SERIE A 第21節 1/24(日) 15:00@ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ) 主審:オルサート氏(Schio出身)
サンプドリア 2-4 ナポリ(前半1-2)
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(前半9分) ナポリ[1] イグアイン
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(前半18分) ナポリ[2] インシーニェ
- (前半45分)サンプ コレア
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(後半15分) ナポリ[3] ハムシク
- (後半28分)サンプ エデル
- (後半35分) ナポリ[4] メルテンス
サンプのミスをナポリは見逃さず。何とか挽回しようとするが、退場で10人になり万事休す
[試合前情報]
サンプ対ナポリの通算成績はサンプ33勝、42引分、ナポリ40勝。サンプは2010年5月以来ナポリに勝っていない。2010年5月と言えば、リーグ戦最終戦、パッツォのゴールで1-0でナポリに勝ってチャンピオンズリーグ出場権を決めた試合だ。サンプは試合前の予想通りの布陣。ディフェンスはシルヴェストレが完治していないのだろう、出場停止明けのモイサンデルとズカノヴィッチ。左はさすがにいきなりドドの先発は無く、レジーニ。GKヴィヴィアーノ、ここまで85セーブは、堂々のセリエA単独トップ!キャプテンはエデル
一方のナポリは試合前の予想通りの布陣。週中のコパイタリアでインテルに負けた為、モチベーションもたっぷり。特にサッリ監督は、試合終了間際にマンチョに吐いた罵詈雑言が取りざたされていて、出場停止も含めた大問題となっている。元サンプ勢にはDFクリスチャン・マッジョとFWマノーロ・ガッビアディーニがいるが、残念ながら2人ともサブ。
★今年初のマラッシ日曜デイゲーム
SAMPDORIA <4-2ー3ー1> 監督ヴィンチェンツォ・モンテッラ
カッサーノ(65分ドド)
エデル(Cap) コレア カルボネーロ
(80分イヴァン)
フェルナンド バッレート(55分アルヴァレス)
レジーニ カッサーニ■59分
ベンチ:GKプッジョーニ、ブリニョーリ DFペレイラ、シルヴェストレ
MFパロンボ、クルスティチッチ FWロドリゲス、ムリエル
Napoli (4-3-3): GKレイナ;ヒサイ、アルビオル、クリバリ、グラム(71分ストリニッチ);アラン、ジョルジーニョ、ハムシク;カジェホン(84分エル・カドゥーリ),イグアイン、インシーニェ(75分メルテンス)
ベンチ:ラファエル、ガブリエル、ヴァルディフィオーリ、マッジョ、D.ロペス、キリケス、ガッビアディーニ、チャロバ、ルペルト
監督:サッリ
備考:退場:後半14分カッサーニ;警告 前半13分ジョルジーニョ,40分フェルナンド,27分カッサーニ
<あらすじ>
前半4分 大ピンチ!一発のロビングでディフェンスラインの裏のイグアインにボールが渡る。あまりのあっさりさに、当然オフサイドかと思いきやオフサイドでも無く、トラップしたイグアインはすでにGkヴィヴィアーノと1対1。しかしワントラップして放ったボレーははるか上。助かった~
前半 9分 イグアインGoal 0-1:
→前線からのナポリのプレス。ハムシクにつつかれたバッレートの痛恨のバックパスミス。これが絶妙なイグアインへのスルーパスとなり、すでにGKと1対1。イグアインは2度目の決定機は逃さず、先制を許す・・・
13分 レジーニを倒したジョルジーニョにこの試合初のイエロー■
前半18分 インシーニェGoal 0-2:
→ジョルジーニョの右からのCK。ゴール正面の高く上がったこぼれ球。アルビオルがボレーに行くと見せかけてフェイントでシャペウ。これに見事に引っかかったバッレートがアルビオルを倒してPK
→このPKをインシーニェが左下隅に決める。ヴィヴィアーノも読みは当たっていたが・・・
26分 ハンドでカッサーニにイエロー。次節出場停止■
32分 チャンス!カッサーノのパスからコレアがペナ内へ。なめドリブルでDFを一人外して左足シュート。ブロックにきた敵に当たってコースが変わるが、GKレイナはこれに反応・・!
前半45分 コレアGoooooooooooL!! 1-2:
→カルボネーロが右サイド、クリバリのタックルをかわして突破。そのまま突進して、グラウンダーのクロスを中へ。ニアでエデルがスルーして、後ろから走りこんだコレアがGKの逆を取りながら、落ち着いてインサイドで蹴りこむ!コレア、2試合連続、そしてマラッシのファンの前では初ゴール!1点差!
↑↑まだまだあきらめないぞ!
46分 フェルナンドにイエロー■
ロスタイム1分。そのまま1-2で終了
前半は1-2。サンプはナポリの前線からのプレスに苦しむ。やはりバルサもそうだが、強いチームは3トップであろうと、FWが結構守備をちゃんとやる。最初の失点もDFラインで思うようにボールを回せなかった結果だった。しかしこのミスによる失点は非常に痛かった。結果的にずっと追いかける展開になってしまう。0-2にされてからは、サンプも内容は良かった。コレアは引き続き好調を維持し、ボールにも良く絡みチャンスを作り出す。前半終了間際に追いつけたので、まだ希望を持たせる展開となった。全然関係ないけど、またピッチ上に鳩が多かった。去年もあったがあれも冬だったか?ジェノヴァの鳩は冬に活発になるだろうか?
