2016-17 シーズン総括 選手寸評[4] FW編 + 新加入選手情報!!

2017-08-08 18:33:25 | ほぼ週刊サンプ通信 '16-'17

まず、メルカートで嬉しいニュース!

DFジャンマルコ・フェラーリ、MFガストン・ラミレス獲得決定!

前号でお伝えした2人の獲得が正式に決定した。まずはクロトーネのセンターバックジャンマルコ・フェラーリをレンタルで獲得。保有元のサッスオーロから150万ユーロでレンタル、買い取り義務オプション1350万ユーロ、サッスオーロがやっぱり手放さない場合は1600万ユーロ払うと言う方向で話がまとまった模様。昨季は出場停止の1試合を除いて37試合に全時間フル出場。脆弱なクロトーネDFを何とか引っ張り、奇跡の残留に貢献した。左利きのCBで長身を生かしてヘッドは得意。スピードもそこそこで、左SBでもプレー可能。まだ若いし、まさに我々が求めていたセンターバックだ。代表にも今年の4月9日に初招集され、5月31日のサンマリノとの練習試合では嬉しい初ゴールを早速あげている。本人も「サンプで更なるレベルアップを図り、個人的な目標は来年のW杯に出る事だ」と語っているように、今季にかけるモチベーションは十分だ。背番号は空いてるから昨季つけていた13番になるのかな?レギュラーCBとして期待しよう!

 

 ↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより

GianMarco Ferrari ?ジャンマルコ・フェラーリ

  • ポジション:DF
  • 1992年5月15日生まれ(25歳)
  • イタリア パルマ出身
  • 189cm 82kg
  • 昨季:クロトーネ 37試合3得点
  • イタリア代表

次はプレミアリーグのミドルズブラからガストン・ラミレスを完全移籍で獲得。結局900万ユーロ+200万ユーロボーナス。左利きでトップ下本職でウィングも出来る攻撃的MF。テクニックとスピードを兼備する。2010年から2年間セリエAのボローニャでプレー経験有り。その当時は27試合7得点、33試合8得点と十分な実績を残した。その後サウザンプトンに引き抜かれてプレミアリーグヘ。2年間プレーした後に、ハルシティとミドルズブラにレンタル移籍。昨季はミドルズブラに完全に移籍してプレーした。前回のセリエAデビューの時はわずか19歳だった為に、まだ若いが経験は十分だ。サンプのロメイ弁護士は、「密かに2年間ずっと追いかけていて、今夏のメルカートも本命のトップ下は最初から彼だった」と言う通り、相当彼には執着していた模様。背番号は10番が与えられるのかな?トップ下のレギュラーとして期待したい。

 

↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより

左からプラデSD、ラミレス、フェレーロ会長、会長の右腕ロメイ弁護士

 Gastón Exequiel Ramírez ? ガストン・エセキエル・ラミレス 

  • ポジション:MF
  • 1990年12月2日生まれ(26歳)
  • ウルグアイFray Bentos出身
  • 183cm 78kg
  • 昨季:ミドルズブラ(プレミア) 26試合2得点
  • ウルグアイ代表:42試合0得点

 これである程度陣容は固まってきた。あとはFWのシックがどうなるかで、FWの補強が有るかどうか。ジャンパオロは「望んでいた2人を獲得してくれて本当にうれしい。欲を言えばセンターバック。シミッチとレヴェルベの2人はまだ未熟なので、もう一人ぐらいすぐ使える選手が欲しい」と。

