NPO集改センター(NPO法人 集合住宅改善センター)活動レポート

大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良、福岡を中心に大規模修繕工事やマンション管理運営をサポートいたします。

第158回スキルアップセミナー の報告

2018-04-20 21:14:21 | 集改塾

集改センター恒例の第158回 スキルアップセミナーの報告をいたします。

開催日:2018年(平成30年)4月4日(水)

テーマ:「理事長解任に関する訴訟を検証する」

講 師:九鬼 正光(本会・正会員/弁護士)

<セミナー概要>

■はじめに

 管理組合の理事長職は理事会の決議で解任できるのか、という事案に対して最高裁第一小法廷において平成29年12月18日に原審の判決を破棄し、原審に差し戻しました。本事案について、原審の判断と最高裁の判断を検証してみましょう。

■本件事案の概要

 本件は理事長職を理事会決議で解任された原告が、その理事会での解任は無効であると管理組合を訴えたもの。以下にその事案の概要を記します。

 本件は平成24年8月に竣工されたマンションで、理事14~15名、監事が1名という体制の管理組合で起きました。当初から管理会社が業務を行っていました。当時、理事長職にあった原告は、平成25年6月2日と16日開催の理事会において、「競争入札によって、9月から管理会社を他の業者に変更したい」との意見を述べたが、他の理事は同調しなかった。その後同月30日に開かれた理事会において競争入札を実施することを、8月に開く第1回通常総会の議案とすることが決定された。しかし、7月の理事会において総会議案とすることに反対する意見が大勢を占め、結局、総会の議案とすることは否決され、通常総会において、現行管理組合と引き続き1年間契約を締結することが承認された。総会後に開かれた9月の理事会において、原告は管理会社の競合に関する臨時総会の開催を求め、会議は紛糾し、臨時総会開催と役員の互選については次回10月20日の理事会に持越しとなった。しかるに10月10日に原告は理事会の決議を経ずに、10月27日を会日とする臨時総会の招集を通知した。10月20日に開いた理事会に原告は出席せず、副理事長が議長となり理事会が開かれ、副理事長を理事長に選任、原告は理事長職を解かれ理事となった。そこで原告が「理事長職の解任は総会決議が必要」として無効を訴えたのが本件事案の概要です。

■第一審及び原審の判断

 10月20日の理事会の時点では、原告は理事長の任期中であり、区分所有法で定める管理者である。管理者の解任は規約に別段の定めがない限り、集会の決議によるべきで、規約に解任の定めがされていない以上、理事会においての理事長職解任は無効であるとした。

■最高裁の判断

 区分所有法は規約に別段の定めがない限り、集会の決議によって管理者を選任し又は解任することができるとしている。集会の決議以外の方法による解任を認めるか否か及びその方法について、区分所有者の意思に基づく自治的規範である規約に委ねていると解される。本件においても管理者である理事長の解任についても理事会に委ねていると解するのが合理的意思と考えられる、として原審を破棄、差し戻すという至極当然の判断がなされた。

 

~次回開催予告~

■第159回スキルアップセミナー 2018年5月9日(水)午後3時から

 テーマ:「設計サイドと現場サイドの2面から見た大規模工事の問題点」

講 師:倉内 康行(本会・正会員/1級建築士・設計監理事業部)

<大規模修繕工事における問題点を、設計者の立場から見た場合と現場監理の立場から感じる場合について考えてみます。>

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第45回集改塾の報告

2018-04-10 16:07:38 | 集改塾

集改センター恒例の第45回 集改塾 報告(出席11名)をいたします。

 

の日(4月4日、水曜日、午後7時00分~8時30分)は、集改塾を始めて5年目のスタートとなる開催日であり、賛助会員田島ルーフィング㈱の元木講師を招き「集合住宅における防水納まり不良による不具合事例と対策」をテーマに講義をしていただきました。

 

