2020-21 シーズン総括 選手寸評[3] MF編+"新監督はダヴェルサ!!”

2021-07-11 17:00:23 | ほぼ週刊サンプ通信 '20-'21

ここにきて

ついに

やっと

我らがサンプの新監督が決まった

”ロベルト ダヴェルサ”新監督 

↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより

Roberto D'Aversa  ロベルト・ダヴェルサ

  • ポジション:MF
  • 1975年8月12日生まれ(46歳)
  • ドイツ シュトゥットガルト出身(イタリア人)
  • 184cm 80kg
  • サンプ通算:17試合2得点(セリエB)
  • セリエA通算:96試合1得点
  • セリエB通算:218試合19得点(モンツァ65 (5)、コセンツァ27 (2)、ペスカラ13 (0)、サンプドリア17 (2)、テルナーナ60 (5)、メッシーナ25 (2)、トレヴィーゾ18 (1)、マントヴァ15 (1)、ガッリポリ12 (1)、トリエスティーナ14 (0)、ヴィルトゥス・ランチャーノ17(0)
  • セリエC1通算:61試合3得点

イタリア人ながらドイツのシュトゥットガルトで生まれたダヴェルサ。1991-94の超黄金期のグランデ・ミランの下部組織でサッカーキャリアをスタート。さすがにトップチームの壁は分厚く、セリエC1のプラートを皮切りに実に14チームを渡り歩く波乱万丈な現役生活を過ごした。サンプに来たのは2000-01シーズンの冬のメルカート。サンプがセリエB時代、ジジ・カーニ監督の4‐4‐2の台形。レギュラー左MFだったステファノ・カサーレが重症を負って急遽離脱したために冬のメルカートで緊急補強。シーズン半分だったがレギュラーとして17試合に出場して2得点をあげた。タイプ的にはクリスチャーノ・ドニを少し弱くしたようなMFだった。サンプの後、テルナーナを挟んでシエナでセリエA4シーズン、84試合1得点。ここが彼のキャリアのハイライトであろう。

 2013年に現役生活を終えたヴィルトゥス・ランチャーノで、1年間だけフロントを経験して翌2014年すぐに監督に就任した。1年目は14位でそれほど強くないヴィルトゥス・ランチャーノのセリエB残留に成功した。しかし2年目は5勝7分け12敗の成績を残していた12月に解任されてしまう。そこでパルマと出会う事になった。2015年に破産でセリエDまで降格したパルマ。1年でレガプロ(今のセリエC)に昇格するが、2016-17シーズンはOBのアポローニ監督の元、なかなか調子が出ない。そこで12月に解任されたばかりのダヴェルサに白羽の矢が立てられ、17節からパルマの新監督に就任。結果2位となりプレーオフで見事セリエB昇格。さらに翌年のセリエBでも2位でセリエAへととんとん拍子に昇格を果たした。そのままセリエAでも1年目14位、2年目11位とここまでは彼の監督としての成績はなかなかの物だった。しかし長期政権となってきたパルマがマンネリ化を恐れ、昨季ダヴェルサとの契約を解消。しかしこれが上手くいかず、リヴェラーニがチームを壊してしまった。慌ててパルマはダヴェルサを呼び戻して立て直しを図るが、歯車は戻るどころか悪くなるばかり。結果1勝5分け16敗と言う散々な成績でパルマは最下位でセリエB降格となってしまった。これが彼のキャリアの最大に不安な点だ

パルマ時代を見ていると彼のサッカーは4‐3‐3を使い、引いてしっかり守ってカウンターを繰り出すサッカー。ジェルビーニョクルゼフスキといったFWがそのサッカーにはまってそこそこの成績を残していた。昨季に関しては一度彼が作り上げていたチームが壊され、つぎはぎの補強でチームはバラバラ。合計40人もの選手が起用されて事からわかるように寄せ集めのチームだったからある程度しょうがないかもしれないが。実はディフラが来た時には私はダヴェルサの方が良いのではと思っていたのだが、その後去年評価を落としてしまったからな・・・

