R・スコット、いよいよこんな映画を作ったんだなあというのがまず最初の印象。娯楽作で儲けて自分の好きな映画を作るといったスタイルが最近の彼の映画ライフである。でも「プロメテイス」でそれほど儲けられなかったから、一挙趣向の違った問題作をぶちまけたのではないだろうか、、。
そう、この映画はなぜだか、こうなってしまうというカフカ的不安映画ではあります。でもそのバックには思想的なものは皆無だ。ただ設定とし . . . 本文を読む
前作「さよなら父さん」と同じく、時間軸の違う設定を一つの舞台で表現している。片一方が成り立っているときはもう一方は体を停止させる。なかなか面白い手法で僕は前作で慣れてはいるが、普通の人は戸惑うだろう。
しかも今回は二つの話の設定が同一人物だというのだから余計ややこしい。
それでも面白いのだ。作者の、愛についての考察過程が痛いほど聞こえてくる。人間はなぜ生きているのか。何のために生きているのか。 . . . 本文を読む