< 塾生の声 >

本日の講義内容の二つのテーマ①施工に起因する不具合、②工法選定に起因する不具合を聞いて、まず施工に起因する不具合の中の一つヒューマンエラーに起因する不具合においては、施工管理が難しいと思いました。現場では、講義で紹介していただいたこと(不具合)があっても現場代理人として発見するのは難しいなぁと感じました。ほんとうに施工管理は容易ではないと実感しました。

次に新築時の施工に関する不具合事例では、やはりメーカーさんも職人さんも、ひいては監理者も交えて、どのような施工が最も効果的かを協議検討するのが重要なことであり不具合を生じさせない対策になるのではと思いました。

②工法選定に起因する不具合については、材料や施工方法の基本的な性能を考慮した上で判断しなければダメだと理解しました。特に別素材の工法では、設計上は可能でも、「本来それは材料の相性としては大丈夫か?」とか、「(設計者が)こうすればいいと言うが、ほんとに大丈夫か?」とか、ちゃんと検討することが大事であること、防水シートの施工方向の間違いにもあったように、工法自体の基礎的な知識共有も大切なのだと改めて実感しました。これからも色々と、現場の相談をするとは思いますが、より良い施工が出来るように協力していただきたいと思います。本日は貴重なお話をありがとうございました。

< 塾長の声 >

今回のテーマは、2月に私が受講した田島ルーフィング㈱セミナーを塾生向けにアレンジしていただいた防水における不具合事例のお話でした。現場における施工の不具合(承認による施工ミス)は、うっかりミス、知識不足によるミス、間違った施工経験によるミスなどによるほとんどが人的ミスといえるものでした。そして、品質管理する現場代理人の事前チェックの甘さ&見逃しが重なったミスが施工の不具合となることが理解できた講義ではなかったかと思います。

以上

 

 

 

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集改センターの第157回 スキルアップセミナー報告

2018-03-23 10:39:12 | スキルアップセミナー

集改センターの第157回 スキルアップセミナー報告をいたします。

開催日:2018年(平成30年)3月7日(水)

テーマ:「新築工事のあれこれ設計、監理の観点」

講 師:實本 勝也(本会・正会員/一級建築士・設計監理部会)

 

<セミナー概要>

■はじめに

 マンション等の大規模改修工事においても、いろいろな人が関わりますが、マンションに限らず新築物件においてはさらに多くの人が関わっています。新築建物が出来るまでの企画段階から完成引渡しまでの流れと設計者、監理者の観点また立ち位置とは、何かについて述べます。

■工事の流れと設計、監理

 新築工事の場合、事業主(施主)がいて、資金を借入れた場合には銀行等金融機関が絡み、建物の設計者(設計事務所)、建築工事を施工するゼネコンなど建設業者、場合によっては近隣住民が関わってくるなど非常に多くの関係者が存在します。建築の流れとして、企画の段階において設計者はまず、「事業主が希望する通りの建物が建つ敷地なのか」を見極めなければなりません。住宅が建てられる用途地域か、容積率・建蔽率、道路幅などを検討した上で判断します。また、行政との関わりも出てきます。開発許可が必要か否か、農地であれば転用許可が必要となるのか、など建築行政以外の対応も生じます。こうしたことをクリアして初めて建築確認申請に移ることが出来ます。次に設計段階に入ります。地盤調査を行い、どういったコンセプトでいくのか、意匠設計において全体像を把握します。木造かRC造または鉄骨造でいくのか、設備のグレードはどうするか等を決めていきます。それによって構造、機械設備、給排水衛生設備、電気設備といった設計が行われます。場合によっては外構工事設計も入ってきます。設計者は事業主、行政と打ち合わせを繰り返して完成させた設計図書で工事業者に見積り依頼を行ないます。1社指定か見積合わせかは、建物の規模等により変わってきますのでケースバイケースです。業者が決まり工事段階になると、設計者は工事監理という立ち位置にかわります。限られたコスト・工程の中で事業主と工事業者の間に立ち、より良い建築物を造るために、工事が滞りなく進められるように仲介します。工事が完成すると役所の検査などの後、事業主に建物が引き渡されます。各検査合格証や保証書などが渡されます。検査済証は特に大事ですので大切に保管しておいてください。通常は、登記手続きが終わると支払がなされ新築工事は全て終了ということになります。完成後については、建物の寿命を延ばすためには、当然、定期的にメンテナンスを行うことが大事になります。

