ロブ・グリエ初体験。というか脚本ではあの「去年マリエン」を経験してるわけであるが、、。
昔見てまだ強烈な印象のある「去年マリエン」とイメージはそっくり。50年以上前で、よくこんな自由で豊饒な映画イメージを作っていたとは、驚き。当時度肝を抜かれたんだろうなって分かります。
よほど当時は映画センス全盛期だったんですね。そんなことを感じ取ります。こういう映画を見ると最近の映画の薄っぺらさに嘆きます。 . . . 本文を読む
何気なく見た映画だ。恵比寿ガーデンはまだ素晴らしい空間でいとおしい。そんな奥に位置する映画館で見た素晴らしい余韻の映画だ。こういう映画がたまに映画館にやってくることが嬉しい。
人を待っている気持は切ない。その人には帰る場所がある。今度帰ったら次いつ来てくれるのか分からない。心配で仕方ないが、勿論そんなことはおくびにも出さない。そんな日常、、。
その人が音信不通になる。不安感を抱えながら、調べて . . . 本文を読む
家族の一員が死ぬことだけでもショックです。そのうえ、家で自殺した兄を出してしまった鈴木家の嘘とは、、。
実に丁寧で、ユーモラスも交えた真面目な取り組みの映画です。残された家族3人は3人が3人ともみんな執拗に自分からの兄への思いを問い詰めることにより、一度は家族がバラバラになりそうになります。
でも一人減っても家族は家族です。それぞれが寄り添うことでみんな前を見始めます。家族って、壊れるのも早い . . . 本文を読む
うーん、これはやはりぞくっとする。読まなければよかったなんて思ってしまう。ここに書かれていることが、ひょっとしたら創作ではないのかも、と思ってしまう。それほど頁を繰るのもそわそわして読んでおりました。
あまりこういうホラー物は通常読まないんだけれど、評判が高かったから。でもそこらのホラー小説ではないですね。十分作者の才能は感じられました。秀作です。 . . . 本文を読む