わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

地震じゃないのに揺れるアメリカ

2013-04-18 | 時の話題
 本当になんという週だったのでしょう!衝撃的だったボストン・マラソンでの爆破事件に続き、ケネディー図書館での爆発事件、マサチューセッツ工科大学構内での学校警察官の射殺と、温厚な古都のイメージが強いボストンで、きな臭い事件が連発。素早い対応で容疑者は、一人は射殺、もう一人も確保されましたが、背後関係や動機が曖昧すぎて多くの謎を残しています。そしてボストンの事件の影に隠れるように、本来以下の扱いになっていますが、テキサスでの肥料工場爆発!そして、大統領や上院議員にサリンを送りつける事件もあり… アメリカが大きく揺さぶられた週でした。毎朝、新聞の一面を見るのが鬱だったり(と、言いつつ見るんですが)。その分、北朝鮮の無慈悲な攻撃宣言が、無慈悲に無視されていましたねw

 今回のボストン・マラソン爆破事件を含め、不特定多数をターゲットとしたテロや無差別攻撃は、これほどの卑劣行為は他に思いつかないほどに許し難い行為だと思います。今回の爆破事件で犠牲者となった方々…お父さんのゴールを見に来た8歳の男の子、中国からの留学生、そしてまだ若い学生の女の子と、その周りの方々の無念たるや、私の想像を超えるものでしょう。そして、多くの怪我人、特にうち13人は切断や障害の麻痺に苦しむ程の重症だそう。たまたま、その時、その場にいただけで、なんだって、こんな目に遭わねばならないの?

 ですが同時に、違和感が拭えないのも事実です。同じ日、全米で銃に撃たれて亡くなったのは何人だろう?事件翌日の新聞の海外欄に出ていた、中東での爆発テロ事件の死者23人を伝える記事の小ささは何故だろう?外国での出来事だから?でも、もし同じ規模の爆破事件が欧州主要先進国で起きていたら、どんな扱いになっていただろう?あの辺じゃ日常茶飯事だから大したニュースじゃない?そして、もっと多くの死傷者を出しているテキサスの肥料工場爆発事件の、この取扱の小ささは一体なに?納得いかない… ボストンの一件だけを大きく取り立てて、愛国心を煽っているような嫌な予感がします。しかも、容疑者がモスリムとは、またアメリカ国内で、モスリム教徒迫害が起こらないか、心配している人は多いでしょう。嫌だなぁ…



死傷者数からしてもテキサスのほうが一大事だと思うんだけど