山形県内では、様々な果樹が生産される。 地形的な特質もあるし、気候的な寒暖の差が果物の甘みを増す働きをする事もある。 『果樹王国』と銘打って『キャンペーン』を、張っている自治体も有るが、これは決して大げさな事ではない。 これを御覧の方はぜひ、銀座の『美味しい山形プラザ』で、最高級品を味わって戴きたいと思います。
食べ物と言うのは、みんなの意見を伺えば千差万別、極端に言えば一人ひとりみんな、美味しいと言う基準を持っている。 其の甚だしい例は、蕎麦の味である。 ラーメンにしても、叱りである。 何処が美味しいと聞いては、其の店に行って能書きを垂れ合う、それはそれで認めることにして、大多数(60%程度以上)が美味しいと言う蕎麦の味は、どうやらかなり固ゆでの蕎麦がおいしい条件の一つであるようである。
山形の早生の蕎麦は、収穫しているところも有る。 おいおい新蕎麦の収穫が始まる。 信州蕎麦も評判は良く聞くが、山形の蕎麦はそれに負けず劣らずの味である。 蕎麦もビールも、新鮮さは重要なファクターであり、収穫間際のものは一年で最も美味しい時期である。 ぜひ食べ比べて戴きたい、と思うのが栽培する立場からの、お願いである。 そして、出来うるならば、蕎麦屋のオヤジの一言、感想を述べていただければ幸いである。
今は、桃の最盛期、おっつけラフランスの最盛期となる。 私はラフランスを頭に置いて「果物に賞味期限を付けたらどうなのやー」と生産者に話をぶつけたことがある。 「果物に賞味期限など付けたら、市場で誰も買わないベー」と言う答えになった。 ラフランスは、フランス貴族の料理人が、地下の食料庫から食べごろの物を選別して食卓に出すと聞いたことがある。 消費者がそれを、美味しく食べるには生産者の中に、そのシェフの役割を果たす人が必要と言う事であるが・・・。
ラフランスに関して言えば、現在理想の(フランスのシェフが出すような)食べごろの時期が、コントロールできるようになった。 桃も、ラフランスも、其の時期に出荷を合わせ『賞味期限』を表示しておけば、まだまだ消費は伸びるのではないか。 大根の様なラフランスや桃では、傷みは無くても再度食べようと言う気にはならない。
地元の八百屋さんでも、『ガリガリ』という桃とラフランスが売られていることが多い。 特に我が家では、食べたい時が、買いたい時、買ったら家に何日も寝かせるなんていうことは決してない。
地元に、来てくれたお客さん達だけでも、「クチャー」として、甘みとジュウシーさと、新鮮さが、お口の中に広がるような体験をさせたいものである。
詳しくは、農協直売所辺りで、今どれが美味しいか、聞くのも一つの方法である。