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さて、昨シーズン振り返りの最後は16-17シーズンFW陣。ジャンパオロ監督は2トップ+トップ下の形を1年中採用。基本的にレギュラーはクアリアレッラ、ムリエル+トップ下(ブルーノかリッキー)。そんな中、徐々にシックが本領を発揮し始める。途中出場からだけで6つものゴールを決め、スーパーサブとして欠かせない存在になってくる。そしてムリエルが代表戦で怪我した第30節のインテル戦からはスタメンをゲット。その後シーズン最後までずっとスタメンを務めた。FWの4番手がブディミル。高さはあったので、負けてて時間が無い時のパワープレーで使われたりしたが、ほとんど結果を残すことが出来なかった。夏のキャンプには帯同していたカッサーノは、開幕前にジャンパオロの構想から外れ、結果的に1年間ずっと飼い殺しで、トップチームの練習にも参加させてもらえずに終わった。

ジャンパオロのレギュラー、4-3-1-2

   クアリアッレ  ムリエル

  (ブディミル)   (シック)

     フェルナンデス

     (アルヴァレス) 

 それでは1人1人の総括を見ていこう↓↓ 

 

 

 

FW 9 ルイス・ムリエル 6

序盤は比較的順調にゴールを積み重ねる。相変わらず個人技からのムリエルjならではのゴールも多かったが、クアリアレッラとのコンビもなかなか合っていた。特にDERBY2試合共に得点を決めたので、ティフォージにかなり好印象を与えた。ムリエル個人の応援歌も出来たほどだ。自己記録のシーズン11ゴールは余裕かと思われていたが、好事魔多し。3月のDERBY後の代表の試合で怪我。そこから閉幕直前まで欠場を余儀なくされ、結果的に自己記録タイの11ゴールで終わった。来季はセヴィージャに2000万ユーロで完全移籍。サンプでの2年半は、完璧に開花したとは言い難いが1100万ユーロで買ってそれ以上で売れているし、そこそこ貢献もしたのでトータル的にはプラスであろう。守備厳しいセリエより、リーガエスパニョーラの方が結果を残せるような気がする。コロンビア代表(31試合25先発/11ゴール/5アシスト)

 

 

FW 27 ファビオ・クアリアレッラ 6.5 欠場したのはわずか1試合だけ。FW陣での出場は一番多かった。さすがに年齢的に独力だけで何とかは出来なくなったが、ポストプレーや他のFWを生かす動きやパス、自らも相変わらず点で合わせるシュートは得意であった。11月のサッスオーロ戦ではセリエA通算100得点を達成した。ただ、年齢的にもうこれ以上伸びしろが無いのが来季以降は厳しいかもしれない。サンプが強くなるには彼がスーパーサブにいる陣容にならなければ。元イタリア代表(37試合35先発/12ゴール/4アシスト)

FW 14 パトリック・シック 6.5 今年のサンプで最終的に一番話題となった選手。FWの3番手だったが、徐々にセリエの水に慣れてくると途中出場から得点を決め続け、スーパーサブとして存在価値を強烈にアピール。段々先発の機会を増やし、ムリエルが怪我した終盤戦は完全にレギュラーとなった。大柄だが足元に優れた左利きのテクニシャン。ドリブルも得意で、将来は何でもできるファンバステンやイブラヒモビッチの様なスケールの大きいストライカーになる可能性が高い。得点はカットインからの左足の強烈なミドルが多かった。いち早く目を付けられたユーヴェに、3050万ユーロと言う破格で移籍が決まった・・・・・・はずだったが、そこからメディカルチェックで問題が見つかり(と言う事になっている)、いったん破談。今まさに移籍騒動の最中だ。これが本人のキャリアとサンプに悪い影響を及ぼさなければ良いが。チェコ代表。(32試合14先発/11ゴール/3アシスト)

FW 47 アンテ・ブディミル 4.5 一昨年のベルヘッシオ、昨年のロドリゲスの再来みたいになってしまった選手。FW4番手と言う序列で、先発はわずか2試合。ヘッドとポストプレーだけは一番強かったが、いかんせんスピードが無く残念ながら他の3人に比べるとテクニックと決定力も劣った。セリエBでは得点を量産していたが、さすがにAの壁は厚かったと言う事か。来季は古巣のクロトーネに戻って、再出発を図る。クロアチア人。(11試合2先発/0ゴール/0アシスト)

