NPO集改センター(NPO法人 集合住宅改善センター)活動レポート

大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良、福岡を中心に大規模修繕工事やマンション管理運営をサポートいたします。

集改センタースキルアップセミナー「「マンション標準管理規約の改正点とその問題点」」

2015-11-19 11:48:58 | 集改塾

集改センターの12月のスキルアップセミナーのお知らせです。

 

「マンション標準管理規約の改正点とその問題点」

国交省が進めている標準管理規約の主な改正点の概略と
その問題点について解説及び問題提起について皆さまと
一緒に探ってみたいと思います。



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開催日時:12月2日(水)午後3時~5時 
講  師:木村 長敏 氏(本会正会員/マンション管理士)
     

参 加 費:会員1000円/非会員2000円(講師料、会場費、資料代に充当します。)
開催場所: 大阪建築会館(会議室)
申 込 み :12月1日(火)迄に電話・FAX・メールでお申込みください。

<お願い>スキルアップセミナーは予約制です。
申込み締め切り後の急な参加も歓迎いたしますが、
必ず事務局まで電話で連絡願います。
事務局不在のときはFAXかメールをお願いします。     


集改センターの集改塾 「各種防水工法の特性改修工事における不具合の発生事例と適正な対策」

2015-11-10 21:49:01 | 集改塾

第19回の 集改塾の報告です。

塾生24名が出席です。

 テーマ  「各種防水工法の特性改修工事における不具合の発生事例と適正な対策」

11月4日(水曜日、午後7時00分~9時00分)、19回目の集改塾を開催しました。

この日は、日本ペイントさんに続き2度目となる外部講師(田中大和氏・小杉朋氏 田島ルーフィング株式会社)を招いての講義となり、両氏から「各種防水工事の特性」及び「改修工事における不具合の発生事例と適正な対策」について授業をして頂きました。

 

< 塾生(山野大樹 ㈱幸和)の声 >

メーカーの方から新製品について講義を受けることはありますが、不具合について講義を受けるというのは、なかなかないことなので凄く勉強になりました。今回、私自身が痛感したことは、施工業者とメーカーの姿勢の違いです。不具合の原因比率を見ても、材料の選定不良19%、施工管理35%、納まり24%と原因の約8割が現場にあるということでした。

原因の8割が現場で起きているにも関わらず、現場側の私の方が不具合に対しての意識が低く、知識も薄いことに気付かされました。業界全体でみても、やはり現時点では不具合について考えたとき、メーカーから施工業者に対して対策を促しているように感じます。 

工業者である私たちももっと材料・施工方法について考え、施工業者からメーカーに対して提案・要望を促すことができるようになることが施工業者の技術向上、品質向上に繋がると考えます。

メーカーの開発した材料だけが進歩していると思われないように、施工業者も技術を進歩できるよう日々取り組んでいくべきだと感じました。施工業者とメーカーは、材料を売る側、材料を買う側という関係だけでなく、共同してモノを造る者として、お互いに意見を交換し、改善していけば不具合は確実に減っていくと思います。そういった意味でも、今回の田島ルーフィングさんから意見・見解を聞けたことは、ものすごく勉強になりました。

 

< 塾長の声 >

 賛助会員(材料メーカー)による現場での不具事例の紹介は、現場代理人が知りたい情報ですね。今回も多くの受講生の参加があり、また質疑応答の時間も取れないぐらい内容の濃い集改塾となりました。引き続き3回、4回と続けていきます。

また、賛助会員「匠の会」で発表していただける会社があれば、私に連絡してください。

 

 

 

 


集改センターの第133回 スキルアップセミナー 報 告

2015-11-10 21:32:45 | 集改塾

集改センターの第133回 スキルアップセミナー報 告です。


開催日:2015年(平成27年)11月4日(水)
テーマ:「改修工事における電気設備のリニューアル提案と危険回避」
講 師:中野 友也・安達 博好(設計監理事業部)



