小田博志研究室

研究情報とブログを掲載

『新版 質的研究入門』 正誤・修正表

2008-12-01 | 研究・教育

 『新版 質的研究入門』の刊行に合わせ、このページもリニューアルいたします。
 「日本語で読める質的研究の文献」はこれまで通り掲載し、随時、情報を補充していきます。
 これに加えて、『新版 質的研究入門』に関する情報をここに掲載します。さしあたりは正誤・修正表です。
 『新版 質的研究入門』に関するご感想、間違いのご指摘、それから文献の情報がありましたらこちらにお寄せください。

『新版 質的研究入門』 正誤・修正表

反映された刷数 ページ/行(↑=下から)空行は数えない
3 i/↑12 方針 指針
2 ii/1 経験者 研究者
2 vi/11 ・・・知職社会学 ・・・知識社会学
4 28/3 第2版の翻訳、 (第2版の翻訳)
4 40/6 量的方法が第一の、 量的方法が第1の、
3 49/↑11 研究参加者の幸福 研究参加者の保護
3 67/3 ―質的研究のさまざまなアプローチ ―質的研究のさまざまな視角
3 67/↑7 同上 同上
2 69/4 踏まえるものである。 踏まえる。
2 78/↑7 おのおの視角 おのおのの視角
2 87/10 『エスノメソドロジ 『エスノメソドロジー
2 87/15 Sage: 88- Sage: 81-
2 92/↑2 構築するのである」 構築なのである」
2 106/11 ・質的研究プロセス ・質的研究のプロセス
2 134/↑7 知見をする。 知見をえる。
4 138/7 (第3巻)、 (第3巻) (読点の削除)
3 140/1 表11.1 …サンプリング 表11.1 …サンプリングの決定
2 141/1 表11.2 …サンプリング構造 表11.2 …サンプル構造
3 163/9 家族、組織や 家族、コミュニティー、組織や
2 184/↑13 …(囲み8.2) …(囲み13.2)
2 187/↑12 …余地を与えるというものは、 …余地を与えることは、
2 189/↑13 半構造化インタビュー 半標準化インタビュー
5 202/3 知職 知識
6 202/6 知職 知識
2 213/↑2 (空行) Spradley, J.P. (1979) The Ethnographic Interview. Fort Worth: Harcourt College Publishers.
4 241/10 外観 概観
3 281/5 「観察者としての参与者」 「観察者としての参加者」
3 287/8 ・・・参照)。英語圏における ・・・参照)。もうひとつは、英語圏における
3 287/10 受けている(たとえば・・・ 受けていることである(たとえば・・・
2 293/9 調査対象者 被調査者
2 304/4, 7 リフレフシビティ リフレクシビティ
2 307/3 この方法の限界 この方法の限界は何か?
2 312/↑9 誕生証明書 出生証明書
2 312/↑9 公式の 国家の
2 315/1 それ典型的 それは典型的
3 320/3 「非反応型」 「非圧迫型」
2 380/↑1 理論的枠組みと理解とを形成しないという考え方がみられたが 理論的な枠組みや理解を、予め文献を使い形成しないとされていたが
8 384/囲み ↑2 周りの人が気づかないようにする(太字) 太字を戻す
8 385/囲み 6 あり得る喪失と回避のリスクとを評価する 太字にする
3 392/表23.2 表の右に罫線補足
2 420/5 ・・・知職社会学 ・・・知識社会学
2 420/13 同上 同上
2 432/4 同上 同上
2 434/17 同上 同上
4 436/↑4, 5 ユーザー ユーザ
5 442/↑1, 443/3 ユーザー ユーザ
4 504/6 関連してくる。: 関連してくる:
3 540/13-14 Charmaz,K.(2006)・・・ シャーマズ、K.著、抱井尚子・末田清子監訳2008『グラウンデッド・セオリーの構築:社会構成主義からの挑戦』ナカニシヤ出版
3 540/17-18 Strauss,A.L. and Corbin.J.(2008) ストラウス、A.・コービン、J.著、操華子・森岡崇訳2004『質的研究の基礎:グラウンデッド・セオリー開発の技法と手順(第2版)』医学書院
3 540/↑4 設けられても 設けられて
3 540/↑3 触れられていない。 触れられてもいない。
2 572/5 ベイトリン ベイトソン
6 583/21 Falmer Press. Falmer Press. (グレーザーズフェルド、E. v.著、西垣通監修、橋本渉訳 2010 『ラディカル構成主義』NTT出版)
3 598/3 所収マルジュ社) 所収、マルジュ社、pp.175-241)
6 599/12-3 New York: Holt, Rinehart and Winston. Fort Worth: Harcourt College Publishers.
6 599/14 New York: Rinehart and Winston. Fort Worth: Harcourt College Publishers.