↑↑↑結局ダヴェルサだった

 昨季の最終節号でこの写真を載せていた通り、私はダヴェルサが新監督になる可能性はかなり高いとずっと思っていた。

だって単純に考えて、ラニエリを切ったと言う事は当然それより安い監督。そして若くて今までと違うタイプの監督。さらにサンプとゆかりが有るとなるとかなり絞られる。

フェレーロ政権になってから7人目の監督となるが、サンプOBとなるとミハイロビッチ、ゼンガ、モンテッラに続いて4人目。

さて、以下が今季のサンプのスタッフ陣

Roberto D’Aversa (監督)
Andrea Tarozzi (助監督)
Simone Greco (テクニカルコーチ)
Angelo Palombo (テクニカルコーチ)
Marco Piccioni (テクニカルコーチ)
Massimo Catalano (アスレティックトレーナー)
Danilo Massi (アスレティックトレーナー)
Luca Morellini (アスレティックトレーナー)
Fabrizio Lorieri (Gkコーチ)
Daniele Battara (サブGKコーチ)
Sergio Spalla (ビデオ分析)

ダヴェルサがヴィルトゥス・ランチャーノで監督のキャリアをスタートさせた時からずっと助監督を務めるアンドレア・タロッツィ(現役時代はボローニャやフィオレンティーナで活躍したDF)を筆頭にほとんどがパルマ時代から連れてきたスタッフ。それとパロンボやGKコーチのロリエリバッタラの留任サンプ勢との融合と言う形だ

本当は新監督、イタリアーノが良かったけどなぁ。一旦スペツィア残留で収まったはずが緊急事態となったヴィオラが強奪した形だが、個人的にはヴィオラにとってはガットゥーゾより良かったんじゃないかと思ってる。

ダヴェルサもイアキーニとかよりは良いけど、とにかくパロンボに上手くつないでくれ~

↓↓以下が就任会見

Conferenza stampa di presentazione di D'Aversa

Gli highlights della conferenza stampa di presentazione di Roberto D'A...

youtube#video

 

ダヴェルサ監督は就任会見で

「かつて6ヶ月間だけだったが、この素晴らしいユニフォームに袖を通す機会が有った。特にGradinata SUDの素晴らしい応援は忘れる事が出来なかった。わずか半年しかプレーできなかったので、選手としてまたは監督としてまた帰ってくる機会がある事を望んでいた。その願いが叶ってこの一流のクラブの指揮を執れることになったのは本当に誇りである」

「この素晴らしいクラブは8月12日に75周年を迎える。そしてその8月12日は私の誕生日でもある。また今年はスクデット30周年記念の年でもある。このスクデットはサンプファンだけでなく、イタリア中の記憶に残っている素晴らしい優勝だった。ボスコフ監督があの時代に築き上げたチームとサッカーは素晴らしい」

「ここ数年もムリエルやサパタを排出したり、フロントは素晴らしい仕事をしている。昨季は勝点52を上げたわけだが、52点と言うのはまぐれで獲れる勝点ではない。そこにはフロントから監督、コーチ、スタッフ、当然選手達も含めて全ての人の力が関わっている」

「昨季のチームはベテランと若手が上手く融合したチームだった。若手で今EUROで活躍している選手たちもいるし、私は彼らを指揮できるのが楽しみだ」

「ファビオ(クアリアレッラ)はとても重要な選手だ。我々のキャプテンであり模範でもある。13ゴールも上げていまだにチームの中心の1人である事は間違いない。彼は誰かが近くにプレーする方が力を発揮するタイプだ。それも含めてフォーメーションはまだまだメルカートでの入れ替わりや、選手たちのコンディションでこれから決めていく必要がある。私は4‐3‐3を多く使ってきたが、昨季はウィングを置かない4‐3-1‐2もやった。ファビオを生かすには例えばこのフォーメーションなら問題無い」

「ここ数週間でフェレーロ会長の事を良く知る事が出来た。会長としても人間的にも素晴らしい人物だ(本人は自分の事を猫だと言っていたが(笑))。私との交渉も常に誠実だった。他の監督候補との交渉も明かしてくれ、今後のプロジェクトと私に対する期待をストレートに話してくれた」

