NPO集改センター(NPO法人 集合住宅改善センター)活動レポート

大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良、福岡を中心に大規模修繕工事やマンション管理運営をサポートいたします。

2015年集改センターの新年互礼会と建通新聞記事掲載のご報告

2015-01-23 18:13:09 | 事業案内&報告

2015年の集改センターの新年互礼会が、1月20日、建築保険会館で行われました。
参加人数は総勢120名という盛会な互礼会となりました。
今年度もお互いの「知恵」と「技術」と「情報」を生かし、ネットワークを動詞とする、変わらぬ活動を進めていきます。

(あいさつをする松山代表理事)

(乾杯の音頭を取る九鬼弁護士)

このたび、建通新聞に記事が掲載されましたので、併せてご紹介いたします。


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集改センター松山代表理事が『建築仕上技術』に寄稿

2015-01-19 18:12:06 | 事業案内&報告

集改センター松山代表理事が、建築仕上技術に下記の記事を寄稿しました。

 

「改修工事における仕上げ及び防水材料・工法への要望」

私が建築業界で働いた36年間で設計監理に20年余、後の15年間はマンション大規模修繕改修工事の設計監理を歩んできました。マンション大規模修繕の設計監理に関わった頃は、改修や修繕に関する専門書がほとんどなく、新築しか経験したことがない私にとってそれまで培ってきた知識と経験だけでは難しい仕事であると痛感したものです。以下では、この15年間積み重ねた体験(成功・失敗)から、材料や工法に対する不満と要望について、私なりに気付いたことを思いのまま綴ってみます。

<外壁工事について>

先ず、外壁工事で最もよく使う塗料で思うことは、下地コンクリートのひび割れに負けず塗膜が切れない塗料が出来ないものかということです。塗料メーカーが改修工事で一般的に推奨する塗料性能が1mmまでのひび割れに追従すれば、コンクリートへの雨水侵入は大幅に減ると思いますが、メーカー推奨の微弾性の塗料仕様ではそこまで期待できません。

また、下塗りのパターン付の際、同時に色付けできないのかと思うことがあります。そうすれば通常下塗りパターンの工程を含んだ3工程の仕上げを2工程で済ますことが可能にならないでしょうか。

次にタイル貼り壁ですが、昨今、タイル壁の落下事故が多いと実感しています。私も昨年、タイル壁の落下事故のある3件のマンション(うち2つは区分所有マンション)とお付き合いしました。私はタイル壁では補修修繕ではなく改良改善となる改修工事を行うことが重要ではないかと思います。BELCA「建築物のライフサイクルマネジメント用データ集」によれば、築10年の外壁タイルの浮きは壁量の6%とされています。これは見方を変えると、施工に不備がなくてもタイル壁は6%の不具合が発生します。その補修工事を一般的な工法(樹脂注入、ピンニング樹脂注入、貼替えなど)で施工するのでは将来にわたって不安を残します。少なくとも10年後の6%の不具合を解消できる工法(施工)で改修すべきであると思います。私はメーカーの独自工法(タイル表面全体を覆い落下防止をする施工やタイル接着)による改良改善が、改修工事として普及することが必要であると思います。メーカーの商品のさらなる研究開発とコストダウンに期待したいところです。

<防水工事について>

 ここでは陸屋根の防水について述べます。多くのマンションの陸屋根防水の工法は、露出防水か保護コンクリート防水です。また防水の改修工事に関しては、アスファルト・塩ビ・ゴム系などのシート防水とウレタン・アクリルゴム・セメント系などの塗膜防水が主流ですが、材料及び工法における要望はそれぞれ多く、また異なります。ここでは、私が常日頃に感じている共通の疑問点を考えてみます。

 前述の材料での防水の改修工事では、オーバーレイによる改修工事が一般的です。この工法は、既存防水層は残置し新たな防水材を重ね合わせるので信頼性が高く適切な工事とされるが果してそうでしょうか。屋根には雨水の落とし口(ドレン)がありますが、この工法では改修ドレンと称して既存の口径より小さくなるドレンが新たに取り付けられています。これでは、防水層は改良改善されていますが、既存ドレンより排水性能が劣る工事をしていることになり、防水の改修工事とは言えないのではないでしょうか。防水材料の開発者は、ドレンの排水性能を既存と同等、またはそれ以上にし、近年のゲリラ豪雨にも対応出来る製品・工法を提供していただきたいものです。

最後に、私たち設計・監理者及び改修に携わる施工関係者も、それぞれの材料・工法を適材適所で使い分け、性能が劣らない施工方法(仕上がり、納まり)を考えつく、能力ある技術者となるよう努力すべきことも忘れてはなりません。

 

NPO集改センター 代表理事 松山 功

 

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集改センタースキルアップセミナー「管理組合は専有部分にどこまでかかわるべきか?」

2015-01-19 18:08:26 | スキルアップセミナー

2015年2月の集改センターのスキルアップセミナーを下記のとおり開催いたしますので奮ってご参加ください。

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 「管理組合は専有部分にどこまでかかわるべきか?」


<セミナー概要>
 管理組合を悩ます認知症トラブルが増加。
 孤独死や空室、お一人住まいの高齢者への対応を迫られる管理組合。
 マンションでは60歳以上の居住者が50%を突破。
 管理組合や大規模修繕の関係者は避けて通れない問題です。
 さらに、最近では大手管理会社が専有部分のサービスを
 推進してきている状況がありますが、
 その多くが管理組合との全戸一括契約を条件としています。
 これらの問題点をマンション管理士が鋭く提起します。

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 開催日時:2月4日(水)午後3時~5時
 講 師:木村 長敏 氏(管理運営事業部/マンション管理士)


 参 加 費:会員1000円/非会員2000円(講師料、会場費、資料代に充当します。)
 開催場所: 大阪建築会館(会議室)
 申 込 み :2月3日(火)迄に電話・FAX・メールでお申込みください。

 <お願い>スキルアップセミナーは予約制です。
 申込み締め切り後の急な参加も歓迎いたしますが、
 必ず事務局まで電話で連絡願います。
 事務局不在のときはFAXかメールをお願いします。

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