FW 99 アントニオ・カッサーノ ND サンプとカッサーノの2度目の結婚は、2度目の離婚で終わった。キャンプには招集されたが、最終的にリーグ戦の登録から外れる。昨年のDERBY敗戦後のロッカールームでのロメイ(フェレーロの右腕)との大喧嘩、そこから始まったフェレーロとの溝、さらに若手を重用するジャンパオロからも構想外とされた結果だ。しかしカッサーノが何とかサンプで出場したいと言う事で移籍を望ます、飼い殺しの状態となる。シーズン当初はプリマヴェーラへの練習参加が許されていたが、冬のメルカート後にはそれも許されなくなり、サンプカッサーノは終わった。来季に向けては、再びヴェローナとひと悶着を起こしているのは、このblogでも書いている通りだ。絶滅危惧種のファンタジスタは、ついに絶滅してしまうのか。元イタリア代表(0試合0分/0ゴール/0アシスト)

↓↓↓↓↓↓

 以上のメンツから、来季への動向を見てみる。私個人的に来季への願望。まず私的に来季に向けて必要な選手、そうでない選手

残留 = クアリアレッラ 未定 = シック

加入決定 = カプラーリ(←ペスカラ)、コフナツキ(←レフ・ポズナン)、ボナッツォーリ(←ブレッシャ)

放出決定 = ムリエル(⇒セヴィージャ)、ブディミル(⇒クロトーネ)

 来季に向けて、今のところ残留しているのがクアリアレッラだけ。シックは個人的な予想では結局出るんじゃないかなー?8月7日に再びメディカルチェックがサンプ側で行われ、それ次第で噂になっているインテルと一応まだ興味を持っているユーヴェとの話が再燃するだろう。

 新加入組のカプラーリはレギュラーとして期待大。コフナツキは将来を見据えて、去年のシックみたいに予想以上に早い段階で化ければ儲けもの。ボナッツォーリも似た状況だが、シック残留かもしくは誰かFW獲ったらレンタルに出される可能性が高い。

↓↓それらを踏まえて、現時点でレギュラーはこんな感じか? 

SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ 

 カプラーリ  クアリアレッラ(シック?) 

       ラミレス(プラート) 

リネッティ(ヴェッレ)バッレート(ジュリチッチ)

      トレイラ(カペッツィ) 

ムッルー      サーラ(ベレシンスキ)

 フェラーリ(レジーニ)シルヴェストレ

     ヴィヴィアーノ(プッジョーニ) 

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さて、ここでこれまでのメルカート情報のまとめ

IN

  • FWジャンルカ・カプラーリ(23)⇒ペスカラより完全移籍。DFシュクリニアールを放出して、1800万ユーロ+カプラーリを得た。
  • FWダヴィド・コフナツキ(20)⇒ポーランドのレフ・ポズナンから500万ユーロの完全移籍。 
  • FWフェデリコ・ボナッツォーリ(20)⇒ブレッシャ(セリエB)からレンタルバック
  • MFガストン・ラミレス(26)⇒イングランドのミドルズブラから900万ユーロ+ボーナス200万ユーロで完全移籍
  • MFヴァレリオ・ヴェッレ(23)⇒ペスカーラより完全移籍。昨冬の時点で獲得が決まっていた
  • MFレオナルド・カペッツィ(22)⇒クロトーネから完全移籍。こちらも昨冬の時点で獲得が決まっていた
  • DFジャンマルコ・フェラーリ(25)⇒クロトーネから150万ユーロでレンタル移籍。1350万ユーロの買い取りオプション付き
  • DFニコラ・ムッルー(22)⇒カリアリから完全移籍。MFチガリーニ放出+700万ユーロで獲得。 