「(メルカートにおいて)会長は選手をたたき売りしないと約束してくれた。もちろん重要な選手を売らなければいけない機会も有るだろう。しかしサンプは若い選手を発掘して、重要な選手に育て上げて強くなってきたチームだ。重要な選手を売る時は、その代りの選手をしっかり獲得してくれれば問題ない」

「良いチームとは良いグループを作る事だ。私のパルマではベテランのブルーノ・アルヴェスジェルビーニョが中心になってくれてとても良いグループを作る事が出来た。ここでもファビオ+数人の選手を中心にして素晴らしいグループを作る事が出来ると確信している。私はチームのグループ作りの重要性と言うのを、すでにミランの下部組織時代に学んでいた。あの頃のミランはヨーロッパ中の全てのタイトルを獲るようなチームだったが、中心となっていたバレージマルディーニは人間的にも素晴らしく、良いグループを作っていたから強かったのだ」

「昨季のサンプでは、吉田は素晴らしいシーズンを過ごしたし、コリーも成長した、アウジェッロも年間通して素晴らしかった。ほとんどの選手が良いシーズンを過ごしたと言えよう。唯一もう少しできたのではと思う選手はアドリエン・シルヴァだ。しかしセリエAは非常に難しいリーグで慣れるのは大変だからしょうがない。トルスビーも1年目は難しかったが、今年になってかなり花開いたのだから」

などと語った

会見でも語っていた通り、ダヴェルサとサンプの誕生日は一緒

それ以外にも彼のセリエA唯一のゴールをサンプ戦で決めてたり、パルマの監督としての最後の試合がサンプだったりサンプと運命の糸がどこか絡み合ってる感じだ

その運命が今後良い方向に向かっているよう、祈るのみである


続いては20-21シーズンのMF陣。

ラニエリ監督は基本的に4‐4‐24‐4‐1‐1を使用。中盤は台形。数試合だけジャンパオロフォーメーション(4-3-1-2)を使った事も有った。また相手の3バックに合わせて、時折3バックも採用した。試合の中の流れで変わる事も有り、MF陣では右のカンドレーヴァのポジションが少し下がり、左SBのアウジェッロのポジションが上がってくるだけであったが

4-4-2(または4-4-1-1)のレギュラーは (赤字が新加入選手)

 ヤンクト    カンドレーヴァ

 (ダムスガール)     (レリス)  

  エクダル   トルスビー
  (アスキルドセン)  (アドリエン・シルヴァ)(ヴェッレ)

サイドは基本、カンドレーヴァ、ヤンクト、ダムスガールの内の2人。カンドレーヴァは右しかやらない。ヤンクトは基本左だが、何試合か右側で試された。メッシと同じ、カットインして左足でシュートを狙うイメージ。実際アンダータのDERBYではその形でゴールを奪った。ダムスは両方どちらでもこなす。

ボランチも基本エクダル、トルスビー、A・シルヴァの内の2人。序盤は前者2人が多かったが、シルヴァがセリエAに慣れてくると大分出場機会を増やした。面白いのがシルヴァはエクダルと組むと勝率が悪く、トルスビーと組むと勝率が良い。よりテクニカルなシルヴァは、ディフェンスが強くパワーが有るトルスビーとの方が補完性が良いのであろう

数試合だけあった4-3-1-2の時はヴェッレかラミレス、もしくはダムスガールがトップ下を務めた。また4-4-1-1の時のFW1トップの下の選手も同様にこの3人

3-5-2のレギュラーは

               ヴェッレ(A・シルヴァ)(ダムスガール)

アウジェッロ    カンドレーヴァ

 (ヤンクト)        (レリス)  

  エクダル   トルスビー
  (アスキルドセン)  (A・シルヴァ)   

たまに相手の3バックに合わせて発動するこの3-5-2のMFはこんな感じ。アンカー1人でその前に2人MFを置く事もあった。真ん中の3人はエクダル、トルスビー、A・シルヴァのボランチタイプが3人とも共存する事も有れば、ヤンクトやダムスガールやヴェッレの攻撃的な選手がそこに混ざる事も有った。いずれにせよサイドはほぼ左アウジェッロ、右カンドレーヴァの形。カンドレーヴァも中に入ってきてレリスがサイドで使われたのが最後の2試合だけ有った

