ゲイリー・トーマス『While the Gate is Open』(Bamboo、1990年)を500円で見つけ、懐かしさのあまり確保してしまった。
Gary Thomas (ts, fl)
Kevin Eubanks (g)
Renee Rosnes (p, syn)
Dave Holland (b)
Anthony Cox (b)
Dennis Chambers (ds)
ソニー・ロリンズの演奏が有名な「Strode Rode」「The Song is You」をはじめ、スタンダード曲をゴリゴリとしたテナーサックスで押していく作品。コードからアウトしたところでフレーズを組み立てていく演奏は、マイケル・ブレッカーらの影響も受けたのだろうが、いま聴いても、この人の個性は際立っている。
今回聴いてみて、ふたりのベーシストの違いが顕れていて面白かった。大御所デイヴ・ホランドは、サウンドの全体を硬く突き続け、集団を鼓舞している。一方のアンソニー・コックスは、より柔軟に歌うようなソロを聴かせる。
最近はめっきりリーダー作を出さなくなっているようだが、また聴き直してみたい。ラップとの共演が当時話題になった『Kold Kage』とか、ジャック・デジョネット「Special Edition」の諸作とか、また手に入るかな。一昔前の流行というには勿体ない。
まったく、ジョシュアなどより遥かに上ですね(親父のデューイは大好きなんですが)。
グレッグ・オズビーはいまや独自の存在感を示していますね。最初は「ふたりめのスティーヴ・コールマン」的な人だったのに。菊地雅章とのデュオを観たときのことは忘れられません。