テレビで戦艦大和の最後の出撃に乗り組んだ人の話を見た。太平洋戦争末期の1945年4月に世界最大の戦艦大和が沖縄に上陸した米軍を撃破するために出撃した。戦艦大和は全長260mぐらい、排水量67000トンぐらいの巨大な戦艦だった。主砲は18インチ砲9門で世界最大だった。大和の乗組員になることは誉だった。大和は戦艦と戦うことを想定して建造されたが、航空機が主力の戦いになり戦艦は無用の長物といわれる戦況になった。このまま降伏して米軍に接収されるよりは、大和に死に場所を与えようという上層部の決定で、無謀な沖縄特攻作戦が実施された。九州沖で360機以上の米軍機の攻撃を受けた。水平線にゴマのように数百機の米軍機が見えてきたので主砲で反撃しようとしたが、米軍機は低く垂れこめた雲に入って見えなくなり、上空から急降下してきた。爆弾が炸裂し兵士の手足が吹き飛び、甲板が血で覆われた。大和は2時間ほどの対空戦闘で左舷に魚雷を10本以上受けて横転し沈没した。爆発の煙は数千メートル上空にまで達した。3000人ほどの乗組員のうち260余名が生き残った。戦争は殺しあいでひどいことになる。戦争は避けなければならない。
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