わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

その後のリチャード三世

2013-03-26 | 時の話題
 リチャード3世の最新報。昨年、駐車場から発掘された遺骨が、DNA鑑定の結果、確かにリチャード3世のものと確認され、レスター大聖堂に埋葬の許可を得ていたのですが… ここで物言がかかった!リチャード3世の子孫15人が、遺骨はレスターでなく、リチャード3世縁の地、ヨークに埋葬されるべきだとして、法的な異議申し立てを行うことを、英司法省とレスター大学に文書で伝えたのだそうです。

 過去ログの、リチャード三世の遺骨にまつわる記事は、ここここです。

 この子孫らは、遺骨の埋葬について司法省から相談がなかったことが欧州人権条約に違反すると主張してるんだって。いきなり現代法を持ってきますかって気もするんですが… DNA鑑定には、カナダから、英国の本家とはほとんど無関係な男性を引っ張ってこなきゃなんなかったのに、とも思いますが、折角なら縁ある地に埋葬したいという子孫の気持ちも解らないではなく、でも、調査の末に場所を確定し、掘り返したのはレスター大学なんだから、地元に置いておきたいという大学側の気持ちも分かる。だいたい、レスター大学のチームが掘り返すまで、ずーっと600年間、ここに埋まってたんだし!この子孫の人達って、レスター大学の事前調査と発掘作業に何等かの貢献したのかなぁ?ともあれ、当のリチャード三世は、長年、駐車場の下で踏まれ続ける罰ゲームから開放されて、ほっと一息かしら?


リチャード3世の変遷



リチャード三世サーガは続く