Sightsong

自縄自縛日記

李英姿『Beyond』

2020-01-31 08:09:19 | アヴァンギャルド・ジャズ

李英姿『Beyond』(Vivid、2019年)を聴く。

Yingzi Li 李英姿 (二胡)
Hotta Chiaki 堀田千晶 (harp)
Chihaya Matsumoto 松本ちはや (perc, marimba, glocken)
Miki Hasegawa 長谷川ミキ (p, composition, arrange)

この中国江西省生まれの二胡奏者は知らなかったのだけど、メンバーを見て聴かなければならないと思い入手した。

一貫して透き通るようで、二胡ならではのアジアの歌声的な音色がとても良い。感情で震えるような表現もある。水蒸気をたっぷり含んだ自然の中で、激した気持ちやなんかが気化熱で冷やされていくような感覚。

全体としてはハープとのコラボレーションが前面に出されているようだけれど、曲によって構成が違っておもしろい。

松本ちはやさんは2曲目ではパーカッションでスピード感を与え、4曲目ではグロッケンでチャーミングな光を与え、最後の10曲目では鐘で曲名の通り星を次々に降らせている。このような溶け合い方は気持ちいい。

作曲・編曲を手掛けた長谷川ミキさんは、曲を見守るようなスタンスに思える。気がつくとピアノでふわっと水彩画のように色を置いている。ミキさんには去年バーでばったりお遭いしたくらいで、なかなかライヴを観る機会がない。

●長谷川ミキ
鳥の未来のための螺旋の試み@ひかりのうま(2017年)

●松本ちはや
特殊音樂祭@和光大学(JazzTokyo)(2019年)
謝明諺+レオナ+松本ちはや@Bar subterraneans(JazzTokyo)(2019年)
Wavebender、照内央晴+松本ちはや@なってるハウス(2018年)
照内央晴・松本ちはや《哀しみさえも星となりて》 CD発売記念コンサートツアー Final(JazzTokyo)(2017年)
照内央晴+松本ちはや、VOBトリオ@なってるハウス(2017年)
照内央晴・松本ちはや『哀しみさえも星となりて』@船橋きららホール(2017年)
照内央晴・松本ちはや『哀しみさえも星となりて』(JazzTokyo)(2016年)


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