ナチスを題材にした珍しいオランダもの。結構娯楽的要素が多く、ミステリー張りの二転三転がありストーリー的にも面白い。
ただ、人間への描写が少々おざなりで、全体から個々へと行く演出方法はストーリーを追いすぎの感がないではない。
でも、出演者がみな達者で、魅力ある人間群像を導いてはいる。見終わって、テーマと視点がくっきりしていなかった感もあり、残念。
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思いがけない力作だ。社会的な政治テーマを、決して奥に、控えめにすることなく前面に出す演出方法はいい。
エンターテインメントに徹してはいるんだが、映像の配分が実に決まっており、だれるところがまったくない。演出が優れているからだろう。
大体、主人公がワルというのがいい。ディカプリオはひげ面でなかなか演技的に切れている。前作「ディパーテッド」もよかったけれど、本作は格段いいなあ。でも、ディカプリオはひょ . . . 本文を読む