鈴木則文『ドカベン』(1977年)を観る。
山田、岩鬼、殿馬を実写で再現するのだから仕方ないのかもしれないが、これはスラップスティック・ギャグと言うべきか。ハチャメチャを堂々と押し出してくる勢いで、もう爽快にさえなってくる。当時、これがいったいどのような評判だったのか気になる。
永島敏行を売りにしようとしたためか、明訓高校のエースピッチャーは里中ではなく、「長島」。夏子はんがマッハ文朱、殿馬が川谷拓三という配役も笑う前に脱力。そして原作者・水島新司が演じる徳川監督は、むしろヨロヨロの岩田鉄五郎。
いや~、この突き抜け方は何というか・・・。