わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

My Town

2016-12-12 | アメリカのニュース
 ちょっと奥様、聞いてくださいな!

 今日ね、3時頃に所用あって、ご近所のケーブル会社のオフィスに行ったんですよ。ちょうど老人会の会合が終わったとこなんか、この辺が高齢者の活動時間なんだか、単に偶然何だか知りませんが、いつもは空いてるのに、ケーブル代を払いに来たじっさま、ばっさまが数人いたんですよ。ケーブル代の支払は、別に郵送でも、毎月児童銀行支払でも良いんですが、じじばば様方は、直接、払いに来るもんらしいです。

 その後ろに並んで順番を待ってたら、そこへまた、もう一人じっさまが来たのですが、例のトランプ野球帽(右)をかぶってたんですわ。そしたら、前にいたばっさま達が喜んじゃって、トランプ談義に花が咲き出しまして、じっさまは得意気にジャケット脱いでトランプ-ペンス支持のTシャツ見せるわ、帽子も脱いで「中国製やメキシコ製じゃなくて、アメリカ製ですぞ」と見せるわ、ばっさま達は大喜びだわ、わたくし、大いに脱力しましたことよ。

 アメリカの雇用を守らねばならん(Yeah!)、仕事が国外に流出しているのは許せん(Yeah!)、アメリカから富がどんどん奪われている(Yeah!)、トランプならやってくれる(Yeah!)で、盛り上がる、盛り上がる。その一方で盛り下がって地面にのめり込みそうな気がしていた私でしたわ。アメリカがGreatなら、帽子作る仕事が国内で増えるよか、国民全体の教育レベルを底上げして、中流層を増やし、先端技術とか、ITとか、高度で生産性が高く、時間比労働量的に経済効果の高い仕事を増えたほうが良いんじゃね?と、思うんですが、そういう発想は皆無なのでございましょうね。そして、そういうところに住んでるんですわ、わたくし。ちょっぴり現実に直面して、泣けてしまいましたわ…