MA社会研究所情報

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教育の社会史。江戸時代の寺子屋。明治時代の国家主義教育。戦後民主主義教育。メディアの変化。

2009-07-18 13:42:04 | Weblog
放送大学で教育の社会史の話を聴いた。
明治以降のエリートの条件は欧米の本を読む力があることだった。大学教授は欧米の本を翻訳して、新思想を日本語で伝えることが仕事だった。
デカルトの哲学やサイエンスが文字に定着されて広められた。教科書ができて伝えるべき知は教科書に書いてあることになった。国家が教育する時代になった。
近代ヨーロッパでの産業革命が資本主義を産み、経済、軍事力で市場を求めて世界に拡大していった。国民国家にまとまることが要求され、均質な国民を作ることが教育の目的だった。国家をになう国民つくりが求められた。江戸時代には国とは藩のことだったが、明治政府は日本を天皇を中心とした国と考えさせる教育をした。台湾、朝鮮を占領して植民地化した。
明治5年(1875年)に学制がしかれ集団規律訓練が行われ、学校は管理と抑圧の場になった。寺子屋で読み書きそろばんを習っていた江戸時代と違ってきた。状況が変化して学校の意味が変わる。戦後は民主主義教育になり、最近は自由主義、個人主義化して、21世紀は学級崩壊が起きている。
メディア革命で大学生も本を読まなくなり、インターネットで調べる。知のあり方が変わってきた。歴史を見ると現在の状況がよくわかる。テレビの影響が大きい。勉強で人間の価値が高まる。


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