■設計事務所の役割

 最後に、設計者の役割は事業主の希望を、専門知識というフィルターを通して工事業者に伝えることにありますが、事業主が間違った選択・方針をとろうとしているときに、正しい方向に導くことも大事な役目だと考えています。

 

 

~次回開催予告~

■第158回スキルアップセミナー 2018年4月4日(水)午後3時から

 テーマ:「理事長解任に関する訴訟を検証する」

講 師:九鬼 正光(本会・正会員/管理運営事業部・)

<理事長解任は理事会で出来ると、最高裁が逆転判決。1審・2審と最高裁の判断を検証します。その他、マンションに関係する、最近の裁判事例を考えてみましょう。>

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集改センターの第44回 集改塾 報告

2018-03-16 12:13:07 | 集改塾

集改センターの第44回 集改塾 報告(出席11名)

この日(3月7日、水曜日、午後7時00分~8時30分)は、先月2月塾長(1級建築士)の講義に続き、同じく1級建築士で新築設計(企画・設計・監理)の実務に経験豊富な實本勝也氏に「新築工事のあれこれ設計・監理の観点」をテーマに講義をしていただきました。

 

< 塾生の声 Aさん >

新築の設計の仕事が、大変大勢の人との関わりであるというのが、何となくわかりました。とても一回では理解できないと思いましたが、すごく面白くお話を聞かせていただきました。

用途地域や容積率、建蔽率、日陰線、天空率など敷地の性格による建物の形の話や、構造を選ぶ際の基準がお金と安全、用途による柱の大きさや壁の有無だったりすること。その土地にどんな建物が建つかなんて、僕には全然想像できないところです。

脱線した姉歯さんの話からの構造の矛盾点も。コンクリートと鉄筋の比率が大事で、柱は大きければいいものでもない。冒頭の「あいつ何してくれてんねん!」は、今年の流行語大賞行けそうです。脱線といえば、高松伸さんのデザインの話はかわいそうなほど面白かったです。当時斬新な建築物も、あれだけ言われれば形無しですね。「デザインと無駄」は表裏一体なのだなと感じました。

個人的にIoTが建築に関わってることは流石に驚きました。関連技術の進歩に、建築が対応するのは大変なことなのですね。電気関連はインターネットの進歩がまさに光並みで、日進月歩の建築では追いつけそうもありません。というのを感じました。最後の検査済証の話では、改修の仕事にも大きく関わっていて、何が増築に当たるか?も触りだけわかったし、ちゃんと理解しなければいけないなと思いました。新築時に容積率いっぱいまで建てる話は、松山先生にもよく聞いていたのに、よくある外構工事(駐輪場の増設など)が容積率に関わる増築に当たることから、限界一杯で施行することができない。

お話聞いている中でやっとその意味に気づいてハッとしたり、そんな大事なこととは露知らず、強引にやってしまった管理組合さんは違法建築となるために、いざという時の売却にまで影響が出るとか、その責任はさて取れるのか? そして、そんな違法建築が実はゴロゴロあってあそこどうすんねん?とか。これからそんな物件の改修に当たるのかと思うと、今から戦々恐々としてます。

今回、いつもとはまた違う角度とタッチで話を聞くと、いろんな知らないことがあって、建築って大変面白いんだなと思いました。實本さん、貴重なお話をありがとうございます。また講師としてお話聞かせてください。

 

<塾生の声 Bさん>

 今回の新築工事の講義で企画段階についての内容は初めて知ることがほとんどで面白かったです。以前、大規模修繕工事の流れについて施工業者が決まるまでのスケジュールを知ったとき以上に知らない事だらけでした。企画・計画の段階で関わる人、企業が多く仕事量も膨大だなと感じました。用途地域の話は試験勉強で多少耳にしていましたが、建築面積、容積率、建蔽率、道路幅がどういった規制のなかで、どういう風に計算されて建てられているのかが見えて面白かったです。

