NPO集改センター(NPO法人 集合住宅改善センター)活動レポート

大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良、福岡を中心に大規模修繕工事やマンション管理運営をサポートいたします。

集改センター女子部会第2回会議「サンビオラ祭りについて」

2014-04-28 16:44:24 | 集改塾

4月24日(木)5時から建築会館の特別室にて、NPO集改センターの女子部会を開催いたしました。

今年度からできた女子部会。女性の正会員だけが集まって、 わきあいあいと和やかな雰囲気の中で、集改センターの活動を行います。女子部会として本格的な会議はこの日が初めてでした。

議題は、サンビオラの夏祭りの工作教室や展示ブースについて。

去年、今津線宝塚南口駅のサンビオラのお祭りに参加して、建材を使った工作教室とブース展示をして集改センターをPRしました。

昨年参加していなかったメンバーには、お祭りの概要の説明から始め、 昨年参加した人は、いろいろな気づきを挙げて、その反省から対策を考えていきました。


あいにく、この事業の担当者がお休みで、しっかりしたことは詰められなかったけれど、 昨年よりもいいものをと、いろんなアイデアが出されました。

ご期待ください!!

ちなみに、去年のサンビオラのお祭りの様子はこちらこちらこちらこちら

多くの子どもたちがが素敵な作品を作ってくれました。


NPO集改センター第116回目スキルアップセミナー「エレベーターの維持保全」

2014-04-23 22:18:36 | スキルアップセミナー

NPO集改センター恒例の第116回、5月の「スキルアップセミナー」を下記のとおり開催いたしますので 奮ってご参加ください。

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 「エレベーターの維持保全」
 <セミナー概要>
 関西最大手の独立系EV保守会社から保守の実際を理解する。
 日常のメンテナンス、遠隔リモート点検、緊急対応、地震対策
 エレベーターのリニューアル(更新)、メーカー保守との比較等について
 徹底研究します。


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 開催日時:5月14日(水)午後3時~5時
 講  師: 阪神輸送機株式会社

 参 加 費:会員1000円/非会員2000円(講師料、会場費、資料代に充当します。)
 開催場所: 大阪建築会館(会議室)
 申 込 み :5月13日(火)迄に電話・FAX・メールでお申込みください。
 <お願い>スキルアップセミナーは予約制です。
 申込み締め切り後の急な参加も歓迎いたしますが、
 必ず事務局まで電話で連絡願います。
事務局不在のときはFAXかメールをお願いします。


『日本塗装時報』に松山代表理事の記事が掲載されました。その5

2014-04-14 07:18:10 | 女子部会

集改センターの松山代表理事のインタビュー記事の最後をお送りいたします。

 

松山 功 「集改塾」開講にあたって(5)

工期短縮への工夫を

 

 新築の場合だと、ゼネコンは常に工期の短縮を考えます。たとえば16か月の工期を14か月に短縮できれば、2か月分の経費がもうかります。

 ところが改修工事業者は4か月の工期があれば、4か月以上を使います。それを3・5か月に短縮するため段取りしようという気がありません。工程を縮めるには、当然工事の品質も良くないといけません。荒っぽい仕事をしていると、絶対に工程は縮まりません。

 4か月の工期を3か月に短縮すると、改修業者の経営者にしてみたら、「1か月現場代理人を遊ばせる」という意識です。その考え方は間違っています。工期を短縮できればすべての経費が削減できますから、工期短縮に成功した社員にはたっぷり有給休暇を与えてやれば良いのです。そうしたら社員の士気も上がります。

 どこの現場でも工期短縮が当たり前にできるようになると、社員の実働時間を減らすことができ、待遇を改善できます。すると、優秀な人材が集まり、必ずその会社は発展します。ところが、残念ながら今の改修業者にはそういう発想が全くありません。

 今の改修工事は、手戻りが多く、工期が延びても、しっかり利益は出ています。赤字になるケースはほとんどないでしょう。そういう現状だから、反省して個々の工事品質、段取りを見直し、工期を短縮しようという気がないのだと思います。

 大手ゼネコンが改修工事を請け負うと、新築と同じように工期を短縮してきます。どうかすると改修業者より安い値段で請けられるのは、そこに秘密があります。工期を短縮できれば、下請け業者も含めて十分採算が取れるのです。大手ゼネコンと同じことをしろとは言いませんが、もう少し知恵を出したら、改修工事業者は、協力業者を含めてもっと利益を上げられるという気がします。

 

*本稿は『日本塗装時報』1951号(2014年3月18日発行)に掲載された松山代表理事のインタビュー記事を元に、一部改題しています。


『日本塗装時報』に松山代表理事の記事が掲載されました。その4

2014-04-14 07:10:55 | 女子部会

集改センターの松山代表理事の記事を掲載いたします。

 

松山 功 「集改塾」開講にあたって(4)