 <セミナー概要>
■電気設備の漏電・火災・雷害中野(中野友也)
 1.電気に関する法規は、建築基準法(非常照明、避雷針)、消防法(誘導灯、非常放送、自動火災報知機)、電気工事法、電気工事士法、電気用品安全法等様々な法規制があり、マンションの電気設備には、変電設備、幹線・動力設備、照明設備、コンセント設備、弱電設備、防災設備、避雷針設備等多くの電気設備がある。
 2.電気配線、電気器具は、絶縁処理で安全性が確保されている。この絶縁が劣化すると漏電し、危険な状態となる。漏電を検知すると電気を遮断する漏電ブレーカーが有効。
 4.電気火災の原因では、他の火災原因と比較すると少ない。差し込みコンセントからの火災が多く電気コードを引っ張る、見えないところのコンセント不良、ホコリ、老朽化等の管理不良が原因となっている。
 5.雷による事故も多い。付近の落雷が地面を伝わって、建物に障害を与えることもある。雷がひどい場合は、電気器具(テレビ、家電製品、パソコン)のコンセントを抜くのが最良。
 ■集合住宅の排水設備について(安達博好)
 1.集合住宅では、室内の壁の中などの隠ぺい部に共用立て管が配置されている。
 2.排水設備の工事で公共下水道への配管は自治体に無断で行えない。関係法令に適合する工事が必要となる。
 3.排水枡はコンクリート製から、劣化に強い塩化ビニール製に代わっている。
 4.排水トラップの種類と構造について
 排水トラップの構造を理解して、日常の排水や清掃が大事。排水トラップや通気管に不具合があると排水不良や悪臭が発生する。
 マンションの電気設備と排水設備について、専門家による詳細な説明が行われ、良く理解できました。

 

 



 ~ 次 回 緊 急 予 告 ~
 ※ 2月の予定を繰り上げ、今騒然となっている標準管理規約を検証します。
 ■第134回スキルアップセミナー 12月2日(水)午後3時から
 テーマ:「マンション標準管理規約の改正点とその問題点」
 講 師:木村 長敏(マンション管理士、集改センター正会員)
◎国交省が進めている標準管理規約の改正は、関係団体から様々な問題点が指摘され、検討開始から約2年間、中断などで遅れていた改正案がようやく公表されました。11月19日を締切りとするパブリックコメントが募集されています。
 「改正:標準管理規約」の公表に先駆けて、改正点の解説とその問題点について皆様と一緒に探ってみたいと思います。


集改センターの 第6回新時代マンションセミナー報告

2015-11-04 21:35:44 | 集改塾

NPO集改センターは、11月1日、大阪市立住まい情報センター3階ホールにおいて「マンションの修繕か建替えかを考える」と題して、公開セミナーを開催しましたので、その概要を報告します。


 ■テーマ1:「マンション建替え等円滑化に関する法律の一部改正問題について」
 講師、九鬼正光弁護士(集改センター正会員)


 20年前に発生した阪神淡路大震災では、マンションが大きな被害を受け、大規模復旧や建替えが大きな問題となり、その後災害や老朽化による、建替えに関する関係法令が整備されてきました。
 さらに、今後の大地震などの災害に備えるための耐震改修促進法が制定され、耐震不足のマンションへの建替え推進が行われています。
 「建替え円滑化法」では、マンションという共有建物を取り壊し、建替えや土地を売却するための手続きが示されているものの、これを実施する場合の様々な問題が潜在しています。
 関係法令の内容について概要説明と問題提起が示されました。


 ■テーマ3:「あなたの住んでいるマンションは、徹底した修繕で維持しますか?
 それとも建替えますか?」
 講師、上村允郎コンサルタント(集改センター正会員)


 耐震診断を実施する場合の注意点が詳しく説明された。耐震診断を行う前に、診断結果による対応策を先に協議しておく。例えば、耐震不足となった場合、耐震補強や建替え等の方向性を議論し、将来の方針を共有しておかないと、耐震不足マンションの汚名だけが取り残されてしまう。
 耐震診断の方法や耐震評価の仕組みについて説明が行われ、修繕で維持していく場合と建替える場合のシミュレーションした実例が披露されました。あるマンションでは、修繕か建替えかのシミュレーションの結果、修繕を選択したが、建替えのシミュレーションもしておくことで、もし大災害で建替えなければならない事態となったときに、迅速な対応が可能となります。
 実例を示しての説明は、大変役に立ったのではないでしょうか。