OUT

  • FWルイス・ムリエル⇒2000万ユーロでセヴィージャは完全移籍。
  • FWアンテ・ブディミル⇒元々在籍していたクロトーネに買い取りオプション付きレンタルで戻った。
  • FWジャコモ・ヴリオーニ⇒レンタルでピストイエーゼに
  • FWアンドレス・ポンセ⇒レンタルでリヴォルノに
  • MFブルーノ・フェルナンデス⇒ 1000万ユーロで故郷ポルトガルのスポルティング・リスボンに完全移籍。
  • MFルカ・チガリーニ⇒カリアリに彼+700万ユーロを払ってDFムッルーを獲得。
  • MFアンジェロ・パロンボ⇒ 引退。サンプトップチームのコーチに就任。
  • DFミラン・シュクリニアール⇒ FWカプラーリ+1800万ユーロでインテル入りに完全移籍

*その他のサンプトピックス

  1. 昨季サンプ・プリマヴェーラの監督だったフランチェスコ・ペドーネがユーヴェのU-17監督に引き抜かれた
  2. 昨季スイスのルガーノにレンタルされていた20歳のヴェネズエラ人FWアンドレス・ポンセがリヴォルノにレンタル移籍

Foooooooorza Saaaaaaaamp!! 

今日のカッサーノのアフォリズム(格言)  

numero170:

Io e mio cugino in due

abbiamo avuto 703 donne.

Forse....

格言170:

俺と俺のいとこで、合計703人は女と姦っただろう

多分....


2016-17 シーズン総括 選手寸評[3] MF編 + サンプvsマンU結果!!

2017-08-03 19:21:02 | ほぼ週刊サンプ通信 '16-'17

続いては16-17シーズンのMF陣。

MF陣は昨年と一番陣容が変わったセクションで、パロンボがほぼDFだった事で昨年もプレーしていた選手はバッレートとリッキーのみ。後は全て新加入の選手だった。ジャンパオロは一貫して4-3-1-2を使用。かなりテクニカルな選手が多く、アンカーのトレイラを中心に細かいショートパスを多用するポゼッションサッカーの肝となるセクションだった。幸い怪我人も少なく、MF陣は冬に移籍した選手はほぼいなかった。

4-3-1-2のレギュラーは

         フェルナンデス

         (アルヴァレス)

 リネッティ    トレイラ    バッレート

 (プラート)  (チガリーニ)  (ジュリチッチ)

 まずは1年中レギュラーを張り続けたトレイラ。当初チガリーニの方がアンカーのレギュラーで獲得されたと思われていたが、21歳の彼があれよあれよと言う間にジャンパオロの信頼を勝ち取る。右はモンテッラの元では不遇を囲ったが、大復活を遂げたバッレート。左は攻守にハイレベルなプレーを見せるリネッティ。左右MFの控えには、トップ下も出来てより攻撃力が有るプラートが控える。トップ下は開幕当初はアルヴァレスがレギュラーだったが満足いくプレーが見られず、徐々に調子を上げてきて途中出場から結果を残したブルーノ・フェルナンデスのスタメンの方が増えてきた。ただ、ブルーノはなぜか途中出場の方が結果を残す傾向にあり、あえてベンチからスタートする試合もあった。ジュリチッチは開幕当初は全く出番が無かったが、セリエに慣れてくると共に、途中出場で流れを変える存在として徐々に重用されてきて、結果ペレイラの放出と引き換えに冬のメルカートで完全移籍を果たした。チガリーニはトレイラのブレイクで残念ながらほとんど出番が無く、完全なコパイタリア要員。ある程度充実した陣容だったので、冬の途中加入は無し。唯一出番がほぼ無かったエラモが完全移籍でベネベントに放出された。

トレイラ、バッレート、リネッティの3人は運動量豊富に守備でも機能し、ボールを奪ったらショートパス中心にポゼッションを高める。ただそんなに直接攻撃力が有る3人では無いので、攻撃はトップ下のブルーノのファンタジーに対する依存も大きかった。トップ下が機能しないと、2トップはかなり孤立して、トレイラのロングパス1発にかけるような結果となった。

