シノワレコード

女性Vo60sサイケガレージ的Indiepopバンド"シノワ/shinowa"のGtヒラタによる色々レビュー&世間の話題

レア・グルーヴ厨房と Baby Huey

2009年03月12日 | ソウル・ファンク
楽しみにしてた レア・グルーヴ ディスク・ガイド が出ました。
http://www.rittor-music.co.jp/hp/books/guide/08317102.html

知人にこのへんが好きな人がいなかったので、あまり系統立ったり、組織的にレコードを買ったりしてなかったので、
これでようやくなんとなく全体が見えてくる気がして嬉しい。
このあたりをクラブ的に、ネタ的に聴いてこなかったリスナーにとっては同じ気持ちではないでしょうか。
レコ屋の2000円以下の再発LPばっかりを「定番!」とか「最高!」とかのレコ屋のキャプションをあてに適当に買ってた、自分みたいに。
で、この本ではいろいろと紹介されてて、やはり知らないのばっかり。
昔、ソフトロックのガイド本を初めて読んだあの感じになって、また聴欲が完全に中学生に戻った。

今回は特に殿堂入りなのが100枚、そのあとに760枚収録されてて、それぞれに完全にABC順に紹介されてる。
この方法は個人的に非常にいいと思うが、やはり最初のABCあたりのレコードは肉体的な問題からも(笑)やはり熟読してしまう。

そのいわゆる「B」の項にに紹介されてた Baby Huey の The Baby Huey Story The Living Legend は、昨年から愛聴してる一枚。
サザンソウルとノーザンソウルといわゆるフリーソウルとグルーヴィーなロックとサイケとジミヘンとJBと・・・
それらが高いポイントで融合・昇華された、非常に奇跡的な唯一無二な楽曲群と演奏とうたは本当にクセになります。
カーティスのプロデュースということでも有名。
そして、適度にインスト曲があるのもなんかアルバムとしてクオリティを高めてる感じ。

昔からインパクトのあるジャケはどうしても印象に残っていたが、いざようやく聴けてこんなに素晴らしいとは思わなかった。
ただ、これが遺作なのがやはり無念なとこだ。


ちなみに、California Dreamin' のカバーがあるんですが、
イントロでこれは絶対に " This is a man's world " とシャウトするだろうと、だれもが身構えるはず(笑)
意外な展開にかなりスかされます。

このアルバムがレア・グルーヴとカテゴライズされると、ちょっと矮小化的な印象も持つが、
一方で実はレア・グルーヴとしか表現できないような・・というな、んとも言えないやはり希有な一枚。
でも、このアルバムからは後期のニューエスト・モデルが連想されて、ニューエスト・モデルも今更ながらまた希有なバンドだったなと、再確認したりもした。


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