2017-18 SERIE A 第27節延期分 Atalanta 1-2 SAMPDORIA 連敗脱出!

2018-04-09 20:38:53 | ほぼ週刊サンプ通信 '17-'18

SERIE A 第31節 4/3(火) 18:30@アトレティ・アズーリ ディターリア(ベルガモ)  主審:パスクア氏(Tivoli出身)

サンプドリア 2 - 1 アタランタ(前半1-0)

・前半(43分)サンプドリア[1] カプラーリ

・後半(22分)アタランタ[1] トロイ

・   (38分)サンプドリア[2] サパタ

↑↑©repubblica.itより

この日ゴールを決めた2人!!

7位を賭けた直接対決にアウェイで貴重な勝利!再び7位に返り咲く

[試合前情報]

 アストーリの死と言うショッキングな出来事で延期になったこの27節の延期分試合。前節からわずか中2日での試合となった。本来行われるはずだった3/4以降の3試合でサンプは3連敗で、この日の対戦相手のアタランタに追い抜かれて、勝点3差を付けられての8位。アタランタは逆にこの3試合全て完封勝ちの3連勝。ELとコパ共に敗退してリーグ戦一本に集中できるようになった今、一番良い状態なのかもしれない。1か月前に1度書いたこのアタランタ戦直前のプレビューもあまり役立たない物になってしまったか・・・

https://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/5cd4b2af658facfa19833111e43c1f9a

ちなみに前回の対戦はこれ。ホームでは3-1で快勝!

https://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/35bd8a59e120bc0b8ebe83e6095a6e9d

 さてサンプはジャンパオロの4-3-1-2。ここ最近の不調、そして前節から中2日での試合と言う事でジャンパオロはかなりのサプライズでメンバーを変えてきた。今の状況では次のDERBYに向けて温存したと言う事はあまり無いとは思うが、結果的には休ませられた選手も出てきた。

 まずトレイラが出場停止。怪我でクアリアレッラ、バッレート、コフナツキ、ストリニッチがベンチ外。まず一番の驚きはCBのアンデルセン先発。彼にとってはセリエA初スタメンとなる。戻ってきたフェラーリとコンビを組む。右SBはベレシンスキが怪我から何とか戻って、前節の戦犯の1人でもあるサーラに代わって先発。MFではトレイラの代役はカペッツィ。トップ下はラミレスでは無くリッキーが先発。これも驚きだ。FWはクアリアレッラ不在の為、必然的にサパタカプラーリの2トップ。ベンチにはユースからテッシオーレスティエポヴィッチが入った。キャプテンマークを巻くのは今季初となるヴィヴィアーノ。元アタランタはいないけどバッレート

 SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ

 サパタ カプラーリ(85分ヴェッレ) 

   アルヴァレス(40分ラミレス)

リネッティ  プラート

    カペッツィ

ムッルー(66分レジーニ)ベレシンスキ

  フェラーリ アンデルセン

     ヴィヴィアーノ

ベンチ:GKベレッツ、トッツォ DFサーラ、シルヴェストレ

MFテッシオーレ FWスティエポヴィッチ

ーーーーーーーーーーーーーー---

一方のアタランタはガスペリーニ監督の3-4-1-2。相変わらずの3バック。イリチッチが怪我で出場出来ない。そこでCFタイプのぺターニャとキャプテンの”パプ”ゴメスがその下を動き回る2トップ。そしてトップ下にクリスタンテ。中盤はフロイラーデ・ローンがダブルボランチを務める。右WBはハテブール。左WBはスピナッツォーラが怪我で不在の為カスターニェDF陣ではカルダーラがお休みで、真ん中にジャンルカ・マンチーニ。そして左にマシエッロと右にトロイの3バック。元サンプ勢はペターニャと、不在だが冬のメルカートでスパルからやってきたルカ・リッツォ

Atalanta(3-4-1-2) 監督:ジャンピエロ・ガスペリーニ

  A・ゴメス ペターニャ(79分コルネリアス)

   クリスタンテ

カスターニェ   ハテブール(64分バロウ)

 フロイラー デ・ローン(56分ハース)

 マシエッロ トロイ

    マンチーニ

   ペリシャ

ベンチ:GKゴリーニ、ロッシ DFパロミーノ、ゴセンス、カルダーラ、バストーニ

MF メレゴーニ FW -

備考:警告:後半34分ペターニャ、37分A・ゴメス、38分プラート、45分サパタ、47分ラミレス;年間チケット保有者数14.164(1試合平均174.495euro),有料入場者数3.448(57.564euro);芝状態不良

★ミッドウィーク、火曜の18:30キックオフで行われたポスティチポ。サンプは白-白-白のアウェイユニ。何気にアタランタもJOMAなので、珍しいJOMAユニ同士の対戦。

 この日はアウェイ鳥かごのサンプのUTC(ウルトラス・ティト・クッキアローニ)に向けてアタランタウルトラからのメッセージが。

「我々の関係は終わってしまったが、お前らの事はリスペクトしている」

↑↑©sampnews24より

と言う横断幕が。サンプとアタランタのウルトラスは昔ジェメラッジョ(同盟関係)を結んでいた。しかし10数年前にそれは解消。ただ、イタリアのウルトラの中でもアタランタのウルトラスはかなり力を持っているウルトラスとして知られている。大都市では無くクラブも強豪とは言えないが、常に熱狂的な応援を繰り広げる。今年はクラブも好調でELでドルトムントと好試合を演じるほど。その試合でアタランタサポは見事なコレオグラフィアを繰り広げたが、そんな彼らがUTCに対しては敬意を表した。これは素晴らしい事だ。