新築では業種が多いことは今までの講義で聞いていましたが、その時の流行りや、新しい設備などがどんどん出てくる大変さがあると知りました。これから町中の新築工事の現場や、建物を注意深く見てみようと思います。監理者の観点として、施工管理できないレベルの施工業者と仕事をすると困るというお話があったように、新築、改修に限らず施工業者の技術力は必須で、施工業者は技術力を高めるように努力していかないといけないと改めて感じました。来期の集改塾でもいろんな講義を聴いて知識を増やしていこうと思います。

最後に自分が将来、家を購入することがあればいろいろ聴いてからにしようと思いました。

検査済証や銀行の金利の話のように知らないまま高額買い物をした人はたくさんいるんだなと思いました。

 

< 塾長の声 >

今回のテーマは、建物を設計するに当たり、計画予定地における企画設計・実施設計(意匠・構造・設備・積算・工事監理)など多義にわたる内容について、現役の実務者である實本先生(1級建築士)から、建築行為そのものは国の経済活動を支えるもっとも重要な基幹産業であり、住宅1軒の建築であってもそこに従事する(関わる)人々や産業また完成後に従事する(関わる)人々や産業が多くあることを気づかせてくれるお話でした。

また、企画設計においては、建築基準法(建ぺい率、容積率、用途・防火地域、接続道路幅、天空率など)を熟知したものが数時間~1日程度で建設可能な建築物を想定した企画設計図を作成しなければならないなどの話されたときは、たいへん驚いていた様子がうかがえました。普段の仕事では、新築というものにほとんど携わらない塾生ですが、この日の講義内容は、とても新鮮でありまた建築というものを身近に感じた日であったと思います。實本先生にはまたお越しいただき、実施設計におけるお話をしていただきければと思います。

以上

 

 

 

 

 

 

 

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第158回スキルアップセミナー 「理事長解任に関する訴訟を検証する。」

2018-03-15 21:12:21 | スキルアップセミナー

集改センターの恒例第158回スキルアップセミナー は

 

 「理事長解任に関する訴訟を検証する。」


 理事長解任は理事会で出来ると、最高裁が逆転判決。
 1審・2審と最高裁の判断を検証します。
 その他、マンションに関係する、最近の裁判事例を考えてみましょう。


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 開催日時:4月4日(水)午後3時~5時
 講 師: 九鬼 正光 氏(本会・正会員/弁護士)


 参 加 費:会員1000円/非会員2000円(講師料、会場費、資料代に充当します。)
 開催場所: 大阪建築会館(会議室)
 申 込 み :4月3日(火)迄に電話・FAX・メールでお申込みください。

 

 

 

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集改センターの第156回 スキルアップセミナー報告

2018-03-09 11:47:25 | スキルアップセミナー

 集改センターの第156回  スキルアップセミナー報告


 開催日:2018年(平成30年)2月7日(水)
 テーマ:「団地型と複合型の管理規約を検証する」
 講 師:枝 俊男(本会・正会員/管理運営事業部長・マンション管理士)

