識 |
2 | 213/↑2 | (空行) | Spradley, J.P. (1979) The Ethnographic Interview. Fort Worth: Harcourt College Publishers. |
4 | 241/10 | 外観 | 概観 |
3 | 281/5 | 「観察者としての参与者」 | 「観察者としての参加者」 |
3 | 287/8 | ・・・参照)。英語圏における | ・・・参照)。もうひとつは、英語圏における |
3 | 287/10 | 受けている(たとえば・・・ | 受けていることである(たとえば・・・ |
2 | 293/9 | 調査対象者 | 被調査者 |
2 | 304/4, 7 | リフレフシビティ | リフレクシビティ |
2 | 307/3 | この方法の限界 | この方法の限界は何か? |
2 | 312/↑9 | 誕生証明書 | 出生証明書 |
2 | 312/↑9 | 公式の | 国家の |
2 | 315/1 | それ典型的 | それは典型的 |
3 | 320/3 | 「非反応型」 | 「非圧迫型」 |
2 | 380/↑1 | 理論的枠組みと理解とを形成しないという考え方がみられたが | 理論的な枠組みや理解を、予め文献を使い形成しないとされていたが |
8 | 384/囲み ↑2 | 周りの人が気づかないようにする(太字) | 太字を戻す |
8 | 385/囲み 6 | あり得る喪失と回避のリスクとを評価する | 太字にする |
3 | 392/表23.2 | ― | 表の右に罫線補足 |
2 | 420/5 | ・・・知職社会学 | ・・・知識社会学 |
2 | 420/13 | 同上 | 同上 |
2 | 432/4 | 同上 | 同上 |
2 | 434/17 | 同上 | 同上 |
4 | 436/↑4, 5 | ユーザー | ユーザ |
5 | 442/↑1, 443/3 | ユーザー | ユーザ |
4 | 504/6 | 関連してくる。: | 関連してくる: |
3 | 540/13-14 | Charmaz,K.(2006)・・・ | シャーマズ、K.著、抱井尚子・末田清子監訳2008『グラウンデッド・セオリーの構築:社会構成主義からの挑戦』ナカニシヤ出版 |
3 | 540/17-18 | Strauss,A.L. and Corbin.J.(2008) | ストラウス、A.・コービン、J.著、操華子・森岡崇訳2004『質的研究の基礎:グラウンデッド・セオリー開発の技法と手順(第2版)』医学書院 |
3 | 540/↑4 | 設けられても | 設けられて |
3 | 540/↑3 | 触れられていない。 | 触れられてもいない。 |
2 | 572/5 | ベイトリン | ベイトソン |
6 | 583/21 | Falmer Press. | Falmer Press. (グレーザーズフェルド、E. v.著、西垣通監修、橋本渉訳 2010 『ラディカル構成主義』NTT出版) |
3 | 598/3 | 所収マルジュ社) | 所収、マルジュ社、pp.175-241) |
6 | 599/12-3 | New York: Holt, Rinehart and Winston. | Fort Worth: Harcourt College Publishers. |
6 | 599/14 | New York: Rinehart and Winston. | Fort Worth: Harcourt College Publishers. |
5 | 599/↑11- | Strauss, A. L. and Corbin, J. (2008) Basics of Qualitative Research (2nd edn 1998). London: Sage. (ストラウス、A.・コービン、J.著、操華子・森岡崇訳2004『質的研究の基礎:グラウンデッド・セオリー開発の技法と手順(第2版)』医学書院) | Strauss, A. L. and Corbin, J. (1990) Basics of Qualitative Research (2nd edn 1998, 3rd edn 2008). London: Sage. (ストラウス、A.・コービン、J.著、南裕子監訳 1999 『質的研究の基礎:グラウンデッド・セオリーの技法と手順』/操華子・森岡崇訳 2012 『質的研究の基礎:グラウンデッド・セオリー開発の技法と手順(第3版)』共に医学書院) |
4 | 601/12- | 挿入 | Wernet, A. (2000) Einführung in die Interpretationspraxis der Objektiven Hermeneutik. Opladen: Leske & Budrich. |