それでは1人1人の総括を見ていこう↓↓ 

レジスタ 37 ルーカス・トレイラ 7.5 公称168㎝だが、どんどんガタイが良くなっているヨーロッパのプロサッカー選手に囲まれていると極端に小さく見える。おそらく本当は165㎝有るか無いかでは無いかな?そんな彼が守備も求められるボランチだと言うからシーズン当初は不安だったが、その不安は即座に一触された。小柄ながら非常に球際・競り合いに強く、フィルターの役割も十分に果たす。ボールを持つと抜群の視野とテクニックを生かして、長短のパスを織り交ぜながら攻撃を展開。さらにミドルシュートも強烈だった。さすがにヘディングは厳しかったが。それを感じさせないアンカーでの存在感だった。年間通して安定した活躍を見せ、ローマを中心としたビッグクラブに執拗に狙われていて、移籍は濃厚かと思っていたが意外や残留しそうだ。7月30日に、2022年6月30日まで契約延長した事が発表された。ジャンパオロのサッカーには欠かせない選手なので、何とか長く留まって欲しい。そして近々ウルグアイ代表でも見られるようになるのではないか?(35試合35先発/0ゴール/0アシスト)

右MF 8 エドガー・バッレート 7 昨季後半戦はモンテッラにあまり認められずにサブに降格していたが、そこから大復活を遂げた。南米版ガットゥーゾっぽく、テクニカルなサンプ中盤の中では異彩を放って守備で貢献。また攻撃でも、若手の細かいパス回しに意外と溶け込んでおり、今季はサンプで初ゴール含む2ゴールを上げた。また大幅に入れ替わったMF陣のまとめ役としても貢献。トレイラは彼の事を兄貴と慕っているようだ。来季も残留するであろう彼は33歳となる。あと1,2年トップレベルでやって欲しいものだ。元パラグアイ代表キャプテン。(32試合32先発/2ゴール/0アシスト)

左MF 16 カロル・リネッティ 7 彼も今シーズンの新発見。ポーランドの名も無きクラブからやってきた彼は、すんなりとセリエAに順応した。テクニックとスタミナを兼備して、攻守両面で貢献。あまり目立たないが中盤でほとんどのプレーに彼は絡んでいた。タックル成功数がセリエAリーグトップの105回と言う数字がそれを証明している。後はもう少し攻撃絡んで、ゴールチャンスが増えればさらにすごいプレーヤーになる。ちなみに今年のチームで個人的に一番好きな選手。ポーランド代表。(35試合27先発/1ゴール/4アシスト)

トップ下 10 ブルーノ・フェルナンデス 6.5 開幕当初は控えだったが、途中出場から重要なゴールを決め続けてやや物足りない出来のリッキーに代わってスタメンを張るようになる。ファンタジー溢れるプレーとパスセンスでトップ下で違いを生み出す。ただ調子が良い時は素晴らしいプレーで、同じポルトガルのルイ・コスタを彷彿とさせるプレー。しかしフィジカルがやや弱く、プレーにムラは有った。試合によってはほぼ消えてる事も。スタミナもあまり無いので、シーズン通して途中出場の時の方が決定的な仕事が多かった。まだ若いのでセリエAでのこれからの成長が楽しみではあったが、一番は家族の理由で母国ポルトガルに帰る事を選択。来季はスポルティング・リスボンに完全移籍する。ポルトガルU-21代表。(33試合22先発/5ゴール/2アシスト)

左右&トップ下 18 デニス・プラート 6 今シーズン、チーム最高額の移籍金で加入した選手。それを考えると今季に限ってはやや物足りないか。トップ下で起用されると思っていたが、ブルーノ、リッキーなどトップ下の選手が飽和状態だったのもあってサイドMFでの起用が多かった。ヨーロッパタイプの10番と言う感じで、去年までいたコレアより想像力やドリブルは劣るが、より実践的なプレーをする。将来的にはスナイデルみたいなプレーヤーになる気がする。チームにフィットしてきた後半戦は先発機会も増加し、来季に期待を抱かせる。と言うかブルーノも移籍した来季はやってもらわないと困る。ベルギー代表。(32試合19先発/1ゴール/1アシスト)

