スケッチブック 〜写真で綴るスローライフな日々2

写真を撮りながら、日々の暮らしや旅先で感じたことを書いています。
2016年からは撮った写真をイラスト化しています。

京都 味禅

2014年10月17日 | 料理/グルメ
京都へ来ることは多いけれど、四条烏丸界隈に来たのは久しぶりでした。阪急から地下鉄に乗り換えるタイミングでランチタイムだったのでお昼ご飯を食べることにしました。見慣れた風景の中に所々お店の看板が変わっていたので、きょろきょろしてお上りさん状態でした。東急ハンズっていつからあったんだ?飲食店に困らない四条烏丸ですけど、冒険も必要です。めっきり涼しくなって新蕎麦を出すお蕎麦屋さんが増えている季節です。京都にも美味い蕎麦を食べさせてくれるお店はあるので徒歩で行ける味禅というお店に行ってみました。新町通仏光寺通下るって分かります?都人は分かるんですねえ。もちろん僕はピンときません。いくらなんでも。大通りならいざ知らず。お店の前に石で組んだアーチが目印です。嫌でも分かる店構えでした。店の中に入るとこじんまりとして京都らしい佇まいです。品書きからすると夜がメインのお店のようです。お昼はランチタイムのみです。初めての訪問なので、ざるそば(880円)とミニかき揚げ丼(490円)をセットで注文しました。店内ではジャズが流れやや暗い照明に昼時とは思えない落ち着きを感じます。蕎麦は新蕎麦でした。このお店は信州蕎麦にこだわりがあるようです。純国産の信州蕎麦は入手が困難だそうです。北海道と比較すると生産量が少ないし、地元の消費も大きいので長野県外に出回る蕎麦粉が限られるからです。蕎麦好きを自称する僕ではありますが、産地に深いこだわりはありません。いただく方はそれで構わないでしょう。ですが、作り手にとっては蕎麦粉の性質によって味が変化するので、生産技術的な見地からも蕎麦粉を限定するのが望ましいはずです。味禅では、もう一つこだわりがあって、蕎麦粉を捏ねて伸ばす時に使う麺棒が特別です。麺棒を製作したのはミズノの野球バットを作るバット作り名人の久保田五十一氏の手によるものです。イチローのバットを提供しているあの有名な人です。それで蕎麦の味がどう変わるものなのか不明ですが、実に京都らしいこだわりですよね。前置きが長くなりました。出された蕎麦は、細切りのせいろ。癖の無いお蕎麦でした。洗練された上品な味です。出汁つゆは濃い口醤油のやや甘口。蕎麦の先にちょんと浸けていただくのが良いですね。過ぎないように抑えてあるのも品性があると思いました。気になるのは薬味です。関西なので青ネギを使っていました。多分、九条ネギ。でも蕎麦には白ネギが合うと思います。だから手はつけませんでした。街中の蕎麦屋は、お酒を引っ掛けるために行きたいですね。



味禅 公式サイト
コメント (2)
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