3 | 603/9 | “白い本”『質的研究入門』 | 日本で白い本『質的研究入門』の初版 |
2 | 606/9 | 定本として | 底本として |
2 | 615/12 | (あるいは「質的調査」を)活用する | (あるいは「質的調査」)を活用する |
4 | 632/10 | 二次の構成 | 二次の構築 |
2 | 638/↑9 | 筆者の能力不足 | 訳者の能力不足 |
4 | 639/2 | ギアーツ(1987) | ギアーツ(1987『文化の解釈学(I)』岩波書店) |
4 | 639/↑13 | (1999:1) | (1999『質的研究の基礎』医学書院:1) |
3 | 639/↑12 | "abduction" | アブダクション |
3 | 639/↑8, 5, 1, 640/3 | 発想法 | アブダクション |
4 | 640/2 | (米盛2007) | (米盛裕二2007『アブダクション』勁草書房) |
4 | 642/↑11 | ブルーマー(1991) | ブルーマー(1991『シンボリック相互作用論』勁草書房) |
6 | 642/↑4 | 佐藤(2006) | 佐藤(2006『フィールドワーク(増訂版)』新曜社) |
4 | 645/1 | (北澤・古賀1997) | (北澤・古賀1997『〈社会〉を読み解く技法』福村出版) |
5 | 647/7 | シークエンス分析:「シークエンス」とは、複数の出来事や発言の順序、継起のことであり、またそれらをその順序に従って構成したものという意味である。複数の要素の連続性、連なりと言い換えられる。 | シークエンス分析:「シークエンス」とは「連(つら←ルビ)なり」のことであり、「シークエンス分析」は「連(つら←ルビ)なりの分析」である。シークエンスは複数の出来事や発言が連なったもので、継起、連鎖、連続とも訳せる。 |
2 | 648/11 | ー研究に関して | ー研究における |
4 | 648/↑3(2箇所), 1 | 相互作用 | 相互行為 |
4 | 649/4 | 互作用 | 互行為 |
2 | 650/8 | 典型的には、このcredibilityは | 典型的にはこのcredibilityは、(読点の移動) |
2 | 650/9 | かどうか」という場合 | かどうか」判断する場合 |
2 | 650/11 | (believe) | (believable) |
4 | 653/↑1 | (ルイス1985) | (ルイス2003『貧困の文化』筑摩書房) |
3 | 655/「文化」の7行目 | ・・・ドイツの文化」)としている。 | ・・・ドイツの文化」)をしている。 |
4 | 656/↑3-2 | (たとえば、ラングネス、フランク1993;中野、桜井1995;谷1996) | (たとえば、中野・桜井1995『ライフヒストリーの社会学』弘文堂) |
4 | 657/7-8 | (ヴェーバー1998) | (ヴェーバー1998岩波書店) |
2 | 660右/↑4 | 権威性 …, 333 | 権威性 …, 334 |
4 | 669/15 | 質的研究する』『質的研究の | 質的研究する』(春秋社)『質的研究の |
2 | 669/16 | 以上、『ナラティヴ・アプローチ』 | 「以上、」を削除 |
関連情報
フリック編『質的研究ハンドブック』の英訳版
Uwe Flick, Ernst von Kardorff and Ines Steinke (eds.) (2004) A Companion to Qualitative Research, SAGE Publications
これは2000年発行のドイツ語原書(”Qualitative Forschung: Ein Handbuch")の英訳です。質的研究を実践する上で役に立つ情報が多く収録されており、大学院レベルで質的研究をする方には、必携の本だと言っていいでしょう。例えば、質的研究の評価基準に関するシュタインケによる章(4.7)などは、オリジナルかつ実用的な議論をしていると思います。
・目次の日本語訳
・SAGEのサイト上での紹介
・Amazon.co.jpでの原文目次入り情報
『質的研究入門』の中国語版が出ています。(繁體版は2002年のドイツ語第2版を底本としているようです。)
简体中文版
伍威·弗里克(Uwe Flick)、(孙进 译) 2011『质性研究导引』重庆大学出版社
繁體中文版
Uwe Flick、(李政賢、廖志恒、林靜如 譯)2008『質性研究導論』五南圖書出版股份有限公司
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