後半4分 カウンターで持ち上がったクリバリが左足でアーリークロス。ヴィヴィアーノが果敢にエリア外付近まで飛び出して、スライディングで何とかイグアインを止める
10分 この日、残念ながら戦犯になってしまったバッレートに代わっていよいよ”リッキー”アルヴァレス投入。右MFに入り、カルボネーロがバッレートの位置に下がる。バッレートは引き上げる時にティフォージに謝罪のポーズ
14分 インシーニェをアフターで倒したカッサーニに2枚目のイエローで退場。ファールは間違いないが、これでレッドは厳しいんじゃないか、オルサートさん?1枚もらってたって事を忘れてたんじゃないかい?右SBにはカルボネーロが下がり、4-4-1に■■
後半 15分 ハムシクGoal 1-3:
→左サイド、インシーニェのパスを貰ったハムシクがペナ内でドリブル開始。細かいステップでモイサンデルをかわし、倒れこみながら右足トゥーキックで押し込み再び突き放す
20分 疲れの見えたカッサーノに代えて、こちらもデビュー。”ドド”投入。左MFに入り、エデルがトップに
26分 グラムに代わってストリニッチ投入。同ポジションの交代
後半28分 エデルGoooooooooooL!! 2-3:
→右からリッキーの蹴ったCK。低くて速いボールを、エデルがニアでヘッドで合わせてレイナの股下を抜く。エデルは自身12得点目。なかなか良いペースだ。再び1点差!
29分 左サイドからペナ内に侵入したストリニッチ。やや遠いが、GKと1対1になり左足の強烈なシュート。しかしここはヴィヴィアーノがパンチングでセーブ!
30分 インシーニェに代わってメルテンス投入。ここら辺は現在のナポリの選手層の厚さか。ガッビアが全然出られないんだもんなぁ
31分 再びピンチ。オフサイドトラップのミスで、ジョルジーニョのDFライン裏へのロビングでイグアインがどフリーに。しかしイグアインはこのシュートをふかす。得点王も大した事無いな
後半 35分 メルテンスGoal 2-4:
→メルテンスが左サイドでドリブル開始。対峙するカルボネーロは、疲れ+本職で無い弱みをもろに露呈し、尻餅をついてしまう。難無くペナ内に侵入したメルテンスが、左足で強烈なシュートを右サイドネットに突き刺す。3度突き放す
35分 コレアに代わってイヴァン投入
39分 カジェホンに代わってエルカドゥーリ投入
ロスタイム 4分 そのまま2-4で終了
(ポイント)
・ポゼッションはサンプ23分00秒:ナポリ28分25秒、とにかくミスが命取り。内容で完敗だったわけでは無い
・まだ1対2の後半開始時は、サンプの方が良いサッカーをみせており、同点の可能性を感じさせていたので、カッサーニの退場は非常に痛かった
・サンプのMVPはコレア。継続しての活躍は、コンディションの良さ、そして成長を感じさせる。観ていてワクワクする選手になりつつある
・リッキーとドドも戦力になりそう。彼らがプレーできたのだけが収穫
・同郷の大先輩であるハムシクからイヴァンがユニ交換してもらってた
試合中に負けてる展開でフラストレーションが貯まったSUDのティフォージから、ナポリティフォージを挑発するチャントがかなり長い時間唄われた。これがイタリアで、「人種差別」にあたるとして糾弾されている。そのチャント↓↓
https://www.youtube.com/watch?v=qOwpATb3XJ4
歌詞はこんな感じ
(直訳すると)ナポリうんこ、ナポリコレラ、お前らはイタリア中の恥だ、ナポリ人よ、ちゃんと働け、じゃなきゃマラドーナに尻でも掘ってもらえ!
というまぁかなり過激に見えるかもしれないが、昔からイタリアのサッカースタジアムでは良く唄われてるレベルだと思う。むしろ私なんかは、最近サンプウルトラが大分おとなしくなったなぁと思ってたので(元から過激な部類では全く無いが)、むしろ試合中聞いてて、「おぉ久しぶりに本気でキレてきたか」と嬉しく思ったぐらいだ。喜んで一緒に唄ってた。まさかこんなのがイタリアで反響を呼ぶとは思わなかった。元来、ジェノアとジェメラッジョ(同盟関係)であるナポリとサンプの仲は悪い。それプラスこの試合展開がそうさせたのであろう。
全く私は人種差別を擁護するつもりは無いが、元々スラングが多いイタリア語社会の中で、サッカー場でのスラングはある程度しょうが無いと思う。もちろん本気での誹謗中傷や、特定の個人選手を槍玉にあげての攻撃は良くないと思う。しかしクラブ間の歴史や、選手個人にまつわるストーリーに応じた応援。これはカルチョを観客から盛り上げる、良い文化の側面であると昔から思っているのだが。もちろんスタジアム内で思いきり騒ぎ、外に出たら変な遺恨を残さずにきっちり忘れると言うのが一番良いスタイルだと思うが。イタリア政府もなんでもかんでも規則で縛るのは良くない。全く現場レベルに即してない法律を彼らは平気でバンバン出していく。このままでは客離れは止まらない。
さて次節はガスタルデッロ元キャプテンのボローニャ。4連敗は許されない!
Foooorza Saaaaamp!!
次節:セリエA第22節 2016年 1/31(日) 対ボローニャ @ボローニャ 現地15:00Kick Off(日本時間23:00)
’15-’16 SERIE A
21試合 6勝5分10敗 勝点23 得点 31 失点 36 得失点差 -5 現在17位
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