<あらすじ>

ハイライト動画https://www.youtube.com/watch?v=baimPkem9F4&t=2s

前半15分 決定的!クリスタンテのスルーパス⇒抜け出したカスターニェがヴィヴィアーノと1対1になるが、外す
 25分頃 プラートとリネッティのポジションを左右入れ替える

 37分 右からA・ゴメスのCK⇒ペターニャのドンピシャヘッド⇒バーに当たって跳ね返る⇒こぼれをマシエッロがシュートするがDFがブロック

 40分 怪我したリッキー・アルヴァレスに代わってラミレス投入

前半43分 カプラーリGoooooL1-0
プラートのスルーパスDFがスライディングでクリアしたボールに、トロイが反応できずに、カプラーリがかっさらうそのまま左足でゴール右隅にゴール!!

↑↑©eco di bergamoより

ロスタイム2分

  46分 惜しい!ラミレスの25m位の素晴らしいFK⇒ベリシャが跳んでセーブ。そのまま終了

前半は1-0。ポゼッションはアタランタ15分54秒:サンプ10分30秒。さすがにアタランタがこの成績を残しているのはフロックでは無さそうだ。重要な選手2人欠いていても十分強い。ただ、サンプも悪くは無い。雨が降ってピッチコンディションが悪い中、いつもの繋ぐサッカーは出せず。トレイラやシルヴェストレの不在と、単純にアタランタのプレスの影響も大きかった。サパタもあまり良くなく、ポストプレーはほとんど失敗。しかし3連敗中と違っていたのは、選手たちがミスしてもとにかく良く走っていた事だ。アンデルセンも流石に見劣りはしたが、頑張って走ってはいた。そして右SBはやはりサーラとベレの違いが歴然。全体的に押されていた中で先制できたのは大きい。そして、色々な理由があったリッキーの先発起用だろうが、怪我とはいえやはり代わったラミレスの方が期待できる

後半9分 決定的!プラートの裏への一発のパスで抜け出したカプラーリ⇒GKとの1対1を外す

  21分 ムッルーに代わってレジーニ投入。守備強化なのかもしれないが、どうなのか・・・

後半22分 トロイGoal1-1

→左サイドからのFK。A・ゴメスのゴールに向かうクロス⇒ゴールの真ん前でヘッドの競り合いでこぼれた球が真下に落ちる⇒いち早く反応したトロイが蹴りこんでゴール・・・同点・・・

  23分 決定的!右サイドからプラートのクロス⇒サパタがドンピシャヘッド⇒GKベリシャのスーパーセーブ

  28分 決定的!左からのCK、ニアでフェラーリのヘッド⇒ライン上でハースがクリア

  34分 フェラーリ倒したペターニャにイエロー

  35分 バー!カペッツィのペナ内からのクロス⇒ファーでカプラーリがヘッドもクロスバーに阻まれる

  36分 プラート倒したA・ゴメスにイエロー

  37分 今度は逆にA・ゴメスを倒したプラートにイエロー

後半38分 サパタGoooooL2-1
ハースのバックパスをかさっらったサパタ、ドリブルで持ち込む飛び出してきたGKの手前でチップキックでGKの上を抜き、ゴーーール!自身10得点目は貴重な勝ち越し弾!!

↑↑©quotidiano.netより

  40分 カプラーリに代わってヴェッレ投入

   42分 プラートのクロス、ペナ内でマシエッロが手で止めたように見えたがPKでは無くてCKの判定

  44分 サパタにイエロー

ロスタイム3分

  47分 ラミレスもファールを取られてイエロー

そのまま試合終了。2-1!!!

(ポイント

・ポゼッションはアタランタ28分37秒:サンプ19分51秒

・シュート数はアタランタ10本(枠内6本):サンプ8本(枠内5本)

・久しぶりにポゼッションでは大分下回ったが、やはりサッカーはただポゼッションすれば良いと言う物では無い

・シルヴェストレ、トレイラ、クアリアレッラ、ラミレス不在。しかし気迫は前節までを上回っていた

・スタメンデビューのアンデルセンは、フィードの正確さやマークのポジショニングなどまだまだな部分はあったが、結果フル出場して頑張って1失点で守り切った。将来は期待できるのでは!?

・結果的にDERBYに向けて選手を休ませつつ、しかも難しい試合を勝ったと言うのは非常に大きい

・↓↓この日キャプテンを務めたGKヴィヴィアーノ。3連敗の禊か、なんとハゲに!!

↑↑©la presseより

  非常に大きい勝利だ。これでEL出場権と言う目標がまだつながった。

  • 5位インテル 59
  • 6位ミラン 51
  • 7位サンプ、アタランタ、フィオレンティーナ 47

まだまだ厳しい状況は続く。コパの関係で5,6,7位に与えられるであろうEL出場権。サンプはこれでアタランタにもフィオレンティーナにも直接対決では勝ったので、7位になれば大丈夫であろう。残り8試合。1戦1戦勝っていくしかない。

さて、次はいよいよ第116回Derby della Lanterna

もうこの試合については今さら言うまでも無いだろう。

Genova e' solo Blucerchiata!! 

次節:セリエA 第31節 2018年 4/7(土) 対うんこジェノア@ジェノヴァ 現地20:45Kick Off(日本時間深夜3:45

’17-’18 SERIE A

30試合 14勝5分11敗 勝点47 得点50 失点46 得失点差+4 現在 7位