 <セミナー概要>
 ■はじめに
 マンション標準管理規約の「団地型」「複合型」には問題が多く、一元管理の「管理費会計」と棟別「修繕積立金会計」
 で様々な問題が発生しています。安易に作成された(と思われる)団地型標準管理規約と複合型標準管理規約。2つの管理規約について検証していきます。
 ■団地型標準管理規約
 団地型にはいろいろなタイプが考えられます。同一敷地に3つの区分所有建物が存在している場合。敷地は3つの区分所有建物が各々所有しているが、
 駐車場や通路を共有している場合、もしくは1棟の区分所有建物の1室を集会室として他の棟と共有している場合等があります。団地型標準管理規約においては、
 管理は団地管理組合という組織で行い、義務違反者に対する措置等の一部は棟別の総会で決議するとしています。管理費、駐車場使用料等の「管理費」
 は団地管理組合で一元管理し、「修繕積立金」については、団地修繕積立金と棟別の修繕積立金で区分経理し、
 各棟の修繕積立金の改定は棟総会では決議できないとされています。大規模修繕工事において各棟の負担配分等で、「高層棟」と「低層棟」
 が混在している団地形態の場合に問題が発生しているケースがみられます。
 ■複合型標準管理規約
 複合型標準管理規約は大規模な開発型マンションを前提とせず、いわゆる下駄ばきマンションといわれる低層階に店舗があり、
 上層階が住居になっているマンションを対象としている、としています。会計処理は全体管理費、住宅及び店舗一部管理費、
 全体修繕積立金、住宅及び店舗一部修繕積立金で区分経理し、一元管理となっています。大規模開発マンションを対象としていないのに、
 ここまでする必要があるのか、という感じをうけます。店舗・事務所の比率が少なく、一部共用部分がないような場合は、
 単棟型の管理規約でよいのではないか、と思っています。複合型では住宅部会、店舗部会という構成をとられている管理組合が多くみられますが、
 修繕工事を実施する場合に住宅・店舗それぞれの負担割合をどうするか、ということで紛糾するケースが多々あると聞いています。
 ■最後に
 「団地型」「複合型」のマンションにおいては、いろいろな形態を考慮し、強行規定に違反しない範囲で、標準管理規約にとらわれず、
 自分たちのマンションにあった管理規約を定めることが大事です。

 



 ~次回開催予告~
 ■第157回スキルアップセミナー 2018年3月7日(水)午後3時から
 テーマ:「新築工事のあれこれ設計、監理の観点」
 講 師:實本 勝也(本会・正会員/設計監理事業部・)
 <新築工事のあれこれ設計、監理の観点>
 マンションにかかわらず、新築建物が出来るまでにはいろいろな立場の人がかかわります。そこで設計者の観点、監理者の観点また立ち位置とは何か、
 自分の家を建てるとき設計者は本当に必要なのかをお話しします。

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第43回 集改塾 報告

2018-02-12 21:32:37 | 集改塾

第43回 集改塾の報告

この日(2月7日、水曜日、午後7時00分~8時30分)は、昨年12月塾長の「新築マンションの設計の考え方&図面の見方」の続きの講義を行いました。

 

< 塾生の声 >

★ 松山塾長、今回の講義ありがとうございました。今回も聞いていて、気付きとか刺激が多くありました。新築での設計や、そのディテールが及ぼす不具合は、以外と設計段階でもわかっていることも多く、それを見越した補強修正策も実施した上で、それでもまだ不具合は出るものと言うのが分かりました。その上でさらに、施工側の事由により無理な施工方法や施工自体のミスなどもあり、不具合が出る理由は多岐にわたるものなのだとわかりました。私たちは、そんな建築物の改修や修繕をしていくにあたっては、設計やディテールの及ぼす影響を理解しておいた方がいいとかそんなレベルではなく、もうこれからは必要な知識になっていると感じました。塾長の言う通り、書けなくても読んで理解できる所までは理解した上で、「こんな建て方をしているから、こんな不具合が出る。だからこんな改修や修繕が必要もしくは効果的」と、考えるに至るべきだと思いました。「ただ惰性で工事を行うのではあまりにもつまらないやり方」であるのは、塾長のおっしゃるとおりだと思います。こういった知識は、もっともっと突き詰めて考えていき、なぜその改修、修繕方法でいいのか?これが効果的だと言えるのか?と言う事を、建築の本質的なところからわかってくることによって、改修や修善の意味もわかるし、自信をもってサービスを提供できるようになれると思います。もっとたくさん覚えることがあってほんとに大変だと思いますが、近い将来に本当のプロになれるように勉強を続けます。こういった話を定期的に聞くことや、自分たちで話し合ったりすることは、私の中で重要な部分です。モチベーションを上げたり、持ち直したり、今の自分を見つめ直したり。こういった講義はいつも楽しみにしていますので、また内容の濃い講義をお聞かせください。宜しくお願いいたします。

 

