ほぼ週刊サンプ通信 第25節  首位インテル

2010-02-22 02:30:18 | ほぼ週刊サンプ通信 '09-'10

セリエA第25節 

     インテル 0-0 サンプドリア  

退場(インテル)

  •  サムエル:ポッツィの奇跡の胸トラからの抜け出しを止めきれなかったため(前半31分)
  •  コルドバ:こぼれ球を一瞬早く拾ったポッツィに対して後ろからスライ。2枚目のイエローで退(前半38分)

退場(サンプ)

  •  パッツィーニ:2枚目のイエロー(後半28分)

  4連勝中のサンプと4連覇中のインテル。注目の土曜ナイター。結果は0-0。ただ、ただの0-0では無い。と言うかこれ以上の0-0があるのかというぐらい書きたいことが山ほど出てくる0-0。

 

 結果から言うと、チャンピオンチームのインテル相手にホームで勝ち、アウェーで引き分けの勝点4。立派ではある。しかしあまりに情けない。前半38分の時点で11人対9人になった。そこからパッツィーニが退場になるまでの35分間。まともなシュートは0。みすみすインテルの”ホーム130試合負け無し”という記録に貢献してしまった。最後はパッツィーニが退場になって10人対9人になってジ・エンド。ストラーリのエトオに対するスーパーセーブが無かったら、負けまで有り得た。

 タリアヴェントの判定を振り返る。サムエルの退場に関しては当然。1発退場は見方によっては厳しすぎるかもしれないが、いずれにせよその前に1枚イエローをもらってるから当然。コルドバへの判定もしかり。サンプびいきの眼で無くても間違いは無いと思う。つまり何も恥じることなく、インテルをいたぶるべきだった。

 問題はモウリーニョのオーバーリアクションと、当然の様にそれに扇動され作られたサン・シーロの雰囲気。この雰囲気に審判もサンプも飲まれてしまった。スタンコビッチのパロンボに対するプレー。もろに足の裏でスパイクにいったプレーは、3枚目のレッドでもおかしくなかった。さらにパッツィーニの退場は普通なら有り得ない退場。結果退場になったプレーがどうこうではなく、前半からインテルの選手と激しくやりあっていたパッツィーニを退場にすることにより、インテリスタの気を少しでも納得させる必要があった。ただ両方の判定ともにこの試合・この雰囲気の中では必然に見えてしまう。

 若くて情熱的なポーリ、ミランにいたせいでインテルに対する対抗意識があるストラーリあたりは「勝点2を失った」と言った。それが普通だと思う。讃えたい。ただデルネーリの采配は引き分けで良しとするものであったし、何人かの選手はそれで満足してしまった。

 モウリーニョ曰く「インテルを倒せるのは、我々が6人になった時だけだ。」

 はぁ~!? 情けないこんな事言わせているサンプが情けない

 ホームで129試合負けてない相手。こんなチームに勝つのにこれ以上のチャンスは無かったと思うのだが・・・実際勝ちに言ってたら、勝てたかはわからない。ルッキーニの言うとおり、「フィールド上からみた残された9人は(インテルの)、9人の偉大なカンピオーニに見えた」のかもしれない。ただもう少しチャレンジはできたであろう。昔のサンプも守備は常に危なっかしかった。ホームであっさり格下に負けることもあった。ただアウェーでも大物食い出来る雰囲気は常に持っていた。そもそもそこが私がサンプを好きになった一つの理由でもあるのだから。

 戦術的な観点からみると、もう少し早くティッソーネを投入してれば。中盤からただ左右に散らすだけでなく、縦への推進力の生み出し。あとはサイドの積極的な1対1の仕掛け。まだ11人対11人の時点の方が出来ていたように思う。結果やってたことは、ポーリとパロンボが安全に球を左右に動かし、グベルティとセミオーリは、仕掛けずに当たり前のようにフリーで少し後ろにいるツィーグレルとザウリに球を預け、クロスをあげさせ全てルシオに跳ね返されていただけ。

 ただマロッタGMの言うとおり

「後半は我々にとって戦うのが難しかった。すべてのタックルが処罰されるのではないかと恐かったからだ。一部の選手たちはそういうプレッシャーも感じていた。インテルは素晴らしい守備をしたが、我々はサイドからうまく攻めることができなかった」

 と言う高すぎたテンションの試合ではあった。パッツォは間違いなくその犠牲者。サン・シーロで全員が白いハンカチを振る光景はなかなか見られない。こんな事なら最後まで11人対11人の方が良かったかも。

 久しぶりにイタリア人ばりに、終わった試合のことをズラズラ・クヨクヨ振り返ってしまった。やっぱり奴らも結局サッカーが、そして贔屓のクラブが好きだから延々と議論が出来るのだろう。まぁ、終わった事をいつまでも言っていても仕様がないが、この試合の代償はかなり大きいと思う。ユーベに抜かれ(41)、ナポリ・パレルモと並んで勝点40の5位グループ。さらに次の試合はポッツィ&パッツィ抜き。ここでカサ坊が帰ってきて、チームを救うと全て丸く収まるのだが…

 次節はGEMELAGGIOを結ぶパルマ戦。ちょっと落ち目そうだし何とか・・・

DAI ANTONIO ,CI PENSA TU