SERIE A 第12節 11/8(日) 20:45@ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ)
サンプドリア 0-2 フィオレンティーナ (前半0-2)
主審:ルッソ氏(Nola出身)
早々にPKで先制され、ペースを奪われる。その後も現在首位、好調ヴィオラの前にチャンスも殆ど作れず・・・好材料はデ・シルヴェストリの復帰だけ
Marcatori
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(前半9分) フィオレンティーナ[1] イリチッチ(PK)
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(後半14分) フィオレンティーナ[2] カリニッチ
[試合前情報]
サンプのフォーメーションで先週から変わったのは両サイドバック、そしてソリアーノがスタメンに復帰した事。ソリアーノがトップ下となり、4-3-1-2。好調カルボネーロは右MFとなった。そして両サイドバックはややサプライズ。左は争いが予想されたメスバーでもレジーニでも無く、ここ2試合出番が無かったペレイラが本職の右では無く左で起用される。17歳で本職では無い選手に、先を越される先輩たちはどういう気分か?そして右SBには6月の代表での試合で重傷を負った”ロロ”デ・シルヴェストリが約5ケ月ぶりに復帰!待ちに待った復帰だ。
一方のフィオレンティーナは4-2-3-1というか4-4-1-1というか。パウロ・ソウザ新監督の元、モンテーラのスペクタクルサッカーを受け継ぎつつも、より実利的なプレス&ショートカウンターが増え、好調を維持。現在首位である。カリニッチとイリチッチの旧ユーゴ系コンビが絶好調。そして将来のイタリア代表の10番ベルナルデスキがいよいよ本領を発揮し始めており、この3人が攻撃の核。さらにDFの柱のゴンサロ・ロドリゲス、ボランチのボルハ・バレロを中心に、テクニックに長けた選手が多い。
ヴィオラに元サンプは現在いないが、逆にサンプには元ヴィオラが3人。さっきもでたデ・シルヴェストリ、そしてパロンボもデビューはフィオ、さらに「心のクラブはヴィオラ」と公言して止まないが、現在・未来はサンプに忠誠を誓ってるGKヴィヴィアーノ。
★日曜の20時45分で行われたポスティチポ。おかえり~”LOLLO"!!(↑↑写真29番)
SAMPDORIA <4-3-1-2> 監督ワルテル・ゼンガ
エデル ムリエル
ソリアーノ(Cap)
(81分カッサーノ)
ベンチ:GKプッジョーニ、ブリニョーリ DFモイサンデル、カッサーニ、レジーニ、
MFパロンボ、クリストドゥロプーロス FWロドリゲス、ボナッツォーリ
Fiorentina (4-4-1-1): Tatarusanu; Roncaglia, G. Rodríguez, Astori, Pasqual (21′ s.t. Alonso); Bernardeschi, Badelj (29′ s.t. Suárez), Vecino, B. Valero; Ilicic (37′ s.t. M. Fernández); Kalinic.
A disposizione: Lezzerini, Sepe, Tomovic, Rebic, Suárez, Verdú, Rossi, Babacar.
Allenatore: Paulo Sousa.
*
備考:警告 前半3分Badelj,6分Vecino,9分Zukanovic,12分G. Rodriguez,20分Soriano,後半38分Eder;年間パス保有者数19.114 (1試合平均152.366 euro),有料入場者数3.343 (63.220 euro);芝状態良好
<あらすじ>
前半6分 ムリエルのカウンターをファールで阻止したヴェシーノにイエロー■
前半8分 ズカノヴィッチ、ペナ内でハンドでPK献上。そしてイエロー■
前半9分 イリチッチGoal(PK) 0-1:
→裏をとられてロビングの対応に慌てたズカノヴィッチが、ベルナルデスキとの競り合いの中でハンド。このPKをイリチッチが左足で右下に決める。先制を許す・・・
11分 ムリエルの突破を倒したゴンサロ・ロドリゲスにイエロー■
11分 そのFKを角度が無い所からフェルナンドが直接狙うも、Gタタルサヌがパンチングで防ぐ
20分 ソリアーノにもイエロー■
28分 ヴェシーノが中盤でハンドを取られる。1枚イエローをすでに貰っていたために、サンプイレブンは「退場じゃないか」と詰め寄るが、認められず・・・ここで数的有利になればだいぶ変わっていたろうに
41分 左サイドからドリブルでスルスルと中に入ってきたペレイラ。30m位から思いっきりロングシュートを放つ。良いシュートで、DFに当たってややコースが変わるもGKキャッチ
43分 お返しとばかり、ボルハ・バレロのミドル。こちらもGKヴィヴィアーノががっちりキャッチ
44分 右サイド、ボルハ・バレロのスルーパスからペナ内に侵入したベルナルデスキ。切り返しでDFペレイラを振り切り、強烈な左足を見舞うもヴィヴィアーノのスーパーセーブ
ロスタイム1分。そのまま終了。
前半は0-1。やはり現在のフィオは強い。しかも早々の失点でペースを握られてしまったのも事実。具体的にはボルハ・バレロがかなり効いていた。いたるところに顔を出して、ボールを取られない。さらに効果的なスルーパスや、さらにはミドルシュートまで。間違い無く現在のヴィオラの心臓だろう。サンプも、この日はムリエルが陽の日で、良い突破で度々相手にイエローカードを与える。ただ決定機まではいかず・・・
後半1分 左SBペレイラに代わってメスバー投入。確かにペレイラは慣れない左、そして対峙するベルナルデスキが絶好調と言う事で苦戦していた
3分 ヴェシーノのミドル。DFに当たってコースが変わるも、それにも反応したヴィヴィアーノがスーパーセーブ!
