Sightsong

自縄自縛日記

フレディ・ハバード『Without a Song: Live in Europe 1969』

2014-08-17 22:50:45 | アヴァンギャルド・ジャズ

フレディ・ハバード『Without a Song: Live in Europe 1969』(Blue Note、1969年)

Freddie Hubbard (tp)
Roland Hanna (p)
Ron Carter (b)
Louis Hayes (ds) 

たまにハバードのラッパを聴くのはいいものだ。やっぱり、偉大な個性だったのだなということが明らかにわかる。

「溌剌」という言葉を調べると、「魚が跳びはねるさま」という意味もある。まさに旬のハバードが、休む間もなく水上で跳びはねている。これならば、「キレがある」という常套句を使っても文句は出ないだろう。

もっとも、わたしの目当てはドラムスのルイ・ヘイズ。この人は風神なのである。風とアラシを巻き起こしているからといって、ジャズ界のトマソン=人間扇風機ことラルフ・ピーターソンとはわけがちがう。ヘイズがリーダーとなって、ハバードやジョー・ヘンダーソンらをメンバーにした「Jazz Communicators」が活動したのは、60年代後半だという。記録が残されていないことが残念。

●参照
ルイ・ヘイズ『Return of the Jazz Communicators』
マルグリュー・ミラー逝去、チャーネット・モフェット『Acoustic Trio』を聴く
スピーカーのケーブルを新調した(ルイ・ヘイズ『The Real Thing』)  


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