住まいの安全 心の健康 住まい塾 21

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グローバリズム・ローカリズム

2009年08月03日 | 政治・選挙
 赤とんぼなんか、チラホラ飛んでいる空を見れば、残暑かな~と思う。 山形には、猛暑の夏はまだ無い。

 
 明治以降日本では、追いつけ、追い越せで、主に欧米に技術的にも精神的にも、目が張り付いていた。 そして、アメリカの社交辞令で、『ジャパン as No.1』と持ち上げられその気になって、其の後、世界の金融資本の戦略で再び日本の金融資産が、減少する過程の中にある。 落ちてゆく米国が、軸足を中国に移して、これから日本の実力が問われてくる。

 仮に、眼を農業に向ければ、アジア地区では一戸あたりの耕作面積は50アール~300アール(3ha)程度が主であろう。 そして新たな産業を当面見込めない地区での近々の対策は、日本が終戦後行った『農地解放』を、アジア地区で行なうことで消費力が全体で向上するような気がする。 日本国内で、実証済みであるがバランスよく国民を国内に定着させるのは、『日本列島改造論』で行なった、工場の地方拡散ではないだろうか? 
方向付けとしては、東南アジアを一つの経済サークル(経済共同体)として構想を進めれば、欧米による支配は免れ得るのではないだろうか。  かつて起ったタイ(アジア)の金融危機などは起こり得なかったのではないだろうか。 そして、アジアの共同防衛構想もおいおいと進めていけば良いような気がするのだが、言うは安し、行なうは難し、・・・・。

 そういうことになれば、欧米の農家の耕作面積が50haとか150haとかではなくて、アジアにはアジアのローカリズム農業が有ると自信を持って云えるのではないか。  


 経済的環境における虚業(銀行、証券、保険)と実業(工業、農業、漁業、)、 農業における必須生産物(米、小麦、豆)と嗜好生産物(花、コーヒー、)、工業における必須生産物(鉄、電気、輸送機械)と趣味的生産物(装飾品、ゲーム機、武器)、これらは、其のタイミングと条件によって地域に固定されているが、往々にして、生活必需品を作る、実業の方が金銭的に不利な場合が多い。
要は、農業でも工業でも、アジアはアジアのローカリズムで考え、政治で、それの調整を計れば、日本は其のアジアのローカリズムの先鞭をつけられればいいのではないか。


 市場原理主義を放任して置けば、経済の格差拡大が取り返しの付かないところまで行くのは、現状を鑑みれば明らかである。  アメリカの現状は其の良い見本である。  其処に行き着く前に、政治が所得の再配分とか、全体のバランスの修正を考えねばいけないのだろう・・・・・。