ラニエリのサッカーはポゼッションではなくボールを持ったらとにかく前を見て、効果的になりそうなパスは絶対チャレンジする。基本的にはショートカウンター多用のサッカー。そしてFWには相手のCBのフィードを警戒させ、トップ下の選手にもしっかり相手のレジスタにマークに付かせる。ボランチもしっかり守備も出来る選手中心であった

それでは1人1人の総括を見ていこう↓↓ 

ボランチ  6 アルビン・エクダル 6 サンプで3年目となるが、3年連続32試合出場。しかしその中身としては、正直1年目2年目よりは少し物足りない内容だった。元々派手なプレーをするタイプではないが、1対1にも強くフィルターとしての役割は抜群。そして過去2年間は無得点だったが、今季はついにゴールも決めた。そこまでは良かったが、2021年に入って代表の試合で怪我をするとそこからややトーンダウン。逆にセリエAに慣れて調子を上げてきたA・シルヴァとのポジション争いが激化して、今季はテクニカルな理由でスタメンを外れる事もあった。相変わらずクアリアレッラ不在時にはキャプテンマークを巻く副キャプテンの立場。今年の1月に、2022年6月30日まで契約ももう1年更新された。まだまだ老け込まずに頑張って欲しい。

代表ではEURO2020にレギュラーとして出場。これを書いている時点で59キャップ。しかしこちらもまだ得点は0。去年も書いたけど奥さんは美人。最近2人目の子供が産まれたが、子供は2人共ジェノヴァ生まれだ。スウェーデン代表。(32試合26先発/2ゴール/1アシスト)

ボランチ&右MF&右SB 18 モルテン・トルスビー 7 サンプ2年目となるトルスビーはかなりの成長を見せた。昨年セリエAトップ(4.6回)だった空中戦勝利数は今年もセリエA2位の5.2回。また、タックル成功率も同第5位の2.6回を誇る。大体サンプの1試合での走行距離のナンバーワンは常にトルスビーだった通り、フィールドを縦横無尽に走りまわってプレスの中心であったのは間違いない。今季は3ゴール挙げたが、攻撃面、特にテクニック面はまだまだ物足りないのと、イエローカードの多さは改善の余地が有る。見た目は30歳超えてそうだがまだ若いし、そこら辺の成長を期待する(引き抜かれなければ)。また、”エコロジスタ”としての1面も持っており、車や飛行機になるべく乗らずに自転車を使ったり、プラスチック製品もなるべく使わないという活動を昔から積極的に行っている。サッカーと環境保護活動を絡めた運動もやろうとしており、スタジアムでもなるべく環境に気を配って試合を行う”We Play Green"と言う活動を立ち上げて、環境大臣のセルジオ・コスタに表彰されたりした。残念ながらEURO2020には国自体が出場できなかったが現役のノルウェー代表。ナポリを筆頭にセリエAのクラブから狙われているが・・・(33試合29先発/3ゴール/1アシスト)

ボランチ 5 アドリエン・シルヴァ 6 EURO2016とW杯2018ではポルトガル代表のスタメンを張っていた新加入のアドリエン・シルヴァ。レスターを率いていたラニエリが当時獲得を望んでいた選手であったが、皮肉な事にラニエリがレスターを去った後にレスターに加入。しかしここに来てサンプでついにめぐり逢う事に成功した。31歳でのセリエA初挑戦となったが、加入当初はやや順応に苦しんだが徐々に本領を発揮。かつてサンプにいたバッレートをテクニカルにしてパスでゲームも作れ、その代わりディフェンスを少し弱くしたような感じの選手。面白いのは、ダブルボランチでエクダルと組んだ時と、トルスビーと組んだ時を比べると、トルスビーとの方が平均勝点数が倍ぐらい良い。つまり、よりディフェンスに長けたトルスビーと組むとシルヴァの攻撃力が生きて勝利に繋がっていると言う結果が出ていた。

 年齢的に今後の伸びしろはあまり期待できないが、フリートランスファーで彼を獲得できたのはなかなか良かったと思う。もう少し得点に直結する働きが出来ればなお良い。ポルトガル代表は2018W杯以降は選出されていないが、26試合で1得点の実績を持つ。若手の指南役としても期待。元ポルトガル代表(24試合18先発/1ゴール/1アシスト)

