シノワレコード

女性Vo60sサイケガレージ的Indiepopバンド"シノワ/shinowa"のGtヒラタによる色々レビュー&世間の話題

地球サイケ界の重鎮

2008年12月27日 | 米サイケ・ガレージ
ああ、年末ですね・・・。

去年のいまごろ、突然猛烈にハマってしまった Spirit " I Got A Line on You " のちょっと生々しいカラー映像があった。

この映像をアップしてるクリアライト1967さん、たぶんサイケ業界の人なんだろうな(笑)。
まさにマストチャンネル登録で、アップを楽しみにしてるんです。地球サイケ界のもはや中心人物といっても過言ではありません。
もしかして、あの Clear Light のメンバー?


それにしてもスピリットはやっぱ唯一無二なバンドだなーと思う。

カック

2008年11月21日 | 米サイケ・ガレージ
昨日は防府印度洋にライブに行く(佐々木匡士、ムンズ、ドラびでお、巨人ゆえにデカイ、オシリペンペンズ)。
超豪華なイベントで本当に素晴らしいライブだった。ああ、もうしばらくプレイヤーから離れてる身としては早くライブをしたい気持ちで一杯になった。
ちなみに、この日LSDマーチM氏と突如再会。
偶然この日彼のことを考えていた瞬間があってそのタイムリーさにびっくり。
なんとも嬉しい一日となりました。

さて、シノワの過去映像をまた少しアップしたんですが、その途中に久々にサイケな映像でも探してみようと思ったら
なんと KAK のプロモがあってびっくり。


オリジナルは EPIC からのリリースだから、こういうのもあるのかもしれないけど、それにしてもこれをアップした人すごい。

それにしてもずっと「カック」って発音してたんですが、それでいいんでしょうか?
19歳のころのサイケの先生がそういわれてたんです。

おばあちゃんやおじいちゃんたち。

2008年06月11日 | 米サイケ・ガレージ
動画のサーチエンジンをいろいろ試してみたんですが、ここが一番いいみたいです。
http://www.fooooo.com/

今年から地域の福祉委員の役がまわってきた。月に1回、お一人住まいのおばあちゃんのところに弁当を届けに行く仕事がある。
本日、夕方から雨が降ってきたにも関わらずお届けに行って、おばあちゃんが「雨なのに大変ねーぇ」と言われたので「結構雨男なんです」というと、予想外にものすごくおばあちゃんがウけてしまって(笑)非常にホットなひとときとなった。


こちらは、去年の Strawberry Alarm Clock のライブらしい。みなさん結構なお年になられている。
初めてこの影像見たとき、なんかスーパーのインストアの余興みたいで、さらに異様に客が少ないなーと思ったが、
実はmalibu-inn というレストランライブハウスみたいなとこらしい。
9分ある影像もしばらくするとお客さんも増えてくるから安心です。
ちなみにもう消えてる?かもしれないけど 現行 Sit With The Guru の影像もあってちょっと感激した(自分は保存済)。

できることなら、SACのみなさまに弁当をお届けして、そして雨男と笑われたい。
なお、影像に出てくるおばあちゃんが来てるストロベリー アラーム クロック のTシャツ、最近ebayで買ったので(新品で安かった)今年のサマーアイテムとなった。

今年初の萌えロック

2008年01月04日 | 米サイケ・ガレージ
昨日朝より妻の実家に帰省。新大阪駅には妻の姉家族が迎えに来てくれた。
新大阪駅構内で昼食後、車で移動しなんばのヤマダ電機となんばパークスに寄ってそして実家に、という段取りだった。
しかし、移動中に急な仕事の連絡が入り、残念にもその日のうちにとんぼ返りせざるを得なくなった。

とりあえずなんばのヤマダ電機に到着し、早くもへたってきたiPodのシリコンケースを買い替え。
次いでなんばパークスで姉家族と適当に店を回り、その後一行は車で実家へ自分はそのまま帰宅の途へ向かう。
自宅から歩いて10分のとこにヤマダ電機があるのに、これでは新幹線に乗ってなんばのヤマダ電機に行ったも同然だなあ・・・という感じだった。

