なあむ

やどかり和尚の考えたこと

サンデーサンライズ480 お盆を終えて

2024年08月18日 05時00分00秒 | サンデーサンライズ

三ちゃんのサンデーサンライズ。第480回。令和6年8月18日、日曜日。

 

オリンピックが終わって寝不足も徐々に回復しつつ、お盆が終わって疲れがたまっています。

今年も地元の親父たちがお墓のお供え用に蓮の葉を準備してくれました。可憐とは程遠い「立小路花蓮の会」の武骨な男たちですが、気持ちはかわいいところがあるのです。

今年の夏も暑かったですね。ただ暑いだけでなく湿度も高かったと思います。

カラッとした暑さならまだしも蒸し暑いのは不快感が増し体力が奪われる気がします。

寝ている部屋にエアコンはないのですが、網戸の窓と扇風機で過ごしました。

何故か今年は蚊がいなかったですね。蚊取りもなく寝ていても刺されませんでした。

アブはいました。虫よけのオニヤンマを帽子に付けて散歩してアブに噛まれました。

 

戸沢村蔵岡の長林寺さんでは14日、お盆供養を例年通りに行い併せて地域の人に元気になってもらおうと「祈望のつどい」を開催しました。

先祖供養と復興祈願の法要の後、六華亭遊花師匠の落語、田村優子さんの篠笛と歌、瀧田一晃さんのマリンバの演奏という内容でした。

この企画の相談の際、遊花師匠に電話すると二つ返事で快諾いただきました。そのことをこのブログに書いたところ読んでくれた田村さんが「私も演奏したい」と申し出てくれました。

それぞれ宮城県名取市からと新潟県関川村からのボランティア出講です。

お二人とも震災と水害を経験されており、他人事だと思えなかったとのこと

「今まで我慢していたけれど、ようやく泣けた」という方もあったようで、笑いと涙のつどいとなったようです。

笑いは涙を誘い、涙は笑いにつながります。

アルフォンス・デーケン先生は「にもかかわらず笑う」とユーモアの大切さを説かれましたが、どんな時にも笑いは必要です。

おかしいから笑うだけでなく、笑うことで元気になることもあるのです。

私は会場に行けませんでしたが、いいつどいになりました。

あの泥だらけの本堂を半月余りでこのつどいができるようになるまできれいにしてくれた青年僧侶はじめボランティアの方々の献身的な努力のお陰だと、心から敬意を表します。

度重なる水害に見舞われ、この土地を離れざるを得ない決断をされた方もいるようです。

どこに移転しても、この長林寺さんが心の帰り着く場所として地域の人々をつなぎとめてくれることを切に願います。

 

うれしいことがありました。

15日の朝5時20分頃、本堂玄関のセンサーが鳴りました。

こんなに早くお参りだろうかと行ってみると、「坐禅できるんですかと」親子連れ。

近所の実家に里帰りしている家族5人でした。

「毎朝坐禅していると聞いて来てみました」とのこと。

簡単に坐り方を指導して一緒に坐りました。

次の日も3人でやってきました。

特に坐禅を広報はしておらず、「坐禅 毎朝5時半から」という小さな木札を鴨居に張り付けてあるだけですが、それを檀家が見ていてくれたということがうれしかった。

「坐禅会」と銘打つとイベントになってしまい何人来たとか内容がどうだとかに気がとられてしまうので、坐りたいと思う人が来ればいいし、正直独りで坐っている方が気が楽だと思っています。

それでも来てくれる人が現れたのはうれしいことではありました。

高校野球の県勢チームも敗れたので、後は静かに秋を待ちたいと思います。

虫の音が聞こえます。

 

今週の一言

『今』の連続の、時は流れて行く」

 

今週はここまで。また来週お立ち寄りください。