右MF 87 アントニオ・カンドレーヴァ 7 ピークは過ぎだとは言え、近年のサンプとしては大物の部類に入ってしまうだろう。前シーズンまでインテルでレギュラーを張っていた男をローン+買い取りオプション250万€で手に入れたのだから、これは良い買い物だった。敵として対戦していた時はこざかしいとは思っていたが、もっと速くてわかりやすいFWタイプのウィングの方が嫌だなぁと思っていた。しかし味方にするとその頼もしさがわかる。やはりタメを作れるし簡単にボールを捕られない。そして右サイドからのクロスは正確無比。チーム最多の8アシスト以上の存在感は有った。しかし1シーズン通して順風満帆だったわけではない。昨年の冬にはディフェンスをしっかりやらないという理由で、ラニエリから懲罰でベンチ外なんていう事も有った。しかし確執はすぐ決着し、結果的には心を入れ替えてディフェンスでも貢献するようになった(もちろん元々のスキル的には下手なので限界は有ったが、サボらなくなった)。その結果、ダムスガールやヤンクトがどんなに輝きを見せても、サイドハーフのファーストチョイスがカンドレーヴァであるという事は変わらず、ラニエリ監督に「年間を通して継続的にチームに貢献したのはカンドレーヴァだけ」と最終的に言わしめた。残念なのは34歳と言う年齢であるが、2024年6月30日までの契約期間中どこまでまともにやれるか?さすがにもう選ばれなくなったが、イタリア代表歴54試合7得点。(35試合28先発/5ゴール(2PK)/8アシスト)

左MF 14 ヤクブ・ヤンクト 7 3年目となった今季。前年よりさらに出場機会を伸ばした。まだまだ粗削りなところは有るが、得意の左足で6得点3アシスト。新境地として、右サイドハーフで起用され、カットインから左足ミドルと言ういわゆる”メッシゴール”をDERBYで決めたりもした。課題はプレーの正確さ、継続性、そしてディフェンス。ビッグクラブが狙ってこないのは、やはりこの辺が理由だろう。現在25歳とまだ伸びしろは有ると思うが、やはりダムスガールの方が無限の可能性を感じる。来季もカンドレーヴァ、ダムスガールとポジションを争うか?それとも誰かがいなくなるのか?インスタにはまだ小さい赤ちゃんの投稿が多い。そしてEUROに備えてか最近金髪にしたが、あまり似合ってない。チェコ代表には継続して選出されており、これを書いている時点で36試合4得点。EURO2020にもレギュラーとして出場しているので、リアルタイムでさらにこの数字は増えていくだろう(35試合29先発/6ゴール/3アシスト)

左右MF&トップ下 38ミケル・ダムスガール 6.5 まだ弱冠20歳だが、サンプの選手の中ではおそらく一番市場価値が高い男。ゆくゆくは間違いなくフオリクラッセになれる逸材である。セリエA1年目とは思えない堂々としたプレーぶりを見せた。やはり一番の特徴はスピードを生かして、ゴールに向かって前へ突き進むドリブル。そして右足のキックも正確で力強い。今季はサイドハーフの2ポジションをカンドレーヴァ、ヤンクトと3人で争っていたのだが、正直もっと彼を使って欲しかった。カンドレーヴァが復活して、ヤンクトも好調時期が長かったのと、やはりディフェンスも重視するラニエリ監督からすると先発は限られてしまったのだが。監督によっては、彼を中心にチームを組み立てたりする監督もいるだろう。それぐらいの逸材だ。EURO2020でも活躍しつつあり世界的にもかなり実力がバレてきたが、2500万€以下では絶対今売っちゃだめだ。少なくとももう1年はサンプでやらせて、さらに価値を上げてから売りたい。サンプで完璧なレギュラーとして、また彼を生かせる監督の元でどれぐらいやれるのか、非常に見てみたい。唯一の弱点は髪の毛の薄さ。あれは早くしてイク可能性がある。デンマーク代表は、フル代表はEURO2020前までは2試合2得点だった。しかしEURO2020でエリクセンが倒れると、彼が主役に躍り出て早くもゴールを決めた。末恐ろしい20歳だ(35試合18先発/2ゴール/4アシスト)