なんばのヤマダには大阪駅行きのシャトルバスがあるということでせっかくだからこれに乗ることにし、iPodにぶち込んできた2日のブログ中のDISKBOXのセールで480円と安かったので購入した Spirit のベストCDをなんとなく聴いてみた。
いやーァァァ、、これは眼からウロコ。ギターの音、出てくるフレーズ、そして楽曲にアンサンブル、すべてが超ド級のストライク。
聴きながら笑いがとまらない。
ということで、大阪駅に着いて急遽予定。茶屋町のタワレコに急ぎ、Spirit のCDを数枚緊急購入。
フォークとジャズとややメランコリックな感じをサイケで串刺し。そしてフロントのトーンを落としてサスティンを効かせたファズの音(ストロベリーアラームクロックよりいい音してるかもしれない)。ちょっとこのバンドは自分自身の理想型の一つです。

Spirit は十代のころに中古でレコード買って聴いた記憶があるのだが、そんなに音は印象になくて印象に残ったのはジャケットのスキンヘッドのメンバーだけだった(そういう人は多いと思う)。探せばレコードはどっかにあるはずだ。
それ以降忘れていたのだが、当時はこの良さが分からなかったんだろう。きっと。
新春早々、今年は Spirit を全力で追うことに決定となった、そんな日となってしまいますた。

harumi

2007年08月11日 | 米サイケ・ガレージ
harumiさんの再発がされていました!!
いつかは再発されるだろうと思っていましたが、結構な時間がかかってしまいました。
たとえば、アマゾンで「harumi」と検索すると、栗原はるみの下に引っ掛かります。
その他、検索では各レコード屋で相当数が引っ掛かり、もう店頭や再発業界ではお馴染みなんでしょうが・・・

10年前ころ、中古レコ屋のサイケコーナーにはこのharumiのレコードがよく並んでいて、結構な値(たとえば6800円)がしていた。ジャケットは日本人ぽいし、レーベルはverveだし、なんとプロデューサーはTOM WILSONだし(ベルベッツのプロデューサー)中古屋ではよく知られたレコードだったと思うけど、少々高いし、一般的には買って聴くまでにはいたらないレコードという感じだっただろう。
だけど、やっぱり当時どうしても聴きたかったので意を決して買ってみた。そしたら、当時としては仰天の内容だった。
かなり大雑把にいうと、ベルベッツのシスターレイとか、マーダーミステリーみたいなフリーキーな長い曲に、日本語でharumiの家族の会話が流れるというものだ。これは当時相当ヤバイと思いました。

で、これを聴いたレポを当時、シノワの盟友ブランのHP遁生レコードにアップしたんです。時は1998年。なんと約10年前!
当時としては唯一無二の詳細なレポだと自負していたモノです。
http://www.tonreco.com/tre/4.htm

そうか・・・・再発CD化までに10年もかかったんだなあ・・・と感無量な思いになりました。

で、こちらのレポを当時のせた時、敬愛するフリーボの石垣さんからコメントをいただいたり、
なんと!harumiさん本人からメールが来たことがあったんです!!!!!!!
これは当時、相当ビビリました。もう感激で。。。。
英文のメールで「ネットで紹介してくれて嬉しいけど、日本語だからよくわからなくて残念・・・」みたいな内容でした。
だけど、当時はかなりの激務とうっかりの失念でメールを返信できなかったのが今だに悔いが残ってます。
あーあ。一生の後悔だわ。

ありえん!

2007年07月03日 | 米サイケ・ガレージ
意を決して新環境を構築!
うちのPCライフがありえないくらいに良くなりました!
自分自身の意思で機種を選んで購入したのは二回目。あとは家族のをずっと借りてやってたんです。

前機種からは単純計算で、なんとハードディスクが20倍、メモリーは16倍に! スゲー!
超快適ですべてがサクサク動いてて、今まではいったい何だったんだろうかという感じになる。
ちなみにうちの家族は初代ボンダイ以降のマカーです。

というわけで、youtubeもテレビみたいに動くので、嬉しくなって久々にいろいろ見てたら
strawberry alarm clock の "Tomorrow" のリアルタイムのテレビライブの映像を発見!
それもモノホンのライブ! ありえんような映像です。
さすがにこれは必聴必即ダウンロード永久保存版一生のお宝映像でしょう。

「ストロベリーアラームクロックの当時のライブを観たい!」という不可能だった夢がおかげで現実になった!
この今までコンピューター業界に関わってこられたすべての人に感謝したい気持ちで一杯です。

ちなみにこっちは最近のご本人たち
こんなんまで観れて、また感慨深いものです。
シノワを一応お認めくださった江戸キングさんのギターも相変わらず最高にイカしていらっしゃる!