11分 またもやヴィヴィアーノ!ベルナルデスキのペナ内から左足インフロントで巻いた強烈なシュート。右上に飛んでミラクルセーブ!!
後半14分 カリニッチ 0-2:
→左サイドのスローインから、カリニッチがイリチッチと2回ワンツーを繰り返して、ペナ内に侵入。見事に2人だけで崩し切って、最後カリニッチはイリチッチのラストパスを流し込むだけ・・・
20分 バッレートに代わってイヴァン投入
34分 決定機!!なぜかわからないが、自陣右サイドのFKを、DFロンカリアがサイドチェンジしようとして、ど真ん中にいたエデルに完璧なラストパス。エデルはびっくりしながらもトラップして、すぐさまGKと1対1に。しかし詰めてきたGKとDFの中、落ち着いて右下に流し込もうとしたボールは、GKタタルサヌのファインセーブにあってしまう・・・これを決められなかった事で、この試合は決まった感じだった。しかしロンカリアは、去年のDERBYでもエデルにボールをかっさらわれてゴールを決められたり、相当サンプにトラウマが出来たのでは?
36分 ソリアーノに代わってカッサーノ投入。3トップへ
38分 ボルハ・バレロを倒したエデルにイエロー。いらだちからか・・■
ロスタイム4分。そのまま0-2で終了
(ポイント)
・首位のヴィオラに完敗。サッカーの質の差を見せつけられた感じだった。
・前半の相手が退場にならなかった事、後半エデルが貰った決定機を決めきれなかった事、がターニングポイントか
・サンプのMVPはヴィヴィアーノ。心のクラブ相手に大活躍
・唯一に近い収穫はデ・シルヴェストリの復活
・いきなり90分フル出場。しかもかつてと変わらない、縦横無尽のオーバーラップを繰り返していた。一安心
・ホーム無敗が崩れる・・・
・4勝4敗4分け、全くの5分の星へ
さて、この試合後の11/10(火)に遂にゼンガ監督が解任となった。EL予備予選の初戦、ヴォイヴォディナに0ー4で負けた7月からずっとティフォージには評判良くなかった。と言うか、就任した時からずっと。ミハイロに去られた代わりとして当時ファンが期待していたのが、モンテッラ(現Free)、サッリ(現ナポリ)、パウロ・ソウザ(現フィオレンティーナ)。その面々の招聘にあまりチャレンジせずに、早々にゼンガに決めてしまったと言う事も有り… 一応サンプOBとは言え、ゼンガは自分でも公言するぐらいインテリスタ。さらにGK出身の名監督は、世界中でもディノ・ゾフぐらい。などなどネガティブな要素は一杯あった。
↑↑やはりハゲ監督はダメだったか~・・・↑↑
私個人的には、天の邪鬼だから、ゼンガが嫌われれば嫌われるほど、blog上では何とか良い部分を見つけようとしていたけど、流石に限界でしたなぁ
イヴァンやペレイラの若手を登用したことは評価されて良いと思うし、確かにDFの補強は上手くいってない。当然監督のせいばっかりではないけど、采配にしても戦術にしてもあまりに形が見えてこなかった。 カッサーノをあれだけ拒絶しても、結局入団を拒む事は出来なかったし、先週カッサーノを練習から外して、マスコミに不仲説再燃を突っ込まれた時に逆ギレしたり……
まぁフェレーロは正直早めに決断してくれたと思う。他の候補を押し切って、自分が連れてきたのに。これが良い方向へ向かえば。
解任後ゼンガのコメント「裏切られたとは思わない。解任は、カルチョで監督をやっていれば常に起こりうる事でしょうが無い。むしろ自分がかつてプレーしたクラブで、監督を務める機会を貰えたのは幸せだった。私は10位と言うポジション、ユーヴェから勝点2差でサンプを去る」と
今現在1番候補はサンプOBのヴィンチェンツォ・モンテッラ。すでに本人&代理人は合意したものの、あとはまだ契約が残ってるフィオレンティーナとの合意しなきゃいけない為、フェレーロがフィレンツェに飛んだ模様。ただ、フィオの要求額が今のところ2~300万ユーロとバカ高いので、サンプにこれが払えるか。
あとの候補はデルネーリ、コリーニ、ディマッテオとか。もうここで金をけちって、結局また損する事を繰り返さない事を祈る
Fi.....rma per noi VINCENZO MONTELLA!!
ここで代表ウィークの為、2週間空くセリエA。そのタイミングもあってゼンガ解任にも踏み切ったのであろう。次号では新監督をお伝えする。
そして代表では嬉しいニュースが。今節復帰したばかりのデ・シルヴェストリが、すぐさまアズーリに選出された。コンテ代表監督は「我々の為に膝を故障したロロ。彼を再招集できるチャンスをずっと待っていた。いつでも、どんな状況でも360度常に力を貸してくれる選手だ」と賛辞を贈った。すでに常連となったエデル、ソリアーノに加えて、サンプから3人が来年のEURO2016本大会に出場する可能性は高くなっている。
Fooooooorza Saaaaaaaaamp!!
次節:セリエA第13節 2015年 11/22(日) 対ウディネーゼ@ウディネ 現地12:30Kick Off(日本時間20:30)
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