5 599/↑11- Strauss, A. L. and Corbin, J. (2008) Basics of Qualitative Research (2nd edn 1998). London: Sage. (ストラウス、A.・コービン、J.著、操華子・森岡崇訳2004『質的研究の基礎:グラウンデッド・セオリー開発の技法と手順(第2版)』医学書院) Strauss, A. L. and Corbin, J. (1990) Basics of Qualitative Research (2nd edn 1998, 3rd edn 2008). London: Sage. (ストラウス、A.・コービン、J.著、南裕子監訳 1999 『質的研究の基礎:グラウンデッド・セオリーの技法と手順』/操華子・森岡崇訳 2012 『質的研究の基礎:グラウンデッド・セオリー開発の技法と手順(第3版)』共に医学書院)
4 601/12- 挿入 Wernet, A. (2000) Einführung in die Interpretationspraxis der Objektiven Hermeneutik. Opladen: Leske & Budrich.
3 603/9 “白い本”『質的研究入門』 日本で白い本『質的研究入門』の初版
2 606/9 定本として 底本として
2 615/12 (あるいは「質的調査」を)活用する (あるいは「質的調査」)を活用する
4 632/10 二次の構成 二次の構築
2 638/↑9 筆者の能力不足 訳者の能力不足
4 639/2 ギアーツ(1987) ギアーツ(1987『文化の解釈学(I)』岩波書店)
4 639/↑13 (1999:1) (1999『質的研究の基礎』医学書院:1)
3 639/↑12 "abduction" アブダクション
3 639/↑8, 5, 1, 640/3 発想法 アブダクション
4 640/2 (米盛2007) (米盛裕二2007『アブダクション』勁草書房)
4 642/↑11 ブルーマー(1991) ブルーマー(1991『シンボリック相互作用論』勁草書房)
6 642/↑4 佐藤(2006) 佐藤(2006『フィールドワーク(増訂版)』新曜社)
4 645/1 (北澤・古賀1997) (北澤・古賀1997『〈社会〉を読み解く技法』福村出版)
5 647/7 シークエンス分析:「シークエンス」とは、複数の出来事や発言の順序、継起のことであり、またそれらをその順序に従って構成したものという意味である。複数の要素の連続性、連なりと言い換えられる。 シークエンス分析:「シークエンス」とは「連(つら←ルビ)なり」のことであり、「シークエンス分析」は「連(つら←ルビ)なりの分析」である。シークエンスは複数の出来事や発言が連なったもので、継起、連鎖、連続とも訳せる。
2 648/11 ー研究に関して ー研究における
4 648/↑3(2箇所), 1 相互作用 相互行為
4 649/4 互作用 互行為
2 650/8 典型的には、このcredibilityは 典型的にはこのcredibilityは、(読点の移動)
2 650/9 かどうか」という場合 かどうか」判断する場合
2 650/11 (believe) (believable)
4 653/↑1 (ルイス1985) (ルイス2003『貧困の文化』筑摩書房)
3 655/「文化」の7行目 ・・・ドイツの文化」)としている。 ・・・ドイツの文化」)をしている。
4 656/↑3-2 (たとえば、ラングネス、フランク1993;中野、桜井1995;谷1996) (たとえば、中野・桜井1995『ライフヒストリーの社会学』弘文堂)
4 657/7-8 (ヴェーバー1998) (ヴェーバー1998岩波書店)
2 660右/↑4 権威性 …, 333 権威性 …, 334
4 669/15 質的研究する』『質的研究の 質的研究する』(春秋社)『質的研究の
2 669/16 以上、『ナラティヴ・アプローチ』 「以上、」を削除

関連情報

フリック編『質的研究ハンドブック』の英訳版

 Uwe Flick, Ernst von Kardorff and Ines Steinke (eds.) (2004) A Companion to Qualitative Research, SAGE Publications
 これは2000年発行のドイツ語原書(”Qualitative Forschung: Ein Handbuch")の英訳です。質的研究を実践する上で役に立つ情報が多く収録されており、大学院レベルで質的研究をする方には、必携の本だと言っていいでしょう。例えば、質的研究の評価基準に関するシュタインケによる章(4.7)などは、オリジナルかつ実用的な議論をしていると思います。
 ・目次の日本語訳
 ・SAGEのサイト上での紹介
 ・Amazon.co.jpでの原文目次入り情報

『質的研究入門』の中国語版が出ています。(繁體版は2002年のドイツ語第2版を底本としているようです。)

简体中文版
 伍威·弗里克(Uwe Flick)、(孙进 译) 2011『质性研究导引』重庆大学出版社
繁體中文版
 Uwe Flick、(李政賢、廖志恒、林靜如 譯)2008『質性研究導論』五南圖書出版股份有限公司


最新の画像もっと見る

コメントを投稿