左右&トップ下 23 フィリップ・ジュリチッチ 5.5 彼もトップ下が本職の選手だが、前述の通りトップ下が飽和状態にあった為、開幕からしばらくはなかなか出番が得られなかった。ただ数少ないチャンスだったコパイタリアで結果を出して、ジャンパオロに認められて徐々に出番を増やす。そして冬のメルカートではDFペレイラと言う有望株を売ってまで、保有権の全買い取りをすると言う決断をクラブにさせた。起用方法は主にサイドのMF。スピードを生かしたドリブル力があるので、途中交代で敵が疲れている時にカウンターからのドリブルでチームに貢献した。ただ年齢的にはもう勝負の歳で、来季レギュラー争い出来ないと未来は無いだろう。トップ下としてはキープ力と継続性、サイドMFとしては守備力と確実性がより求められる。セルビア代表。(19試合3先発/0ゴール/1アシスト)

トップ下 11 リカルド・アルヴァレス 5 サンプ2年目の今年、開幕当初はトップ下のファーストチョイスだった。ただ相変わらず左足一本でボールを操り、確かにボールは取られないが決定的な仕事は少ない。ドリブルも含め、どうもリズム的にも我々ファンをがっかりさせるプレーが多いのだ。トップ下のサブの選手としては良いかもしれないが、彼はある程度高年棒なのでそれなら売っ払いたい。ただ現状は買い手も見つからず、逆にトップ下で良い選手を獲得も出来ていない状況なので、来季も残留する可能性も有るが・・・。元アルゼンチン代表(21試合11先発/2ゴール/2アシスト)

レジスタ 21 ルカ・チガリーニ ND アタランタから推定350万ユーロ、完全移籍で獲得。当初はボランチのレギュラー候補での獲得だったが、怪我で出遅れたのが響きブレイクしたトレイラに完全にレギュラーを獲られてしまった。長短のパスを自在に操るレジスタ。だが守備での貢献と運動量、細かいテクニックでトレイラより劣った。よって出場はコパイタリアとリーグ戦数試合に留まった。30歳の彼は、まだここで終わる選手では無い。来季はムッルーと引き換えにカリアリに移籍する事になった。出番は有ると言うかレギュラーも取れるのではないか?サンプからパレルモに行ったマレスカをちょっと思い出させるような移籍だ。元イタリア代表。(4試合3先発/0ゴール/0アシスト)

***冬放出選手***

左右MF 6 ミルコ・エラモ 5.5 冬のメルカートで、セリエBのベネベントに放出。ユースから長い間サンプが保有権を保持し続けで、レンタルで出たり入ったり繰り返していたエラモだったが、ついにサンプで一花咲かすことは出来なかった。新天地でも頑張って!(1試合0先発/0ゴール/0アシスト)

 

 

 

以上のメンツから、私個人的に来季への願望。まずは私的に来季に向けて必要な選手、そうでない選手

いる = トレイラ、リネッティ、プラート

どちらでも = バッレート、ジュリチッチ

いらない = アルヴァレス

放出決定 = フェルナンデス(スポルティング・リスボン)、チガリーニ(カリアリ)

ここにすでにサイドMF候補のヴェッレとボランチも出来そうなカペッツィが加わる事が決定している。全体的な成熟も有りかなり楽しみな陣容だ。あとはブルーノが移籍してしまったトップ下に1人欲しい。そうでないとプラートが今のところトップ下で再度試されており、リッキーと争う感じになるか。トレイラが何とか残留しそうなレジスタの控えには、本来もう少し上がり目のMFであるカペッツィをコンバートで試している。サイドMFはすでに激しいポジション争い。新加入のヴェッレは実力者なので、バッレート、リネッティ、ジュリチッチとの争いが楽しみだ。このような面子なので、本来今年加入予定だったパルンボイヴァンは再レンタルに出される。 

