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海上自衛隊は国土防衛と海上護衛が任務。中国海軍の外洋進出に対応。抑止力になるか。

2012-11-26 14:22:24 | 社会
専門雑誌で海上自衛隊と中国海軍の状況を見た。2012年は海上自衛隊発足60年になる年だ。海上自衛隊は国土防衛と海上交通保護を目的としてきた。護衛艦48隻、潜水艦22隻、航空機150機ぐらいの装備を目標にしている。艦艇数をそろえる整備の時代から、実戦に備える運用の時代に入ったという。北朝鮮の弾道ミサイル迎撃対応、ロシアとの北方領土問題、韓国との竹島問題、中国との尖閣諸島問題で緊張が続く。とりわけ中国との尖閣諸島問題では中国海軍と対戦することが想像される。こうした状況の中で海上自衛隊は相模湾で観艦式を行い、ヘリコプター空母や揚陸艦、護衛艦などの海上自衛隊の艦艇や装備を展示した。尖閣諸島では海上保安庁の巡視船と中国政府の監視船が並走し、互いに自国の領土だと言ってにらみ合っている。中国海軍はミサイル駆逐艦など7隻の艦隊に尖閣諸島の近海を通過させた。中国軍は東シナ海で軍事演習も行った。空中突撃軍に続き、ミサイル駆逐艦が艦砲射撃、陸軍が離島にヘリコプターから降下という尖閣諸島上陸を想定したような演習だった。中国軍は常態化した戦備勤務を堅持し、突発状況に対処するというが、尖閣諸島には非軍事の公務船を送るべきで、軍を投入するのは適当ではないとしている。日米合同演習も行われたが、離島奪還訓練は見送られた。中国海軍の戦力は増強され、外洋に進出してきている。空母も就役して、艦載機の発進、着艦に成功した。国産空母の建造のための訓練用空母だというが艦載機に爆弾を積めば攻撃力になるだろう。水上艦部隊は駆逐艦が主力だ。最新型も多い。潜水艦は多数保有している。哨戒機は機数が不足している。外交も軍事も相手に応じた相対的なもので、南沙諸島では米国が撤退して力の空白が生じたときに中国が進出している。海上自衛隊の抑止力が必要な時代だろう。


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