5つのオムニバス映画であります。すべてが虚無的でもあります。生きることの空しさ、哀しさが切実に伝わってきます。話のすべてが身近です。どこにでもあるような話がかえってリアルです。でも、こんなに寂しい、厳しい映像なのに、どうして見終わった後いつまでも糸を引いているのか、、。
ひょっとしたらこれが映像文学というものなのかもしれません。そう、この映画には文学のタッチがあります。人間の営みを、どこにでもある町の風土に定着させ、それでも人は生きていかなければならないと教えてくれる心に沁みわたる映画です。
でもそれだからこそ、題材も、テーマも、観客に伝わる映画のチカラも、まさに現代的だと言えます。日本的でありながら、北欧の【カウリスマキ】風タッチの映画でもあります。好きだなあ、この映画。
5つの挿話で一番印象的だったのは【加瀬亮】の、キーンという音が聞こえそうなほどのまさに男の演技です。特に嫁さんを殴るシーンはすごかった。自分のせいでこうなっているのを分かりながら、どうしようもない男の気持ちが色濃く出て、出色の出来。
それと5話目。5000円から幾ら取るのかなと心配したけれど、8000円は女性の数からしても安心価格。この辺り、現地への思い入れも実は入っているところもミソ。
2011年がこの映画から始まったことを僕は誇りに思えます。今年もたくさん映画を見られる気がしてきます。映画の無限の可能性まで感じちゃいました。
ひょっとしたらこれが映像文学というものなのかもしれません。そう、この映画には文学のタッチがあります。人間の営みを、どこにでもある町の風土に定着させ、それでも人は生きていかなければならないと教えてくれる心に沁みわたる映画です。
でもそれだからこそ、題材も、テーマも、観客に伝わる映画のチカラも、まさに現代的だと言えます。日本的でありながら、北欧の【カウリスマキ】風タッチの映画でもあります。好きだなあ、この映画。
5つの挿話で一番印象的だったのは【加瀬亮】の、キーンという音が聞こえそうなほどのまさに男の演技です。特に嫁さんを殴るシーンはすごかった。自分のせいでこうなっているのを分かりながら、どうしようもない男の気持ちが色濃く出て、出色の出来。
それと5話目。5000円から幾ら取るのかなと心配したけれど、8000円は女性の数からしても安心価格。この辺り、現地への思い入れも実は入っているところもミソ。
2011年がこの映画から始まったことを僕は誇りに思えます。今年もたくさん映画を見られる気がしてきます。映画の無限の可能性まで感じちゃいました。
まさに猛烈な夏とともに訪れたロンドンオリンピック。毎日日本人は頑張っています。
でもなんとなく今度は金メダル、少ない感じが、、。
でもいいじゃないですか。
ところで映画のほう、この映画今でも感じ入っています。エピソード的には初日の出のこの話が一番重くあとまで残りますね。この話があるからこそ後のエピソードも効いてくる。そう思いますね。
それでは、また。
一年以上も前の邦画にコメント・・というのもどうかと思いましたが ヌートリアEさんの押し作?ということで鑑賞した所・・思った以上に良い作品で まあ・・ずるずると気持ちが引きずられてしまって 駆け込み寺にでも転がり込むような気持ちでやって来てしまいました。
仰るとおり・・映像文学とでもいうのでしょうか・・非常に画が残っています。ヌートリアEさんは 奥さんを殴る男の気持ちを挙げておられましたが・・私は冒頭のエピソードで妹が初日の出の際 無愛想な兄の顔を見つめるシーンで胸が苦しくなりました。どんな思いでたったふたりで生きてきたのかと思うと・・そして殴る加瀬亮の(笑)会社の事務員のおばさんが持ち帰った「望遠鏡」のメモ・・・・泣けました。
充分に普通の人たちの心のひだが感じられる良い作品と出会えました。ありがとうございます。
じつは・・本作、ずっと気になっていたのですが・・歳のせいもあり 元気のある時にに観ようと・・先延ばしにしていました。
しかし率直に言うと 私にとっては 暗い話ではありませんでした。確かに虚無感はありますが・・
また紹介して下さい。