NPO法人 集合住宅改善センターの枝副代表から、マンション管理組合の金銭の取り扱いに関する事件とその対策に関する紹介が届きましたのでお知らせいたします。
マンション管理組合の金銭取扱いは万全ですか?
マンション管理会社「大阪ガスコミュニティ」のフロントマンが架空工事をでっち上げたり、水増し請求するという手口で3箇所の管理組合から6800万円を横領した。
管理会社は全管理物件について、余罪がないか調査している。
【3月26日、読売新聞の朝刊記事より】
このような手口での不祥事は過去にも他社で起こっております。
皆さんのマンションではフロントや管理員が、理事長印を押して下さいと、銀行の「払戻伝票」を持って来ませんか?
管理組合の通帳を持ち出したり、銀行に行ったりしていませんか?
このような仕事をさせている管理会社は要注意です。
管理会社では、過去の金銭事故例から防止策を検討した結果、フロント等現場の担当者には、銀行「払戻伝票」や「通帳」の取扱いをさせないようしたり、銀行には別部門が対応する等の方策を講じております。
1)管理組合口座からの出金は、フロントが出金申請書を作成し、理事長の承認印をもらって会社に提出して処理を依頼します。
2)会社は「払戻伝票」を理事長に直送して経理部門に返送してもらいます。(フロント担当者を経由させない)
3)出金は経理部門の別の担当者が「通帳」と「払戻伝票」を持って銀行に行き、管理組合口座からの出金と支払い先への送金を行います。
4)処理が完了すると経理部門の管理職が通帳と送金を確認します。
以上は1例です。
管理会社の金銭取扱いのシステムをもう一度検証してみましょう。
なお、大阪ガスコミュニティは管理組合に全額弁償しておりますが、管理組合の役員など内部の金銭事故では取り戻せないという事態も起こっております。
管理組合内部の金銭取扱いルールは明確に規定されているか?
ルールどおりに運用されているか?についても検証してみましょう。
事故が起こる前にチェックすることが大事です.