”もしドラ”とは、もし高校野球の女子マネージャー がドラッカーの『マネジメント』を読んだらの略で、経済の父と呼ばれたピーター・ドラッカーが書いた『マネジメント』を分かり易く紹介したもの。
第2話「みなみはマーケティングに取り組んだ。」
場面は試合の時にしか姿を現さないエースの浅野の練習風景から始める。野球部の皆はその事について何も語らない。
みなみは野球部の様子がおかしい事に気付き、もう一人のマネージャーの北条文乃に聞くが「エ、ア、ハイ」と言って逃げられてしまう。
再び、みなみは病院に行き、入院している宮田夕紀に相談する。そこで、みなみは文乃や監督や浅野の事を話し、これでも、真面目にマーケティングをやっていると夕紀に訴えた。
そこで、マーケティングとは何に言われ、みなみは『マネジメントのマーケティング』を読む。
【真のマーケティングとは、顧客からスタートする。すなわち、現実・欲求・価値を問う事からスタートする。我々は何を売りたいかではなく、顧客が何を買いたいかである。】
そして、みなみは「野球部員=顧客」である事を夕紀に説き、更に「マーケティング=野球部員の意識調査」の重要性を説いた。これによって夕紀のお見舞い面談が野球部員に実施された。
まず、文乃から開始された。
文乃が野球部に入ったのは中学の時、成績は良いがどこか冷たいアンドロイド見たいだとからかわれ、人に役立ちたいと思って入部した。
そして、最後はエースの浅野で終わった。浅野は監督の悪口以外は何でも気楽に話した。浅野以外の部員で悩みを抱えていた者は
1)キャプテンの星出→彼は野球に専念したい。
2)桜井祐之助→最近、野球が詰まらない。
3)朽木文明→足が速いだけでレギュラーで良いのか。
更に、みなみは東大卒の程稿野球部OBである加地監督に浅野の事を話すと、浅野を交代させたのは100投球を超え、浅野の体が限界に来ていたからだと答えた。しかし、その事を今更、浅野に言っても誤解されるだけだと断られた。
【マネジャーは翻訳する事も仕事である。】
「専門家の悩みとして⇒専門家は専門用語を使いがちである。逆に用語無しで話をする事が出来ない。所が彼らは理解されてこそ、初めて有効な存在と成り得る。
その為、組織の目標を専門家に分かる専門用語に翻訳し、逆に専門家のアウトプット(理論や仮説など答え)を顧客の言葉に翻訳するのも、マネジャーである。」
場面は秋季大会に変り、程高野球部が追い込まれて行く様子が描かれた。そして、浅野が100投球を超えピンチに立たされ、みなみは監督に声を掛ける。
すると、監督は”フォアボールを出したくて出すピッチャーはいない。ストライクが入らない時にはどうする事も出来ないんだ。”とみなみに言うが、浅野に伝える事はせず、7回裏で程高はコールド負けをした。
試合後の反省会で、キャッチャーの柏木次郎から、”捨て腐れた浅野の球は、もう受けたくない。”と言われと、監督から”フォアボールを出したくて出すピッチャーは内のチームにはいない”と告げられた。翌日、誰よりも早く朝連に来ている浅野の姿があった。
以上