Sightsong

自縄自縛日記

ウィーゼル・ウォルター+クリス・ピッツィオコス『Drawn and Quartered』

2015-04-16 07:36:14 | アヴァンギャルド・ジャズ

ウィーゼル・ウォルター+クリス・ピッツィオコス『Drawn and Quartered』(One Hand Records、2014年)を聴く。クリス・ピッツィオコス本人から購入し持ち帰ったLP盤、150枚限定プレス。

Weasel Walter (ds)
Chris Pitsiokos (as)

ここで、ピッツィオコスはこれまでの『Maximalism』『Paroxysm』以上に多様な姿と貌をみせる。

A面の「Hanged」と「Drawn」では、ウォルターが肉体の内部から内部を叩くようなくぐもった音のドラムス。その横で、ピッツィオコスは小鳥のようにさえずり、鵺のように叫ぶ。一転してB面の「Quartered」では、陽の射さない藪の中に棲息する虫のように鳴く。ピッツィオコスがメタモルフォーズする対象として想像させるものは生き物だけではなく、音そのものでもあるように思える。

圧倒されるばかりのピッツィオコスの演奏。次の作品(2015年7月)が楽しみでならない。

●参照
クリス・ピッツィオコス@Shapeshifter Lab、Don Pedro
クリス・ピッツィオコス『Maximalism』
クリス・ピッツィオコス+フィリップ・ホワイト『Paroxysm』


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