なあむ

やどかり和尚の考えたこと

サンサンラジオ248 仏教は役に立つのか

2020年02月02日 05時00分00秒 | サンサンラジオ
三ちゃんのサンデーサンサンラジオ、第248回。

2月2日、日曜日。

まずは報道部から1週間の動きをまとめて。
27日上京。シャンティの打ち合わせ。28日曹洞宗宗務庁と大本山總持寺へシャンティ年頭のあいさつに。
30日向町地区「いきいき大学」講演。
31日再び上京青松寺さん訪問。
1日最上町ハッピーサポーター推進協議会主催、第5回お母さんのためのなんでも講座「お寺カフェ㏌松林寺」開催。住職の話と開運ブレスレット作りとお茶会。
そのような1週間でした。

おはようございます。
2月に入り、番組の内容を一部リニューアルしました。
同じことを変わらずに継続することも大事だと思っていますが、やってる方が飽きたりしますので少しは変化があってもいいかなと。
ということで、これからもお訪ねいただけたら嬉しいです。

新型コロナウイルスが大変ですね。
原発事故の後もそうでしたが、正体が見えないものは不安になります。
感染力が強いとか致死率は低いとか、安全なのか危険なのかよく分からないからこそ怖気づいてしまいます。
人ごみの東京では気をつけなければと思いマスク着用で行ったのですが、東京人全員がマスクしていると思いきや、割合としては4割ぐらいでしょうか。
意外と少ないと思いました。
見た感じ、東京人よりも地方から来た人の方がマスクを着用している感じでした。
マスクをするのは田舎者という印象があって強がっているのでしょうか。
中国からの人らしい方々はしっかりマスクしてました。何となく肩身の狭い様子にも見えました。電車の中で大きな声で話するようなこともありませんでした。
バッシングのようなことがなければいいなと思います。
日本の中より中国国内でのバッシングがひどい様子がネットで流れていました。武漢から来た人の家のドアに板を打ち付けたり。
中国の人は性格的に過激な人が多いのかと思いますが、しかし日本でも原発事故後の福島の人々に「帰れ!」と落書きしたり叫んだりしていたことを思い出します。何の根拠もなかったのに。
不明なことは不安をあおり、パニックを引き起こす引き金になったりします。
新薬の開発も進んでいるようです。早く鎮静化されることを祈ります。

地球が気候変動ではなく気候危機と呼ばれるようになり、異常な暖冬や、オーストラリアの山火事、豪雨洪水などなど。
それに足並みをそろえるかのように自分の国の利益ばかりを主張してグローバル社会に逆行するような国のトップが林立したり、国の内外において政治も危機を迎えているような情勢です。人々の不満が限界を超え暴発、戦争を引き起こす危機も感じます。
人間の歴史の中でこれまで何度も痛い目を見てきたはずなのに、今がよければ歴史から学ぼうとせず、さらに大きな痛手を被らなければ目を覚ますことができない、気づくことができないのでしょうか人間は。
こんな時仏教はどんな役割を果たせるのでしょうか。
ローマ法王が核兵器廃絶を叫んでくれて、クリスチャンでもない日本人があこがれと尊敬の眼差しで見つめる。
では仏教者は。
仏教は社会の問題には口を挟まず、世間から離れたところで静観、いわば深山幽谷で自己究明に努める。それだけなのでしょうか。
それも一つの姿だとは思いますが、果たしてそれでいいのか。
最近全日本仏教会が死刑制度に反対を表明しました。久しぶりに仏教者の発言、提言が見られたと思います。以前には脱原発の声明も出しました。
社会の危機は人間の危機であり、苦しみの元です。だとするならば、仏教の役割はあるはずです。
仏教には深い洞察と智慧によって人々を導く教えがあります。今こそ、いやいつでも、仏教者はその智慧を社会に発信していかなければなりません。
この番組でも、もう少し仏教の教えを伝えていかなければならないと改めて思いました。
ということで、来週から少し考えてみましょう。

今週はここまで。また来週お立ち寄りください。