MA社会研究所情報

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看護ケアの倫理学。医者や患者への献身、やさしさ、従順から患者の権利尊重へ変化。

2009-04-26 01:16:44 | Weblog
放送大学の大学院講座「看護ケアの倫理学」を聴いた。
ナイチンゲールが赤十字を作った時代の看護婦ナースは、中流、上流の家族の娘で医者や患者への献身とやさしさと従順が求められた。
昔は医者の言うとおりにして、医療を受けるだけでもありがたかったが、1960~70年代に新しい倫理ができた。患者の権利意識が高まり、技術が進歩して、患者が自己決定するようになった。医者中心から、患者中心に変わった。看護婦も医者の言うとおりではなく、患者のために働くようになった。
看護原則は善行、正義、公平、ヘルスケア、自律、自己決定となった。
選択では、ましなほうを選ぶことになった。患者に良くすることと、社会に良くすることが矛盾することも出てきた。70年代後半から普遍的に人口中絶がだめと言うのではなく、個別に具体的に考えるようになった。
看護ケアのケアとは世話する、心配する、気にかける、関心があるという意味である。アドボカシーという患者の権利を擁護する意識が高まった。昔は病名を言わなかったり、薬を教えないことが普通だった。時代で変わる。
アメリカは人工呼吸器をはずす。オランダは安楽死を認める。個人主義の欧米の価値観で決定する。日本はどうするのだろうか。


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