さて、お次はマンチェスター・Uとの練習試合の結果↓↓

 8/2(水) 19:45

マンチェスター・ユナイテッド vs サンプドリア @アヴィヴァ・スタジアム(ダブリン=アイルランド)

Manchester United 2
Sampdoria              1
得点者:前半9分 ムヒタリアン;後半18分プラート,36分マタ


SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ 

 カプラーリ  クアリアレッラ

(85分コフナツキ) (75分ボナッツォーリ) 

       プラート(75分ヴェッレ) 

 リネッティ   バッレート

(65分アルヴァレス)(75分ジュリチッチ) 

      トレイラ(86分カペッツィ) 

パヴロヴィッチ   サーラ

(65分ムッルー)    (75分ベレシンスキ) 

 レジーニ(Cap)シルヴェストレ

      プッジョーニ(86分トッツォ) 

 

ベンチ:DFシミッチ、ドド、レヴェルベ

Manchester United (3-5-1-1):

GK デ ヘア (76′ J.ペレイラ);

DF リンデロフ (76′ ジョーンズ), スモーリング 77′ バイリー), ブリント (60′ マーシャル);

MF ヴァレンシア, A.ペレイラ (46′ エレーラ), マティッチ (46′ キャリック), ポグバ (46′ フェライニ), ダルミアン (77′ トランゼベ);

FW ムヒタリアン (46′ マタ); ルカク (60′ ラシュフォード).
ベンチ: Fosu-Mensah, McTominay.
監督:モウリーニョ

↑↑©il secolo XIXよ

2010年、モウリーニョ:インテル、ジャンパオロ:シエナ時代以来の再会。ジャンパオロはモウリーニョの事を監督として、リーダーとして尊敬しており、この対戦を心待ちにしていたようだ。


練習試合5,6試合目はアイルランド遠征。ここでマンチェスターUとスウォンジーと対戦する。親善試合とは言えアヴィヴァ・スタジアムは50000人の大観衆。マンUの人気はスゴイ。イングランドでもサンプは、バルサとウェンブリーで戦ったCL決勝の試合で覚えてるサッカーファンも多い。何より独特のユニフォームはサッカーの母国でも美しいユニとして認知されている。また、サンプにもトレヴァー・フランシスグラハム・スーネスとかデス・ウォーカーデビット・プラット等、過去イギリス系の選手は多数在籍した。現在のマンUには元サンプのGKセルヒオ・ロメロがいる。

サンプは初お披露目となるアウェイユニで登場。白-白-白。今年の白ユニは脇を閉めると、ブルチェルキアーティのラインが胸から腕までつながるように伸びた、斬新なデザインだ。

<あらすじ>

前半7分 ブリントのバックパスミスがあわやオウンゴールに。GKデ・ヘアが必死に手でかきだすが、間接FKとなる

   8分 クアリアレッラが”ちょんどん”で狙うが、壁に跳ね返される

↑↑©foxsportsよ

前半9分 ムヒタリアンGoal:0-1

→上のFKの跳ね返りのボールからマンUが大カウンター。ヴァレンシアが右サイド長い距離を持ち上がり、そこから左に展開して左からダルミアンがクロス。突っ込んで来たムヒタリアンが合わせて先制を許す・・

   21分 右からヴァレンシアのクロス。またもやムヒタリアンがヘッドで合わせるが、今度はプッジョーニがスーパーセーブ

スタイム0分。そのまま終了

前半は サンプ0-1マンU

 

後半18分 プラートGoooooooL:1-1

 

→テンポの良いダイレクトパスのつなぎからパヴロヴィッチのスルーパス。左サイドで抜け出したリネッティが折り返す。ペナ内中央でカプラーリと敵DFが潰れる⇒そのこぼれ球を走りこんで来たプラートがミドルで突き刺す!同点!!

