娯楽映画の形を借りた問題作。現代を模倣しているわけでもなく、最初は未来へのペシミズムかなとも思った。とにかく、誰が敵か見方か、何が正義か、何を希望に生きているのか、一切見えない展開なのだ。これは人類への警鐘というようなものでもなく、人間への諦観、平たく言えば地球への失望、そういうものまで感じてしまうほどやりきれない戦闘と逃亡しか描かれない。
しかし、20年ぶりの人類の誕生ということを起因でやはり将 . . . 本文を読む
現代アメリカ映画の旬というか、題材といいいかにもアメリカ的であり、文明が発達しすぎているところの雑誌社という素材なのだが、捉え方、興味、ファッション、すべて今考えられる映画的センスのすべてが娯楽映画ではあるが敷き詰められている。
アン・ハサウェイもメリル・ストリープと演技的にもいい勝負をしており、その心理の緊密さにおいても映画的楽しさをずっと維持させてくれた。脇役もみんなうまく、映画的エンターテイ . . . 本文を読む
意外としっかりとした演出に奇想天外な物語も違和感がないまま進むことが出来る。
人間って知らないでいることの幸せというのも考えないといけないですね。課長の話は少しウソっぽい感じもしましたが、同僚とのほんわか恋愛は感動しました。
子供の話も母親が本当の子供に気づくシーンは涙が止まりませんでした。
ヤクザの話もいいですが、一番印象が薄いでしょうか。でも、伊東美咲との掛け合いは楽しかったです。
死後への世 . . . 本文を読む
ほんわかムードで展開する海洋の衣装を着た脱力系余裕映画。
こういう映画は見るほうがどこまで心に余裕があるかで評価も決まりそう。いろいろばら撒いたエピソードも面白いしアイロニーに満ちているが、ラストに収束させるところは映画的であり、観客を意識した憎らしさ。
ビル・マーレーは意外と良くない。彼は少々哀しみを感じさせる役柄の方が俄然発揮するのではないだろうか、、。
アンジェリカ・ヒューストンは言うことな . . . 本文を読む
前半は通常の猟奇犯罪ものかと思わせるテンポが遅い展開から、後半ぐんぐんあっと驚くミステリー仕立てに持っていく脚本は原作の強みもあろうがなかなかのもの。
酒場での男二人の腕一本で100万ドルという布石も効いているし、俗っぽさ部分でのサービスもあり、娯楽映画としては水準の出来。
酒乱の母親を演じたアン・バンクロフトの久々の余裕、うまさ。
グウィネス・パルトロウがこんなはやくで出てたという驚き。
何より . . . 本文を読む