左右MF 26 メーディ・レリス 5 テクニックが無いわけでは無いが、やはり相変わらずミスが目立つ。プレーがやや軽いキライが有りティフォージからの信頼は無い。ただ意外とラニエリの信頼は有り、ほとんど途中出場だったが20試合に出場した。若くて走れると言う事で、疲れたカンドレーヴァの代わりにサイドに投入されて試合を終わらせると言う役割が多かったが・・・若いと言えば若いが、もう23歳。ダムスガールなどさらに若い選手もすでに出てきており、欧州サッカーでは決して物凄く若いとはすでに言えない年齢である。もはや正念場。一皮むけるか、レンタルに出されるか、完全移籍で格下のクラブに放出されるか。この夏の動きが注目される。フランス人(20試合3先発/0ゴール/0アシスト)

トップ下&ボランチ 8 ヴァレリオ・ヴェッレ 6 エラス・ヴェローナである程度の実績を残し、レンタルバックで復帰。夏のキャンプから好調で、3節のフィオレンティーナ戦でスーパーゴールを決めて、一気に株を上げた。しかし、一番得意なポジションはトップ下だとは思うが、ラニエリのフォーメーションではなかなか最適なポジションが無く、定位置確保までは至らなかった。たまにあるひし形中盤か3‐5‐2のトップ下か、4‐4‐1‐1のトップとのリンクの1が彼のポジション。古巣相手のゴールも見事だったし、コパのDERBYでの先制点もきれいだった。やはりテクニックは有る。ファンタジスタ特有の、ダメな時は全く試合から消えてしまうキライはあるが、何とか彼のポテンシャルを生かせないものか・・・。現代サッカーにおいてはもう少しフィジカルとディフェンスが強くならないと難しいのだろうが。彼も27歳、正念場だ(27試合12先発/3ゴール/3アシスト)

ボランチ 16 クリストファー・アスキルドセン 5 昨季の終盤。特にミラン戦のゴールで片鱗を見せて一気のブレイクも有るか?と思わせたが、なかなか厳しいシーズンになってしまった。レギュラーボランチの2人に加えてアドリエン・シルヴァまで加入したので、ほとんど出番は与えられず。190㎝の長身でスケールが大きい20歳のセントラルMF。遠くから見るとエクダル、レドンド、グティと続く金髪エレガント長身MF路線にそっくりだ。来季このままなら一旦はレンタルで経験を積ませた方が良い。同胞で、良い先輩のトルスビーの存在も有るが、同年代で同じ北欧のダムスガールと仲が良い。とりあえずダムスガール残留に一役買って欲しいが、彼自身は来季ボランチ陣容がこのままなら、一旦はレンタルで経験を積ませた方が良い。ノルウェーU-21代表(6試合0先発/0ゴール/0アシスト)

***途中放出選手*** 

ボランチ アントニオ・パルンボ ND 開幕戦だけ出場した後、2022年まで契約を延長された上で昨季も所属したテルナーナに再びレンタル移籍。元々彼はテルナーナ出身であるので、これでテルナーナは6シーズン目。サンプとGemelaggioを結んでいるテルナーナでセリエC、GironeC優勝。セリエB昇格に貢献した。ちなみにテルナーナの監督はかつてリヴォルノなどで活躍したストライカーのクリスチャン・ルカレッリ。来季もおそらくこのままテルナーナでセリエBを戦う事になり、そのまま完全移籍になるだろう。カペッツィと共に期待されていたが、2人ともサンプでプレーする事はもう無さそうだ(1試合0先発/0ゴール/0アシスト)

 

まだ全く移籍市場は動いていないが、まずレンタルバックでロナウド・ヴィエイラがエラスから帰ってくる

それも含めると

残留濃厚 = カンドレーヴァ、エクダル、アドリエン・シルヴァ、ヤンクト
微妙 = ダムスガール、トルスビー、ヴィエイラ、ヴェッレ、レリス
放出濃厚 = アスキルドセン(レンタルで)