年頭の所感

2007年01月01日 | 米サイケ・ガレージ
2007年を迎え、今年はサマー・オブ・ラブとウルトラセブンの40周年だから、そういう記念モノが出ればいいなあと思う。
昨年はスモールフェイシズ1st、ミュージックマシーン1stの40周年記念盤も出たし。
そういや、Deepのリリースラッシュだったのもそうだったのだろうし。
今年はサイケ再発に期待大!

なお、今年の我が家のカレンダーは京阪カレンダーだ。
自分は京阪の墨染の生まれで、小さいころから京阪が大好きだった。
幼少のころは、京都の終点は三条まで。まだ地上駅のころだ。
あの電車は逆方面にはどこまで行くんだろう?淀屋橋ってどんな橋なんだろう?と思っていたものだ。

また19歳から京都に住むようになって、また京阪沿線が生活ベースになった。
シノワも結成時は京阪沿線が拠点で、結成から1年間は香里園のN'sスタジオを基本に利用していた。
後に心斎橋のスタジオパズルが練習の拠点になるのだけど、この練習も、そしてライブの行きも帰りも、結局は京阪。
車中でいろいろと曲を考えたりしたし、読書にも最適な環境。
また、よくウォークマンの音量が大きいと車掌さんにも怒られたものだ。

今生きている環境で一番落ち着く場所は、やっぱり京阪の車両の中だ。
落ち着くということが、やはりクリエイティブな気持ちに繋がることを特に最近実感している。
こんな一年を送りたいなあと、そういう気持ちを込めて新年のカレンダーをめくりました。

2006年シノレコ再発アワード ~コアラのマーチ(いきなり大賞発表!)

2006年12月31日 | 米サイケ・ガレージ
今年は特に秋口から本当に多忙を極め、気が付いたら大晦日の2007年まであと1時間を切ったという時分である。
メールもすべきことも膨大に貯まったまんまなのだが、今日の午後がんばって年賀状を書いて、さっき出して来た。
正月気分ゼロ・・・のはずだったが、さっき見た紅白歌合戦の藤あや子の曲がベースラインなどがライドの曲っぽかった(笑)ので、ちょっとだけテンションもあがって、急性アル中の如く一気に正月気分が高まってきた。

となると、すっかり忘れそうだった毎年の伝統行事(といっても2回目)のシノレコ再発アワード(昨年の大賞はアーニー)の大賞を、いきなり発表しないといけなくなりました。


実は、10月2日付けの記事に紹介した、Bob Lind の "Since There Were Circles" でほぼ決定のつもりで考えていたのだけど、年末になり最後に大どんでん返しが!!!

それは、コアラ。
コアラとは、そう。コアラのマーチのコアラである。

この The Koala というバンドは、ジャケはサイケのレコードガイドなどで見たことがあったのだけど、これも先日ブログに書いた、FALLOUTから再発されてたのだ。
レコ屋で試聴して、秒殺されました。

69年リリースのこのアルバムからは、チョコレートウォッチバンドや、ZOOなどの、江戸昆布もの(ここを参照)。それの基本でもあるストーンズフィーリング。またはリッターなどのサイケガレパン。そういうのを連想させられます。
サイケのバイブル本 "Fuzz and acidflowers" の最新版には、「Autosalvageや、Druids of Stonehengeを連想させる」とあり、なるほど、確かに曲調もメランコリックなところが随所にあり、この両バンドに確かに似ている。
そして、ギター二人のソロの絡みが非常に良くて、まさにギター主導型のロックの幕開けを感じさせるかのようだ。
カリカリのカッティングもあり、ボソボソした音ももあるかと思えば、ハイエナジーなファズも炸裂している。
またよくあるベタなブルース・R&Bフィーリングむき出しガレージではなく、楽曲が非常にポップかつメランコリックで(R&B流れのポップソングベースとでもいうべきか?)、これにガレージさや、プリミティブなハードロックさとちょっとチープなサウンドが絶妙のところで調和してます。
さらに、バラードっぽい曲もまたいいのだ。

ざっと探したところ試聴できそうなページはなかったのが残念。
このバンドにはベタなサイケフィーリングはあまり感じられないものの、チョコレートウォッチバンドでいう「Let's Talk About GIrls」みたいな曲をするバンド。これはサイケ・ガレージ好きは一度は聴いておきたいバンドだろうと思う。
ガレージは好きだけど、サイケはちょっと苦手・・・という人もこれならいけるはず。
荒々しいロックンロールといった趣にも感じていただけると思われます。