★ 今回のテーマは「新築の設計」ということで改修工事をしている私には理解するのが難しいテーマかと思っていました。講義を聴いていると物凄くわかりやすく、改修工事業者が理解しておくべき内容だと強く感じました。打継の目地の高さは逆勾配にして浸水を防ぐよう計画されていることなど初めて知ることが多く物凄く面白かったです。誘発目地や開口部のコーナーや隅角部のようなクッラクが発生しやすい箇所に対しては、計画上はそれを防ぐよう補強筋など理に適った計画がされているけれど、実際に新築の現場では設計者の計画通りの施工ができていないと理解できました。そういった部分を知ることは改修工事をする際に物凄く役に立つ知識だと思いました。今回と同じ内容の講義を新築の設計のみをしている人から聞いていると、そこまで理解できていなかったと思います。松山塾長のように新築の設計と改修工事の設計の両方の経験者のから聴いた講義だったので改修工事業者の私でも理解しやすく良い知識が得られたと感じました。今回の内容は代理人、営業に関係なく出来るだけ多くの社員に聞いてほしいと思いました。また、新築業者の代理人に設計者の計画を実現しないと改修工事の時に苦労する部分があると知ってほしい内容だと思いました。

 

 

< 塾長の声 >

塾生(営業マン、現場代理人)たちは日頃、マンションの修繕&改修の工事に従事していて経験を積みながら仕事(知識&技術)を覚えるものですが、私は、常日頃それだけで本当人いいのだろうかと疑問を持っています。

そこで集改塾の場でマンションを設計&建設することの基礎知識だけでもお教えることが出来ればと、昨年12月には、竣工図書にあるそれぞれの図面(図面リスト、特記仕様書、仕上表、平・立・断面図、矩計図、平面詳細図、展開図、建具表などの主に意匠図)をみてどこが重要なポイントを講義しました。

そして2回目となるこの日は、私が初めてマンション設計にかかわったときの専門書を題材にして、「躯体のひび割れ計画方針」における基本となる設計の考え方(配筋と補強、誘発目地・収縮目地、シール、屋上防水パラペットの納まりなど)を紹介し改修工事の際に注意すべき点を伝えて1時間半が終了しました。「公団住宅標準詳細設計図集」の納まりについても紹介するつもりでしたが、時間が足らずまたの機会に講義したいと思っています。

講義終了後、今年の1級施工管理技士の合格者3名(ダイワテック2名、カシワバラ・コーポレーション1名)に、心ばかりのお祝いをしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ユニハイム夕陽ヶ丘 大規模修繕工事の引き渡しのご報告

2017-12-23 17:55:55 | 事業案内&報告

集改センターの設計監理、大和技研(株)の工事によるユニハイム夕陽ヶ丘大規模修繕工事の竣工引渡しを12月22日に終えました。

このマンションとのお付き合いは、2016年(平成28年)9月の区分所有者からの雨漏りの電話相談でした。私のアドバイスで雨漏り調査を行い、それまで管理会社では分からなかった漏水箇所と原因を特定したことがきっかけで大規模修繕工事のコンサルタントとして携わってきました。

この夜の竣工引渡しでは、3名の女性理事(理事長・理事全員女性、この日はお仕事で欠席2名)と和やかな雰囲気の中、手作りのアップルパイと紅茶をいただきながら、工事の4ヶ月間について談笑し最後に記念撮影をして散会しました。

 

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集改センターの第155回 スキルアップセミナーのご報告

2017-12-22 11:17:58 | スキルアップセミナー

第155回 スキルアップセミナー報告

開催日:2017年(平成29年)12月6日(水)

テーマ:「民泊新法とマンション」

講 師:田島 政幸(本会・正会員/管理運営事業部・マンション管理士)

 

<セミナー概要>

■はじめに

 2017年6月9日に成立した住宅宿泊事業法が2018年6月15日から施行されます。違法民泊などの問題は、民泊新法の施行によってどうなっていくのか、管理組合として民泊にどう対応すればいいのか、について勉強していきます。