監督がダヴェルサになった事により、メンバーもまただいぶ変わるだろう

現時点で予想しても大して意味は無い気がするが、とりあえず・・・

ダヴェルサが今まで通り4-3-3で堅守速攻スタイルを取るとすると、カンドレーヴァダムスガールはFW(ウィング)の方に回ると思われる

そこで、現実的にはこんな感じになる予感がする。忌まわしき記憶のディフランチェスコ布陣に似てくるが

ダヴェルサは「フォーメーションは与えられた選手の陣容によって、決めていきたい」と言っていたが、それが本当であれば今の面子はあまり4-3-3には向いていないので、是非変えて欲しい

もちろん4-3-3用にメルカートを展開していく可能性も有るが

2021-22 ダヴェルサ監督<4-3-3>

   ????(クアリアレッラ)

ダムスガール  カンドレーヴァ(ガッビアディーニ)

ヤンクト    トルスビー

(?????)    (アドリエン・シルヴァ)  

   エクダル(ヴィエイラ)

まぁ4000万€あまりを生み出さないといけないとすると、ダムスガール、ヤンクト、トルスビー、アウデーロの内の2,3人は売った上にケイタも諦めなければならないだろう

そうなると全く来季はこの陣容は当てにならないが


ほんのりサンプニュース

1.サンプ・プリマヴェーラ、準決勝で敗退・・・

前号では残り1試合の状態だったが、6/16に行われた最終節でサンプは

トリノU-19相手に5-0で堂々の勝利!

インテルをまくって首位でカンピオナートを終えた

順位表は以下の通り↓↓

https://www.flashscore.co.jp/soccer/italy/primavera-1/standings/?t=Mmpqa14o&ts=pW0g94Ik

そしてそこからプレーオフに進むのだが、シードで準決勝から登場したサンプはアタランタU-19 に1-2で敗退

私も試合を観ていたが、前半押していたが決定機を決めきれずアタランタに先制を許す

そしてGKチャージっぽい2失点目を喫すると、1点を返すのが精いっぱいだった・・・

負ける内容では無かったので、残念だ

決勝はそのアタランタU-19もエンポリU-19に3-5で負け、最終的に優勝はエンポリU-19となった

ちなみに今季が終わって、MFのギリシャ人のシアトゥニスとかDFオベルト、サンプとの契約が切れて既に他チーム行きが決まってる選手もいる

さらにMF Gerard Yepes とGKのPetar Zovkoが今までサンプのスカウト部長だったペチーニが移ったスペツィアに行く可能性が高いと言われている

またダヴェルサ監督は、プリマの試合を観て何人か面白い選手がいたのでキャンプに連れていきたいと語っていた

センターバックのAntony Angileri

トップ下キャプテン10番Simone Trimboli

チーム得点王Lorenzo Di Stefano

右WB Emanuele Ercolano

の4人が濃厚。怪我しているエースストライカーのプレレッチはレンタルで修行に出される可能性が高い

いずれにせよ、プリマヴェーラの選手達も敗北が決まった瞬間、かなりの選手が泣いていた。良いグループだったんだなぁと言うのが伺える

何にせよ、30試合戦ったリーグ戦トップは紛れもなく素晴らしい成績であり誇ってよい

トゥファノ監督も素晴らしい仕事をしているので、プリマからトップチームで羽ばたく選手がどんどん出てくるよう期待する

結局、どんな金持ちクラブも、自前の育成選手で良い選手が出てきた時が一番強いのだから

Forza Ragazzi!!


2.サンプガールズ

 前号でちらっと紹介した通り、結局サンプは女子セリエAで昨季勝点29で7位だったFlorentia San Gimignanoを買い取った

この結果来季はセリエAで戦う事になる。ここまで6年間地道にやってきた選手やスタッフと良い形で融合すれば良いと思うが・・・

早速新監督は発表されたので、やはりチームはかなり刷新されるのだろう

新監督アントニオ・チンコッタ

↑↑©onefootball.comより

ミラノ出身の36歳

彼には監督以上に、GM的な役割も与えられる。最終的にはオスティがやはり決定権があるようだが、オスティも女子にそこまで時間を割く事はできないだろう。サンプ女子プロジェクトリーダーのMarco Palmieriと協力して試合中以外もチームを建設していくことになる。36歳と若いが、女子サッカー界では極端に若い方ではない。チンコッタは2010年にはすでにミランガールズのユースで指揮を執ってるし、女子サッカーが強いアメリカでの監督経験も有る。2018年にはフィオレンティーナでスーペルコッパ・イタリアーナのタイトルを獲ったりなかなかの経験を積んでいるのだ。フィオレンティーナでは2016~5年間に渡って指揮を執った

