仕事で三島近辺を車で運転していたら、温泉の看板が出ていました。本当は別の温泉に入ろうかなあとぼんやり考えていたのですが、「ぬる湯の名湯」と文字に心惹かれ、ハンドルは看板の指す矢印の方向へ切っていました。住所は伊豆の国市に入りました。市街地だったはずの道路はあっけにとられるくらいに田舎道になり、目指す「駒の湯 源泉荘」の辺りは山の中でした。思い付きで来ちゃうんだから僕もどうかしています。駐車場に車を停めて、入り口の前に立ち、そこが宿泊旅館を日帰り温泉施設として利用していることを初めて知りました。ちょっと時代遅れな感じです。何しろ、本当に通りすがりの一見ですから、よくわからないまま入泉料500円を払いました。制限時間は80分です。後から判りましたが、この温泉は利用時間で料金が違います。カラスの行水40分が300円。3時間と広間休憩で800円。5時間と広間休憩が1000円となっています。個室休憩のメニューもあります。アルカリ性単純泉で基本はかけ流し。源泉の温度が40度C以下と低いため、ぬる湯が多いです。とてもいい温泉だと思いますが、一つ難点がありました。内湯と露天風呂高低差があって、階段で移動しなければならないのですが、裸で移動できないために一度着替えなくてはなりません。洗い場は内湯にしかないので、一度内湯に入って身体を洗い、時間を気にしながら着替えて移動し、また脱いで露天風呂に入ることになります。ゆったりするには避けたいシステムです。ぬる湯大好きな僕には大変満足できる温泉ですが、これはどうかなと思いました。時間があれば問題ないかも知れませんが。6時受付終了なので、夕方からの利用は時間の配分に注意です。その分差し引いても賞賛できる点は露天が最高にいいことです。湯船は個室のように仕切りがあり浅いので、一度浸かると出られなくなります。木々に囲まれ自然と溶け込むようなレイアウトは価格以上の価値があります。落ち着いて楽しめる素晴らしい温泉だと思いますね。じっとしていると自分の存在までぼやけてきます。この温泉はノーマークだったために思いがけない宝物を発見したみたいです。ぬる湯に誘われて正解でした。
ぬる湯の名湯 日帰り温泉 駒の湯 源泉荘 公式サイト
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