↑↑©tuttosportよ

後半36分 マタGoal:1-2

 

→ジュリチッチのミスからボールを奪われてショートカウンターを許す。ペナ内左サイドからマーシャルのクロス。マタが左足ダイレクトで合わせてゴール。再び勝ち越しを許す・・

  41分 左CKからサインプレー。ペナ外へ上がったクロスをエレーラがダイレクトボレー。素晴らしいボレーだったが、交代出場したばかりのGKトッツォがファインセーブ

ロスタイム3分。このまま終了。1-2。

(ポイント)

・試合終盤に1点取られて敗れたが、相手の方がコンディション調整も早い事を考えると(プレミアの方が開幕が早い)、十分な出来だった

・強豪相手にも臆する事無く、細かいパスをつなぐ自分達のサッカーが出来ていた。

・左右のSBとジュリチッチはあまり良くなかった。ムッルーのコンディションアップが待たれる。

・トレイラのゲームメイクはさすが。プラートもトップ下でもやれるはやれそう

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 サンプトピックス

さて、移籍情報でやっとこさっとこ嬉しい情報が。懸案のセンターバックとトップ下に、ほぼ獲得決定の2選手が現れた。

  • ジャンマルコ・フェラーリ(25歳) センターバック 189㎝82kg <クロトーネ>

フェラーリは去年37試合に出場したクロトーネ残留の立役者。長身の左利きセンターバック。イタリア代表にも初招集されて、これからが期待される選手だ。保有元のサッスオーロと150万ユーロでレンタル、買い取り義務オプション1350万ユーロ、サッスオーロがやっぱり手放さない場合は1600万ユーロ払うと言う方向で話が進んでいる。これは是非まとめて欲しい交渉だ。左側のセンターバックと言う事でシルヴェストレとの相性も良いだろうし、フィードも結構上手かった。

  • ガストン・ラミレス(26歳) トップ下/ウィング 183㎝78kg <ミドルスブラ=プレミアリーグ>
一方のガストン・ラミレスはウルグアイ代表の名手。5年前にはボローニャで2シーズン、セリエAで戦って結構活躍した。その後プレミアに渡り、サンダーランド、ハルシティ、そして現在のミドルズブラなど転々と。左利きでウィングやトップ下を務める攻撃的なMF。スピードも有るし、FKも蹴れる。今のところ900万ユーロ+ボーナス200万ユーロで交渉が進んでいる。
 
この2人は是非このまま獲得して欲しい。年齢的にもプレースタイル的にもちょうど今まさに欲しい2人だ。次号で吉報がお届けできることを祈る。 その他のニュースとしては、すったもんだのシックがとりあえずボリアスコの練習場に現れて、トレーニングを開始した。今後どうなるか不透明。残留の可能性も有るが、このタイミングだといずれにせよ開幕にトップコンディションで間に合うのは難しいのではないか?ただ、シックの去就のせいでFW獲得に踏み切れないのは事実。どちらにせよ早く結論を出して欲しい。
 
 さて次は、アイルランド遠征第2試戦目。
8/5(土) 17:15 スウォンジー vs サンプドリア
 
その後は8月11日~13日のどこかでコパイタリア3回戦、ヴィチェンツァとフォッジャの勝者と当たる。ここからはもう公式戦で、8月20日にはシーズン開幕。さぁいよいよだ!

Foooooooorza Saaaaaaaamp!! 

今日のカッサーノのアフォリズム(格言)  

numero166:

Il latte macchiato girato col dito al posto del cucchiaio

ha un sapore davvero speciale.

格言166:

ラッテマッキアート(牛乳にエスプレッソコーヒーを少し垂らした飲み物)を

スプーンじゃなくて指でかき混ぜた物は、本当にスペシャルな味がする