■民泊とは

 民泊という言葉に定まった定義はないようですが、一般的には「住宅(戸建、共同住宅等)の全部または一部を活用して宿泊サービスを提供すること」と言われているようです。すでに大都市圏等を対象とした国家戦略特別区域法に則った「特区民泊」が実施されていますが、あらたに住宅宿泊事業法、いわゆる「民泊新法」による民泊がはじまることになります。どちらの法律による民泊においても行政への届出、認定、許可等の手続きが必要となります。「民泊新法」による民泊は「特区民泊」に比べれば年間営業日数が180日以内とされているため許可の要件が緩くなると言われています。一方、住宅宿泊管理業者・仲介業者というセクションを設けることで違法民泊の摘発などで行政が管理しやすくなると思われます。

■管理組合の対応

 「民泊新法」の施行は平成30年の6月15日ですが、民泊実施の届出・登録の受付は3月15日から行われます。「特区民泊」の旗振り役の内閣府の考え方は、「専ら住宅として使用するものとし、他の用途に供してはならない。」との規定だけでは原則、「特区民泊」に係る特定認定の対象となるというものです。「民泊新法」においても同様の判断だと思われます。行政によっては条例等の制定で多少変わるかもしれませんが、管理組合が民泊への対応を積極的に判断し、規約等に明記しておくことが大切です。民泊禁止と決めていても何もしなければ民泊の営業開始という事態を招く恐れがあります。民泊禁止の方針であれば、3月15日までに少なくとも理事会等で禁止の方針を決定し、掲示、回覧等の方法で住民に周知することが重要です。そして速やかに規約等の改正作業を行ってください。

■最後に

 民泊を禁止するかどうかは各管理組合の事情によって変わってくると思います。多くのマンションでは禁止の方向だと思いますが、投資型マンションや外部居住者が多い、または空室が多いといったマンションでは、民泊賛成というところもあると思います。管理組合としては現在の状況、今後の展望を区分所有者によく説明し、総会等で意見の集約を図り、民泊への対応を明確にする必要があります。

 

~次回開催予告~

■第155回スキルアップセミナー 2018年2月7日(水)午後3時から

 テーマ:「団地型と複合型の管理規約を検証する」

講 師:枝 俊男(本会・正会員/管理運営事業部長・マンション管理士)

 

<標準管理規約の「団地型」「複合型」には問題が多い。一元管理の「管理費会計」と棟別「修繕積立金会計で様々な問題が発生している。大規模修繕でも問題が発生しています。安易に作成されたと思われる管理規約について検証していきます。>

 

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集改センターの第42回 集改塾 報告

2017-12-11 22:02:54 | 集改塾

第42回 集改センターの集改塾 報告(出席11名)

 

この日(12月6日、水曜日、午後7時00分~8時30分)は、久保塾生の体験談(現場における石綿対策)と塾長の「新築マンションの設計の考え方&図面の見方」について、二人の講義を行いました。

 

< 塾長の声 >

この日は、久保塾生(建装工業)による久しぶりの現場体験談を話していただきました。

この日の体験談のテーマとなる規制、「建築物の解体などの作業に係る石綿(アスベスト)飛散防止規制」が平成26年6月1日に施工されています。しかし私たち改修工事に携わるコンサルタントや改修工事業者の関係者がこの規制に関心と知識を持っていたかと云われると正直なところあまりなかった(知らなかった)ように思います。そして私もその一人でした。

この規制にかかわる立入り検査をある日、前触れもなく大阪府職員(環境省)が突然現場事務所に訪れたことから始まり、適切に対処対応することによって発注者(管理組合)、近隣にもご迷惑を掛けず無事処理できた話でした。

出席塾生たちも「そんなことがあるのか」「知らなかった」「あるのは知っていたが」などの感想と今後自分自身や会社にも影響する内容であると感じていた様子でした。

今回のような塾生の体験談は、発表者の失敗や成功の話でもあり、外部に発表しづらいものが多い中、久保塾生には、大変貴重なお話をしていただきありがとうございました。また建装工業㈱様の寛容な情報提供に深く感謝しております。あらためてお礼申し上げます。

以上

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