NPO集改センター(NPO法人 集合住宅改善センター)活動レポート

大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良、福岡を中心に大規模修繕工事やマンション管理運営をサポートいたします。

第15回目集改塾のご報告

2015-07-05 15:25:12 | 集改塾

第15回 集改塾 (塾生19名)報告

 テーマ「躯体の造り方~10年後に不具合となるポイント」
 内部講師(塾生) 白石増久 ㈱カシワバラコーポレーション

 7月1日(水曜日、午後7時~8時30分)、15回目の集改塾を開催しました。
 この日は、内部講師として、新築工事の経験者である塾生の白石さんより、授業をしていただきました。



 <塾生(山野弘樹 ㈱幸和)の声.>

新築工事を知らない者のイメージとして、新築工事は小さなミスも許されない堅いイメージがありました。実際には、事を進めていくうえで妥協点もあるということを知ることができました。しかし、そういったところが改修工事の現場において、不具合となって出やすいということを改修工事業者として理解しておく必要があると感じました。

新築工事の出戻り工事は改修工事の出戻り工事に比べて、工期面でもコスト面でも重く、また、現場に入る業者の数も多いということから、仕上げ工事に重点をおけない部分が多く、そういったところから妥協点が生まれてしまうということが理解できました。

新築工事、改修工事に関係なく、建物に携わる工事業者として、妥協したところは弱くなること、また、そこには次に手を加える人がいるということを理解して工事をすることが重要だと感じました。

今回の授業では、杭工事や基礎工事といった改修工事では体験できない工事の流れや、「仕様書ではこうなっているけど、実際には守れていない。」というような経験者からでないと聞けない話を聞くことができ、大変勉強になりました。
 最後に白石さんの「自分は仕事をする中で、身をもって建築を勉強した。」という言葉がこの授業で一番胸に刺さりました。
 白石さんありがとうございました。


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第129回 スキルアップセミナー 「修繕か、建替えかの長期修繕計画と問題点」の報 告

2015-07-05 14:45:17 | スキルアップセミナー

恒例の集改センターのスキルアップセミナーの報告をいたします。


第129回 スキルアップセミナー 報 告
開催日:2015年(平成27年)7月1日(水)
 テーマ:「修繕か、建替えかの長期修繕計画と問題点」
 講 師:上村允郎(NPO法人 集合住宅改善センター設計監理コンサルタント)

 <セミナー概要>
 ■旧耐震マンションの建替え促進
 昭和56年に建築基準法が改正。耐震レベルが強化され、56年以前のマンションは旧耐震マンションと言われてます。

平成26年12月、旧耐震構造で耐震性能不足のマンションの建替えを促進するための関係法令が改正され施行。替え組合、容積率の緩和措置、解体・敷地売却・権利変換等が整備されました。
 ■修繕か、建替えかのシミュレーション
 実際のマンションで、修繕か建替えかを判断するシミュレーションが紹介されました。



Aマンション」は、112戸が168戸に増床可能。建替えは築64年目に設定できたが、増床56戸が、立地条件等で売が見込めない、建替え事業主が乗り気でない等の状況により、今後も修繕で進むことになった。

Bマンション」は、286戸が424戸に増床可能、築50年目に建替えを設定した。増床141戸は、完売が見込める人気度の高い地域。積立金は余裕たっぷりで、建替え時には組合員に還付できる。還付金で建替工事中の住居費や生活費が確保できる。ということで、建替えに進むことになった。
 A・Bともに、高齢化は進んでおり、70歳以上の居住者はどちらも60%強。
 ■シミュレーションの勧め
 修繕か、建替えかの議論の前に、専門家にシミュレーションしてもらうのは大変有効です。

南海地震が必ずやってくると言われていますが、大地震で大きな損壊を受けたとき、このシミュレーションが参考になります。復旧か、建替えかの判断に大変参考になります。
 自分のマンションは、いくらで建替えできるのか数字も把握できます。
 ■修繕か、建替えかのシミュレーションは、NPO法人 集合住宅改善センターでお引き受けできます。ご相談くださiい。

 

 ~ 次回予告:第130回スキルアップセミナー 8月5日(水)午後3時から ~
 テーマ:「マンションの組合員名簿・緊急先名簿で気を付けたいこと」
 講 師:木村 長敏氏(集改センター正会員/管理運営事業部マンション管理士)
 個人情報保護法、プライバシー権などで、情報の取得や名簿の管理が難しくなって きています。マンション管理センターが発刊した「名簿取扱い細則」の内容を検証して、議論したいと思います。




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