現在の改修工事の課題 

 改修工事とは、簡単にいえば今ある建物を塗装して防水し直すという工事です。

 私は大手設計事務所から独立し、マンション改修業界に入ってから20年近くになります。その間ずっと工事監理をしてきました。5、6年ぐらい経ってから思ったのは「本来、新築工事に比べて易しい仕事であるにもかかわらず、あまり進歩していない」ということです。監理をして、いつも指摘することが同じです。

 それはなぜかと、ずっと考えていました。

 まず一つには、改修工事業者は元々が塗装屋さんや防水屋さんです。ゼネコンの下で指示されて動いていた体質が残っているのは否めません。建築工事を新築からしていないので、すべての工事工程を自身で考えるという習慣がありません。

 技術開発をして、自分たちのオリジナリティーを考えるという姿勢が見えません。失礼ながら、改修工事では大手の業者さんでも個々の現場はたいして変わりません。

 そうしたことを常々、業者さんには言ってきました。経営トップは理解してくれるのですが、現場代理人は毎日の仕事をこなすのが精いっぱいです。

 改修が新築と違うのは、人の生命・財産を守るものをつくる建築工事ではないという点です。そこで新築とは仕事の重みが違います。新築では否が応でも出てくる問題がありません。極論すると、塗装が悪ければ剥がれて怒られるだけ、防水に失敗しても雨漏りして怒られるだけです。つまり住民の命にかかわることはしていません。そういう面があるので、工事業者も勉強せず、なかなか進歩しないのかと思います。

 加えて、改修は現金払いの上、取引先が倒産する心配もなく、工事の遅延によるペナルティーもない、いわば「ぬるま湯」の世界です。そこにどっぷり浸っていると、危機感がないため、技術も伸びなかったのではないでしょうか。

 工事監理者にも問題があります。あちこちにテープを貼りまくって「しっかり厳しく見た」という人がいます。私から見ればこういう人は最悪の工事監理者です。

 良い工事監理者は施工業者がしっかり自主管理できるように指導し、監理に来た時には「何も問題がないですよ」と言ってやれる人だと思います。手戻りがないようにすれば、業者も一番もうかります。

 

*本稿は『日本塗装時報』1951号(2014年3月18日発行)に掲載された松山代表理事のインタビュー記事を元に、一部改題しています。


『日本塗装時報』に集改センター松山代表理事の記事が掲載されました。その3

2014-04-02 10:15:21 | マスコミ

集改センターの松山代表理事のインタビュー記事第3弾をお送りいたします

 

松山 功 「集改塾」開講にあたって(3)

若い人に「基本」を

 

 十分な教育を受けていない若い現場代理人は、間違ったことを一生懸命していることが多々あります。統括部長が週1回程度見に来て指示するぐらいでは改善されないのです。「ああしろ、こうしろ」と言う前に、「こうするべきだよ」と指導してあげないといけません。会社の指導者もこのことにはあまり気づかず、それを繰り返していると、自分の経験でだけしか覚えられません。若い人たちにもう少しちゃんと教えてあげれば、改修業に特化したスペシャリストとして上手くなるのにと思います。

 大手改修業者でも現場代理人の資質によって現場が変わってしまうというのが実情です。

 トップではなく、下の若い人を教育して変えていく方がこの業界が変わると思います。

 

 将来は材料開発も

 

 材料メーカーも技術向上に取り組んでおられるのでしょうが、例えば改修だけに特化した専用の塗料というのもあまりありません。現場サイドからすれば不満な点もあるわけです。

 具体例を挙げますと、ウレタン防水を塗るにしても、メーカーさんは「平場はこれで、立ち上がりはこれで…」と商品を推奨しますが、実際には既存のものでは品質を確保するだけの厚みがとれません。設計者は「ちゃんと塗れ」と指示しますが、立ち上がりのところを塗ると、すぐ乾かないから垂れてきます。垂れたものが平場に行き、平場がどんどん厚くなります。立ち上がりをいっぱい塗ろうとすると、垂れた分だけが厚くなってしまいます。そんな商品を皆が使っているのが現状です。これはほんの一例です。

 これは先の話ですが、将来の夢は、技術者もレベルアップし、材料も集改センターから発信したものを踏まえて、メーカーが製品化し、それを仕様にできればと思っています。

 

 「女子会」に期待すること

 

 メーカーなどでもよく女性だけのチームで商品開発をしたりします。集改センターの会員や賛助会員の女性が集まって、いろいろな話し合いをすることから、新しいものが生まれるのではないかと期待しています。

 また、男性中心の業界の中で、どうしても女性は少数派で仕事の接点で会いませんから、まず会える機会をつくってみることにしました。メンバーは、年齢も20代から50代までばらばらで、親子ほどの開きもありますが、業界初めての試みなので、どのような展開になるか楽しみです。

 管理組合も高齢化が進み、女性の比率が高くなってきています。管理組合の役員にも女性が多くなってきました。男性ならまず動かないようなことでも、女性役員は積極的に動いてくれる人が多いのです。集改センターの女子会にもそうした活動を期待しています。

 

*本稿は『日本塗装時報』1951号(2014年3月18日発行)に掲載された松山代表理事のインタビュー記事を元に、一部改題しています。