このバンドはニューヨーク出身のバンドなのだが、レーベルの戦略でオーストラリア出身のバンドっつうことにしといて、オーストラリア向けに売り出そうということになったらしい。ちなみにレーベルは超メジャーのキャピトルである。
だから、バンド名は「コアラ」なのだと考えられるのだ(ここは笑うところ)。

エイベックスが、東京生まれの江戸っ子バンドを採用はしたものの、思ったよりショボかった・・・そこで、ちょっと音楽レベルも低くて、ほどほどに郷土意識も強い山口県人にターゲットを絞り、あろうことかバンド名を「The フグ」として、さらにメンバー全員を山口県出身ということにして、郷土愛を偽装した。というようなことだろう(以上、あくまでも説明概念ですので誤解なきようお願いします)。
なお、裏ジャケを見ると、「From Australia For You」「From Australia To You」と繰り返し書かれている。
徹底的である。

上記 サイケ本の "Fuzz acid~ " に書いてあるのだが
 they didn't know a thing about being from ' Downunder ' until they saw the record in the stores!
 意訳)彼らは、レコード屋でレコードを見るまで、自分たちが地球の裏側からやってきたとは知らなかった!
ということだったらしい。さらにキャピトルはほとんど宣伝もしなかったらしい。

もしや、オーストラリア出身とは、元々の「コアラ」というバンド名から思い付いた、キャピトルのアイデアだったのか?
まあ、一方でバンド名がレーベルの意向だったとすれば、コアラのメンツはレコ屋で自分のレコードを見た瞬間、すべてを悟っただろう。
ひどい話だけど、人ごとだから笑ってしまうということでいいだろう(笑)

ちなみに、プロデューサーは、ブルースマグースを成功させた人物(Bob Wyld と Art Polliemus )のようだ。
こちらにレコ評があります。

なお、コアラのボーカル Jose Mala さんは、なんと Jay Mala と名前を変えて、ニューヨークドールズなんかと活動していたMagic Trampsにボーカルとして(ここに詳しいです)加入。
さらには、なんとエアロスミスのジョー・ペリーの「ジョー・ペリープロジェクト」のボーカルもつとめた方なんだそうだ(ここの上から七行目に名前が出てます。)結構な大物やん。
コアラのリードギターのLouis Caine さんは、Sir Lord Baltimore というアメリカンハードロックバンドに参加しているらしい(ここに詳しいです)。

後に成功した彼らにとってコアラとは、まさに封印したかった過去に違いない。


なお、FALLOUTは、ニクイことに「カンガルー」というバンドも再発してる。
カンガルー
オーストラリアが今、再発界でキてます。

というわけで、今年のシノレコ再発アワードの大賞はコアラでした!

ナイス!再発レーベル!

2006年12月07日 | 米サイケ・ガレージ
久々にブログも順調に更新できてます。
忙しくて無理の時もあるけど、今は逆に忙しさの裏返しの休息になってる感じです。

そういえば石原真理子の暴露本が話題になってるんか、なってないのか良くわからないけど、昨日アマゾンのランキングで1位になっていた。
1位を初めてみました。今日の昼頃は2位に落ちてたけど。


さて、 Fallout っていうイギリスの再発レーベルがあって、ポップなサイケを最近続々と再発しているようで、また要チェックなレーベルが増えました。
トミー・ロウのカートベッチャー絡みのサイケポップ名盤『It's Now Winters Day』とか、DEEPのpsychedelic moodsのなんとオリジナルモノラル・ステレオ両方入りの再発盤(名誉再発です)とか、こちらのブログでも書いた風邪の日に聴きたくなるFoodとか、そういやまだ正規再発されてなかった、これもカートベッチャー絡みのMichele『Saturn Rings』とか、日本発の日本向けっぽい逆輸入(笑)サイケポップが満載です。10年前に聴きたかった音楽が一杯!素直に喜びたい!

で、これは自分も長く愛聴しててちょっと隠れ名盤なのがこの
The National Gallery
(アマゾンでバンド名が「London National Gallery」ってなってるのは何故?)
いいですよ。これ。今回はボーナスもついてるみたいで楽しみです。ナイスな再発!シノレコ2006年再発アワードに早速エントリー!
ここのページでは音源ファイルも落ちてます。