ファーストシーンのベートーベンが死ぬ直前に見ている走馬灯のようなフラッシュ的実験的な映像がとても美しく強く印象に残る。
ほとんど二人だけの音楽芸術に終始している展開なのだが、天才と天才にあこがれる優秀音楽家とのやり取りは、愛というものにまではあ高まらなかったので、ひとつのエピソードにとどまっていたのは惜しい。
「クリムト」でもそうだが、芸術家の伝記的な作品は観客の思いがどこまで映画の世界に入りきれ . . . 本文を読む
絢爛な宮廷で行われる大道芸の見事なこと。ファーストシーンから緊張感のある展開で、この作品の意気込みを伺えることができる。映像が美しく、男3人の心理描写もうまく、お金をかけただけのことはある重圧な作品だ。少々芸術的で、娯楽映画を期待していた人は、けれどその巧みな誘導で禁断の愛の世界に進入してしまうことになる。
けれど、イ・ジュンギは予告編では女だと思っていたけれど、男なんだ。男の僕でも顔だけは惚れ惚 . . . 本文を読む