日本語的にちょっと危ない名前なのとむっつりっぽい顔をしてるのがちょっと心配だが、

いよいよ、新たな1ページを刻もうとしているサンプガールズの輝かしい船出を祈る

Forza Ragazze!!


3.新シーズン・キャンプ

 2021-22シーズンも昨季に引き続いてブレッシャから少し北に行ったPonte di Legnoでキャンプが行われる。夏でも涼しくて、日本で言えば八ヶ岳みたいなイメージだろうか

今年はコロナで無理だが、いつか夏休みキャンプを観に行ってみたいものだ

 期間は7/15~30。EURO2020に出場しており(ダムスガールの敗退で今日の時点では全員バカンスに入ったはず)合流が遅れる選手もいるが、例年通り一度ボリアスコ(サンプの通常の練習場)に集合してメディカルチェックなどが行われて、詳しい日程が出されるだろう

 すでに、練習試合の日程が発表された

 今のところ組まれているのがごらんの4試合。3試合目はまだ相手が決まっていないが。地元クラブと戦った後に、最後に最近恒例となっているスペツィアとのリグーリア対決が待ってる。このままスペツィアがセリエAの常連になっていくと、例年ユーヴェ・ミラン・インテルで夏の練習試合で良くやっていたベルルスコーニ杯みたいで面白いが。

1 – Sampdoria vs Nuova Camunia (7/18(日)7.30, centro sportivo di Temù, Brescia)

2– Sampdoria vs Castiglione (7/22(木)17.30, centro sportivo di Temù, Brescia)
3– Sampdoria vs 未定 (7/26(月)17.30, centro sportivo di Temù, Brescia)
4– Sampdoria vs Spezia (7/30(金)17.00, stadio “Centro per lo Sport e del Tempo Libero” di Cles, Trento)

***********************

やっと監督は決まったがメルカートはまだ全く動いてない。とりあえずオスティSDは契約を2年更新。サンプで11年間働くこととなる。一方のペチーニ・スカウト部長はスペツィアに旅立ったが、後釜は💩ェノアでSDをやっていたファジャーノがほぼ決定の模様だ。まずはレンタルバック系の選手の整理、ダヴェルサの古巣パルマから誰を連れてくるか、この2つから始まって行くと思う。予想通りダムスガールがEUROで活躍してしまい引く手あまた状態。彼も含めて、4000万€稼ごうとしているフェレーロがいるから放出は不安でしょうがない。早く誰かサンプを買ってくれーーー

Foooooooorza Saaaaaaaamp!! 


さて、EUROでは予想通りダムスガールが大活躍を見せて、北澤豪や奥寺さんあたりもさすがに彼の名前を覚えただろう。正しい発音はできないはずだが
あとは間違えた売り方だけはしないように。間違いなく彼の為にもサンプの為にもあと1年はサンプでやって、さらに活躍&彼自身も成長して値段も上がって来季オフにビッグクラブ
これが最良の解答だ。今年売るなら最低3000万ユーロ。頼むよフェレーロさん
とにかくデンマーク代表は素晴らしい戦いだった
 
そして今晩は我らがマンチョ率いるイタリア🇮🇹がウェンブリーでイングランドと決勝を戦う。アウェイと言うハンデはあるが、久しぶりの優勝を果たすものすごいチャンスだ
今夜ばかりはイタリア代表の勝利に集中する!
内容はどうでもよい
スピナもいなくなったりキエーザも怪しかったりする
でも、とにかく勝て!
勝て!イタリア!
勝て!!アズーリ!!
↑↑©Quotidiano.netより
Foooooooooooorza Azzurriiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii!!


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