冒頭の左手怪我シーンなどアンバランスなシーンも多いが、ひとがひとの最後をしみじみ考えるという意味でいい映画だと思う。ただ、一点を除けばだ。それは吉岡が本当にいつも同じ演技をしているということだ。演技が下手かどうかは別にして。
マリコが最後の一日を一人ずつたずねて歩くシーンでは、やはり心をゆすられた。
誰でもこういう一日はあるのだ。毎日の日常の中にもふとこういうことを考える時間があってもいい。 . . . 本文を読む
この手の小説を読むのは何年ぶりだろう、いや何十年ぶりだろう。若手のノベルズはミステリーは読むが、、。
乙一はミステリーじゃないが、最初はミステリーの範疇で読み出した。
それぐらい珍しい。気分もだいぶ変わっているんだろうか。
とにかく読みやすいし、ページ数も少ないからあっという間に終わる。文体は日記調というか、行動が主体で簡潔だ。
こういうのが若い最近の読者に受けるところなんだろう。
現に愛し始めている女性とネット上の女性が同一人物に思われる部分あたりから盛り上がるが、後半はひねりも何もないので、あっけない。
こんなもので、小説といえるのかなあと思うが、最近はこんなものなのかなあ。
ばななの小説はかなり読み込んでいるが透明感があるし、全然別の世界だけど、、。
第15回小説すばる新人賞受賞作。
65点 . . . 本文を読む