Sightsong

自縄自縛日記

向島ゆり子『Right Here!!』

2016-12-11 10:34:53 | アヴァンギャルド・ジャズ

向島ゆり子『Right Here!!』(Off Note、1995-96年)を聴く。

Yuriko Mukoujima 向島ゆり子 (vln, accordion, sample)
Kazuto Shimizu 清水一登 (p)
Ryota Komatsu 小松亮太 (bandoneon)
Kazutoki Umezu 梅津和時 (cl)
Masataro Naoe 直枝政太郎 (g)
Sachi Hayasaka 早坂紗知 (sax)
Makoto Yoshimori 吉森信 (syn, hamondo organ)
Saizo Kuge 久下昌三 (telemin,o.o.o)
Jiro Imai 今井次郎 (sample, voice)
Shigeri Kitsu 木津茂理 (voice)
Hiroshi Yoshino 吉野弘志 (b)
Takayoshi Matsunaga 松永孝義 (b)
Wayne Horvitz (p)
Tom Cora (cello)
Samm Bennett (perc)
Yoshio Kuge 久下惠生 (ds, perc) etc. 

音楽は駅のアナウンスや雑踏のサンプリングからはじまる(今井次郎?)。曲により、想像の上で立つ場所も、集まる音楽家も異なる。向島さんのヴァイオリンやアコーディオンが心を騒めかせるのはもちろんだが、それだけではない。

「The Summer Knows」を思わせる曲調の「I Miss You」では、早坂紗知の哀しいサックスから入って、吉森信のシンセ、向島ゆり子のヴァイオリンが胸を掴む。「Tango」では片トラックだけのサウンドが続き、30秒後に唐突に小松亮太のバンドネオンが入ってきて、それまで陶然としていた感情がまた揺さぶられてしまう。「ハバネラ」もまたルーツミュージック。先日のゴールデン街・裏窓でのソロでも演奏してくれた。

人いきれの音楽、旅の音楽、タンゴ、越境。なんて魅力的なんだろう。聴いても聴いてもまた動悸がする。

●向島ゆり子
向島ゆり子@裏窓(2016年)
飯島晃『コンボ・ラキアスの音楽帖』(1990年)
パンゴ『Pungo Waltz』(1980-81年) 


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